『青い壷』(有吉佐和子)@半年間のベストセラー 〈文庫〉1位
5月
30日
この半年間の書籍のベストセラーが発表され、〈文庫〉では、50年近く前に刊行されました故<有吉佐和子>の『青い壷』の新装版が1位になりました。
出版物の取り次ぎをしている日販=日本出版販売は、去年11月20日から今月20日までの半年間の本の売り上げをまとめました。
それによりますと、〈文庫〉のジャンルで最も売れたのは、<有吉佐和子>が1977年に刊行した小説『青い壷』(文藝春秋)でした。
この作品は、ある陶芸家が作った〈青い壷〉がさまざまな人の手にわたる中で引き起こされる人間ドラマが描かれた短編集で、2011年7月8日に新装版として復刊されました。
出版社によりますと、じわじわと発行部数を伸ばし、3年前に作家の<原田ひ香>さんが寄せた「こんな小説を書くのが私の夢です」という帯が話題を集め、発行部数は新装版だけで56万部、過去の分も含めると80万部を超える異例のヒットとなっているということです。
このほか、〈文庫〉や〈コミック〉などを除いた〈総合〉では、人気絵本シリーズの<鈴木のりたけ>の最新作『大ピンチずかん3』(2025年4月10日・小学館)が1位となり、シリーズ1作目が9位、2作目が10位になっています。
このほか、〈文庫〉や〈コミック〉などを除いた〈総合〉では、人気絵本シリーズの<鈴木のりたけ>の最新作『大ピンチずかん3』(2025年4月10日・小学館)が1位となり、シリーズ1作目が9位、2作目が10位になっています。
また、ことしの「本屋大賞」に選ばれました<阿部暁子>さんの『カフネ』(2024年5月22日・講談社)が3位となりました。