「1ドル=155円92銭~155円94銭」
1月
25日
24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比5銭円高・ドル安の「1ドル=155円95銭〜156円05銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=155円52銭」、安値は「1ドル=156円58銭」でした。日銀は24日まで開いた金融政策決定会合で追加利上げに踏み切りました。ニューヨーク市場では米長期金利が低下したことも、円相場を支えています。
日銀は市場の予想通りに政策金利を(0.25%)引き上げて(0.5%)程度にします。あわせて公表されました「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では2026年度までの物価見通しを前回から上方修正しています。今後も利上げが続くとみた円買い・ドル売りが優勢になりました。
24日発表の市場予想を下回る米経済指標を受け、米長期金利は債券価格は高くなる、前日比(0.02%)低い(4.62%)で取引を終えています。1月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値で総合指数は(52.4)と9カ月ぶりの低水準に悪化でした。サービス業の指数は(52.8)と市場予想(56.5)を下回りました。ミシガン大学が発表した1月の米消費者態度指数(確報値)は(71.1)と速報値(73.2)から下方修正されています。市場は速報値から変わらないとみていました。
もっとも、円の上値は重く、日銀の<植田和男総裁>は記者会見で「基調的な物価上昇率は見通しに沿って緩やかに上昇する範囲にとどまっている。ビハインド・ザ・カーブ(政策が後手に回る)現象、あるいは政策金利がそういった水準にあるとはみていない」などと述べ、日銀は利上げを急いでいるわけではないとみられ、日米の金利差が開いた状況は続くとの見方は円相場の重荷となりました。