『ホーリー・カウ』@<ルイーズ・クルヴォワジエ>監督
8月
2日
フランスで約100万人を動員した映画『原題:Vingt Dieux』が、邦題『ホーリー・カウ』として、2025年10月10日に公開されますが、予告編が解禁されています。
同作では〈フランスで最も愛されるチーズ〉とも言われる〈コンテチーズ〉の生産地・ジュラ地方を舞台に、村で生きる若者たちの青春の日々が描かれています。
本作の主人公は仲間と酒を飲み、パーティに明け暮れる18歳の青年「トトンヌ」です。気ままに日々を送っていた「トトンヌ」でしたが、チーズ職人だった父親が不慮の事故で亡くなったことで生活は一変し、7歳の妹の面倒を見ながら生計を立てていくことになります。そんなとき、賞金3万ユーロが出るチーズコンテストの存在を知り、彼は伝統的な製法で最高の〈コンテチーズ〉を作ることを決意します。
「ホーリー・カウ(holy cow)」とは英語において「マジかよ!」といった驚きを表す表現で、「vingt dieux」も近い意味合いを持つフランス語の感嘆詞です。
監督は、ジュラ地方の農家に育ち、リヨンの映画学校「La CinéFabrique」で学んだ新鋭<ルイーズ・クルヴォワジエ>。卒業制作によって、2019年に第72回カンヌ国際映画祭の若手育成部門であるシネフォンダシオンでグランプリを受賞しています。
なお本作は2024年の第77回カンヌ国際映画祭のある視点部門でユース賞を獲得したほか、2024年のジャン・ヴィゴ賞、2025年のセザール賞 最優秀新人監督賞も受賞しています。
キャストは全員が演技未経験。<クレマン・ファヴォー> 、<ルナ・ガレ>、<マティス・ベルナール>、<ディミトリ・ボードリ>、<マイウェン・バルテレミ>、<アルマン・サンセ・リシャール>、<リュカ・マリリエ>、<イザベル・クラジョー>が出演しています。脚本を<クルヴォワジエ>と<テオ・アバディ>が担当しています。