『ONCE ダブリンの街角で』@<ジョン・カーニー>監督
6月
12日
6月8日より公開されています『はじまりのうた』・『シング・ストリート 未来へのうた』などの<ジョン・カーニー>監督の出世作で、ミュージシャン出身でもある<ジョン・カーニー>が音楽を題材に描いた2006年製作の長編作品『ONCE ダブリンの街角で』は、2007年11月3日より日本初公開されていますが、2025年7月11日より日本最終上映されます。
アイルランド、ダブリンの街角を舞台に、ストリートミュージシャンの男と移民の女が出会い、音楽を通じて心を通わせていく姿を描いています。
ダブリンのストリートで自作の歌を奏でる男の前に、ひとりの女が現れます。彼女のピアノにほれ込んだ男は、彼女のために曲を書き、2人のセッションは美しいハーモニーを奏でます。深く重なり合っていくメロディが、孤独だった2人を強く結びつけていきます。
主演はアイルランドのロックバンド「ザ・フレイムス」の<グレン・ハンサード>と、彼のアルバムで共作しているチェコ出身のミュージシャン<マルケタ・イルグロバ>です。
2007年のサンダンス映画祭で観客賞を受賞して注目を集め、上映館が全米2館から口コミで140館まで拡大しました。<グレン・ハンサード>と<マルケタ・イルグロバ>の共作による主題歌『フォーリング・スローリー』が、第80回アカデミー賞で主題歌賞を受賞。その後ブロードウェイ・ミュージカル化され、トニー賞作品賞を受賞するなど、アイルランドの小品だった本作は、世界的な成功を収めることとなりました。
なお6月13日に、<グレン・ハンサード>と<マルケタ・イルグロバ>によるユニット「スウェル・シーズン」の16年ぶりとなるニューアルバム『Forward』が海外で発売される予定です。