17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は7営業日ぶりに反発し、前日比70銭円高・ドル安の「1ドル=153円40〜50銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=153円17銭」、安値は「1ドル=154円00」銭でした。
18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表や米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長の記者会見を控えて持ち高調整目的の円買いが優勢でした。
同日発表の11月の米小売売上高は前月比(0.7%増)と、市場予想(0.5%増)を上回りました。ただ、自動車・同部品を除くと市場予想に届いていません。11月の米鉱工業生産指数は市場予想に反して低下でした。米長期金利が低下する場面があり、円買い・ドル売りを誘いました。
(FRB)は(FOMC)で(0.25%)の利下げを決めるとみられています。一方、(FRB)が(FOMC)の結果とあわせて公表する参加者の政策金利見通し(ドットチャート)では2025年の(0.25%)の予想利下げ回数が9月時点(4回)から減ると予想されています。
現時点で米短期金利市場は2025年に利下げ2回を織り込む水準となっていますが、ドットチャートが示す回数がそれより多くなる可能性が意識され、円の買いにつながった面がありました。足元で円安・ドル高が進んでいたため、(FOMC)や18〜19日の日銀の金融政策決定会合を前に円の売り持ちを整理する動きがあり、また、
米株式相場の下落を受けて低リスク通貨とされる円が買われやすい流れでした。