エヌビディア@2025年2~4月期決算
5月
29日
米半導体大手「エヌビディア」が、28日発表しました2025年2~4月期決算は、売上高が前年同期比(69%増)の441億ドル(約6兆4000億円)と、四半期として過去最高でした。純利益は(26%増)の187億7500万ドルでした。
生成AI(人工知能)需要が支えとなりましたが、<トランプ米政権>による中国への半導体輸出規制で45億ドルの費用計上を強いられ、8四半期ぶりに最高益更新を逃しています。
「エヌビディア」は、米政府による先端半導体の輸出制限に対応し、中国向けに性能を落とした半導体「H20」を輸出してきました。<トランプ政権>が4月、同製品も規制対象に加えたことで25億ドル分を出荷できませんでした。粗利益率は(60.5%)と約18ポイント低下。規制が稼ぐ力の足かせとなっています。
<フアン最高経営責任者(CEO)>は、決算説明会で輸出規制について「中国半導体メーカーの世界での地位を高め、米国を弱めるだけだ。規制は中国の技術革新と拡大を促してきた」と懸念を示しています。
なおアメリカ東部時間28日午後4時20分からの決算発表(日本時間29日午前5時20分)を受けて、28日の米株式市場の時間外取引で、米エヌビディア株が上昇しています。同日終値に比べ一時、(6%高)の「143ドル台」をつけています。1株当たり利益(EPS)が市場予想を上回ったことで買いが優勢となりました。