今年の読書(39)『豆腐の文化史』原田信男(岩波新書)
8月
2日
昔から広く日本人に愛されてきた豆腐の魅力を歴史的・文化的にまとめています『豆腐の文化史』は、食文化研究者<原田信男>による2023年12月20日に発行されています書下ろしです。
この暑い時期には、生姜と醤油だけのシンプルな味わいの冷奴が、私の肴としての好みです。
そんな豆腐は、いつ、どこで誕生し、日本でどう受け入れられてきたのか。料理法や派生食品も含めて考察、さらに風土に根ざした様々な豆腐を日本各地にたずね、不思議な白い食べ物の魅力を総合的に描き出しています。
日本イエスズ会が1603年(慶長8年)に刊行した『日葡辞書』には、豆腐を切ってあぶった「炙豆腐」や、うどんのように作って調理した「饂飩豆腐」があり、一番人気は、味噌をつけあぶった「田楽」が好まれたようです。
丹念な現場調査が反映されており、和食や伝統食材が見直されている昨今として、面白く読み終えました。
投稿日 2025-08-03 12:41
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2025-08-03 14:13
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