日経平均株価(5月29日)終値3万8432円98銭
5月
29日
29日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発し、前引けは前日比633円30銭(1.68%)高の3万8355円70銭でしたた。
半導体大手「エヌビディア」の決算が良好な内容だったとの受け止めから、東京市場でも値がさのハイテク株などに買いが先行しました。その後も米関税措置の違法判断をきっかけとした急速な円安・ドル高進行を手掛かりに、海外短期筋が株価指数先物への買いを膨らませたことで、日経平均は一方的に上げ幅を拡大しています。
米国際貿易裁判所は28日(日本時間29日午前)、<トランプ米大統領>が発動した関税を違法だとして阻止する判断を下しています。米国の通商政策による世界経済の減速懸念が後退したとの楽観的な受け止めから、29日午前の東京外国為替市場で円相場は「1ドル=146円」近辺まで下落する場面が出ています。海外短期筋が円安進行に歩調をあわせて日経平均先物に断続的な買いを入れたことが、日経平均の一段高をけん引した面もあります。
「エヌビディア」の決算、米関税措置の違法判断、いずれも日本株の強いポジティブ材料ちなり。特に米国の関税措置は輸出企業の多い日本株の重荷だっただけに、企業業績が上振れすることへの思惑を高めています。
終値は、前日比710円58銭(1.88%)高の3万8432円98銭でした。(2月21日)「3万8776円94銭」以来、約3カ月ぶりの高値でした。