8日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。米政権の貿易政策を巡る不透明感が引き続き相場の重荷となっています。半面、ハイテク株の一部に買いが入り、ダウ平均株価は上げに転じる場面がありました。
7日、<トランプ米大統領>は日本や韓国など複数の貿易相手国に対する新しい関税率を明らかにしました。日本は(25%)と4月公表時(24%)とほぼ同水準となっています。高関税が米国の物価上昇や世界経済の減速につながるとの懸念が根強くあります。
関税は8月1日から適用されます。米国と貿易相手国との今後の交渉次第で関税率が変わる可能性が市場では意識されています。先行きを見極めたい投資家も多く、主力株への一方的な売りは手控えられているようです。
ダウ平均株価の構成銘柄では、「ナイキ」や「JPモルガン・チェース」が下げ、「マクドナルド」、「コカ・コーラ」にも売りが出ています。一方で、「エヌビディア」や「セールスフォース」が上昇し指数を下支えしています。
ダウ平均株価は、前週末比165ドル60セント(0.37%)安の4万4240ドル76セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前週末比5.95ポイント(0.029%)高の2万0418.46で終えています。
S&P500種株価指数は、前週末比4.46ポイント (0.072%)安の6225.52で終えています。