1980年代のニューヨークを舞台に、政治家を父に持つ孤独な少女「パメラ」とロック好きなおてんば娘「ニッキー」という正反対な2人の少女の交流と友情を、「ザ・キュアー」「XTC」「プリテンダーズ」「ラモーンズ」などのロックの名曲で彩りながら描いた『タイムズ・スクエア』は、1981年6月20日より日本初公開されていますが、2025年7月11日よりリバイバル上映されます。
ニューヨーク。政治家の父親により神経科の病院に入院させられた内気な少女「パメラ」は、型破りで反抗的な性格の「ニッキー」と同室になります。性格も育ちも異なる2人でしたが、徐々に心を通わせるようになり、ある日一緒に病院を抜け出します。
廃墟を隠れ家にして新たな生活を始めた2人は、ラジオ番組を通じて自分たちの存在を世の中に発信していきます。彼女たちが発する歌や叫びは若者たちの共感を呼び、カルト的な人気を集めるようになりますが、「パメラ」の父親が娘の行方を捜し続けており、2人の逃避行は終わりを迎えようとしていました。
監督は、本作の後の1990年に発表した『今夜はトーク・ハード』で知られるカナダ出身の<アラン・モイル>です。プロデューサーに『グリース』の<ロバート・スティグウッド>。クライマックスでは42丁目の一角を封鎖して撮影するなど、全編ニューヨークを舞台にしており、1980年代のニューヨークの空気を生き生きと捉えています。