今年の読書(37)『最後のトキ』国松俊英 (金の星社)
7月
23日
兵庫県の県鳥の「コウノトリ」が、野外の個体数が500羽まで増えているという報道がありましたので、気になり手にしました1998年11月に発売されています『最後のトキ ニッポニア・ニッポン トキ保護にかけた人びとの記録』です。
著者の<国松俊英>は、現代の子供たちの生活を題材にした創作や幼年童話を書いている児童文学者ですが、自然観察や野生動物の保護に強い関心を持つ日本野鳥の会の会員です。
佐渡トキ保護センターの〈キン〉は、日本産最後の「トキ」でした。日本中にいた「トキ」が、なぜ絶滅危機への道を歩むことになったのか、「トキ」の歴史と共に、「トキ」保護に全てをかける人々の苦労と「トキ」との交流を、綿密な取材をもとに描いています。
「ニッポニア・ニッポン」の学名をもち、かつて日本中に生息していた「トキ」は、ついに2003年日本から絶滅。「トキ」保護に命をかけてきた人たちの、全記録が収められています。