今年の読書(36)『雑草散策』田中修(中公新書)
7月
16日
ここの所、好きな作家の作品もなく、興味を引く書籍がないなか、お勉強にと2025年6月25日より発売されています中公新書(2862)の<田中修>の『雑草散策 四季折々、植物の個性と生きぬく力』を手に取りました。
歩道の片隅、建物の陰、池の水面…など、街を歩くとあちこちで野草に出会います。ひっそりと、時には堂々と生えている野草には、どんな生きぬく力があるのでしょうか。
小さな隙間に入り込む「スミレ」、子孫を残す工夫を幾重にも凝らした「タンポポ」、生命力溢れる「ドクダミ」、タネは出来ないがたくましく生き続ける「ヒガンバナ」、ひっそりと冬を越す「セイタカアワダチソウ」など、身近な四季折々の野草を案内役として、個性豊かな植物の生存戦略がわかりやすく紹介されています。
植物好きな人には、良く知られた内容が多く、目新しい発見は見当たらないと思いますが、野草入門という意味では、分かりやすい文章で書かれていますので、楽しめると思います。