『ONCE ダブリンの街角で』@ジョン・カーニー
7月
9日
『はじまりのうた』・『シング・ストリート 未来へのうた』で知られる<ジョン・カーニー>監督の出世作で、ミュージシャン出身の<ジョン・カーニー>が音楽を題材に描いた2006年アイルランド製作の長編映画『ONCE ダブリンの街角で』は、2007年11月3日に日本初公開されていますが、2025年7月11日よりリバイバル上映されます。
アイルランド・ダブリンの街角を舞台に、ストリートミュージシャンの男と移民の女が出会い、音楽を通じて心を通わせていく姿を描いています。
ダブリンのストリートで自作の歌を奏でる男の前に、ひとりの女が現れます。彼女のピアノにほれ込んだ男は、彼女のために曲を書き、2人のセッションは美しいハーモニーを奏でます。深く重なり合っていくメロディが、やがて孤独だった2人の心を強く結びつけていきます。
主演はアイルランドのロックバンド「ザ・フレイムス」の<グレン・ハンサード>と、彼のアルバムで共作しているチェコ出身のミュージシャン<マルケタ・イルグロバ>です。2007年のサンダンス映画祭で観客賞を受賞して注目を集め、当初は全米2館のみの公開でしたが、口コミにより140館まで上映館が拡大しました。<グレン・ハンサード>と<マルケタ・イルグロバ>の共作による主題歌『フォーリング・スローリー』は、第80回アカデミー賞で主題歌賞を受賞しています。その後、本作はブロードウェイでミュージカル化されるなど、大きな成功を収めました。