22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比70銭円高・ドル安の「1ドル=146円60〜70銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=146円31銭」、安値は「1ドル=147円25銭」でした。米長期金利が低下し、円買い・ドル売りが優勢になりました。20日投開票の日本の参院選の結果を受けた円高・ドル安の流れも続いています。
米長期金利は、債券価格は高くなる前日比(0.04%低い)の(4.34%)で取引を終えています。米国との関税交渉期限を8月1日に控えるなか、米関税政策の経済への影響を巡る不透明感が根強くあります。前週半ばにかけて長期金利が水準を切り上げた後で、持ち高調整の債券買いも入りやすくなっています。日米金利差の縮小観測につながり、円相場を支えました。
リッチモンド連銀が22日発表しました7月の製造業景況指数は(マイナス20)と、市場予想(マイナス6.5)を大きく下回りました。米国の高関税による経済下押しへの懸念がくすぶるなか、円買い・ドル売りを誘っています。
20日投開票の参院選では、自民・公明の与党が非改選を含めて過半数割れとなったものの、市場の一部が予想していたほどの議席減ではなかったと受け止められ、首相交代による日米貿易協議や日銀の政策を巡る不透明感が一段と強まるリスクがひとまず低下したとみられています。事前に過半数割れを見込んだ円売り・ドル買いが出ていた後で、円の買い戻しが続いています。