生きる気持ちが全く湧かない時の切り抜け方
6月
25日
「生きる気持ちが湧かない」
ここしばらくそんなことを感じる時が何度もあった。
無理に前を向こうとするほどに、より深い疲労や孤独に包まれてしまうことがあった。
そんな時に必要なのは
「頑張らない切り抜け方」
という選択肢を、自分に許すことだと思う。
最低限やらなければいけないことは、やる。
これだけは放っておけないということは、やれる範囲でやる。
でも
それ以上はやらない。
「走る時期」もあれば「とどまる時期」も必要だ。
大切なのは
無理に生きる理由を探すことではなく、まずは「ただ、ここにいてもいい」ことをまず肯定することかもしれない。
それだけ頑張ってきた反動だと、言い聞かせてあげてもいいのかもしれない。
生きる気持ちが湧かないとき、そんな時でも、いくつか切り抜け方があったように思う。
未来のことも、周囲との関係も、何ひとつうまくいく気がしない
そんなとき、頭の中の思考にどんどん飲み込まれ、身体の感覚からどんどん離れていく感覚がある。
まず試したいのは、
「空を見上げる」
「美味いものを食べる」
「しっかり寝る」
ごく基本的なことかもしれない。
これは、生きる意欲を取り戻すというより、「生きている」という事実に自分を繋ぎ止めるための、最小限で最大の手段だった気がする。
考えすぎるのではなく、感じること。
心の飽和状態を少しだけ和らげてあげたい。
生きる気持ちが湧かない状態は、決して「意志が弱い」からでも「甘え」でもない。
むしろ、これまで必死に頑張ってきた心が、限界を超えて静かにSOSを出している状態ともいえるかもしれない。
助けてくれる人がいるなら、お願いしたい
そんな気持ちだった。
そのとき
「もっと前向きに」
「ちゃんとしなきゃ」
と自分を責める言葉は、さらに心を追い詰める。
そうではなく
「今はエネルギーをためる時期」
「何もしないことが必要な時期」
と捉えてみる。
これはあきらめるのではなく、自分が自分との信頼を壊さない選択でもあるような気がする。
何もできない自分を見捨てず、そっと隣にいてあげること。
その姿勢が、何より大切だったように思う。
すべてを語らなくてもいい。
べつに完了させなくてもいい。
たった一言
「今日はしんどい」
「何もしたくない」
だけでもいいと思う。
もっと具体的に
「〇〇はやりたくない」
「□□はいや」
などなど。
そして
信頼できる相手にほんの少し気持ちをこぼせるときは、
「ひとりきりではない」
としっかり感じてみる。
もし周囲に話せる人がいないと感じたら、日記やスマホのメモ、あるいはAIとの対話でもいいと思う。
まずは言葉にすることで、感情を外に出すこと。
それは心の中で静かに沸騰していた何かの温度を下げ、呼吸をしやすくしてくれる行為でもあると思うから。
生きる気持ちが湧かない時、「回復すべき問題」ばかり見るのではなく、「今はそういう状態なんだ」と静かに隣にいるような気持ちを向けてあげる。
そして
無理をしないこと
小さな感覚に戻ること
誰かとつながる可能性を閉じないこと
そうした積み重ねが、やがて次の一歩に新しい風を送り込む力となってくれる気がする。
今日を生き抜いたこと、それ自体が尊い。
それだけで、もう十分に意味のあることと、自分に言ってあげたい。