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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(33)『じんせいに諦めがつかない』森川葵(講談社)

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俳優の<森川葵>(29)が、雑誌『小説現代』(講談社)での連載エッセイをまとめた単行本『じんせいに諦めがつかない』が、新たな描き下ろしも収録して誕生日の6月17日に発売されています。
 
<森川葵>は2010年に『Seventeen』モデルとしてデビューし、2015年まで専属モデルとして活躍。以降、映画『渇き。』(2014年)、ドラマ『ごめんね青春!』(2014年)、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016年)、映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(2016年)、ドラマ『B面女子』(2020年)、ドラマ『褒めるひと褒められるひと』(2023年)、映画『ある閉ざされた雪の山荘で』(2024年)、ドラマ『ヴィレヴァン!』シリーズ、ドラマ『賭ケグルイ』シリーズなど話題作品に出演。現在放送中の日本テレビ系ドラマ『街並み照らすヤツら』(毎週土曜 22:00)では、「SixTONES」の<森本慎太郎>が演じる主人公のケーキ屋・正義の妻でホステスの「彩」を演じています。
 
書籍化に際しては、『小説現代』の2年間連載エッセイを加筆修正、新たに書き下ろしが加わり(全26篇)のエッセイと自身による手描きのイラストが収録されています。文章を書くことについて、女優としての思い、愛猫のことなど、何事も器用にこなす<森川葵>の日々の諦めきれなかったエピソードがつづられています。
 
装画の担当は、King Gnuのアートワークを手掛けるクリエイティブチーム「PERIMETRON」の<荒居誠>で、メインビジュアルには<森川葵>の飼い猫である黒猫の「吉」と白猫の「ヤン」が躍動感あるイラストで描かれています。
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今年の読書(32)『陰からの一撃』堂場瞬一(ハルキ文庫)

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本書『陰からの一撃』は、「警視庁追跡捜査係」シリーズとして、『不可能な過去』に続くシリーズ12作目として書き下ろされ、2024年1月18日に文庫本として発売されています。
 
昨年発生した新橋の社長殺しの容疑者「佐木」が千葉で交通事故死しました。警視庁捜査一課は特に不審な点は無いと判断して、一件落着の流れでしたが、追跡捜査係の<西川大和>の自宅に宛名の書かれていない封筒が投げ込まれていました。そこには「真犯人は今も逃げている」、そして「追跡捜査係に情報を提供する」との文言があり、<西川>は、怪しいと不信を感じながらも情報収集を優先し、夜の晴海ふ頭を一人で訪れ、暴漢に頭部を打撃されてしまいます。
 
追跡捜査係の<沖田大大輝>とともに、<西川>に恨みを持つ人物の犯行ではないかと調べ出しますが、ほどなく闇バイトの<屋島>が逮捕されますが、入院中の<西川>がさらに襲撃されてしまいます。
 
そんなおり、元警視庁捜査一課で、げんざいは地元に戻り剣世知会社の社長となっている<南野>が浮上すると共に事故死した<佐木>の事件の真相が解明されます。
 
 
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今年の読書(31)『チョウセンアサガオの咲く夏』柚月裕子(角川文庫)

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著者<柚月裕子>の『朽ちないサクラ』を原作とする映画『朽ちないサクラ』が、2024年6月21日より公開されます。
 
デビュー作『臨床心理』以降、著者の作品は読み継いできていますが、おそらく短編集は本書のみで、2022年4月に刊行され、2024年4月25日に文庫本として発売されています。
 
本書には、デビュー後の<柚月裕子>らしさの13篇が収録されており、表題の『チョウセンアサガオの咲く夏』が最初に登場、植物好きとしては、毒のある植物としての「チョウセンアサガオ」「キョウチクトウ」「ジンチョウゲの実」などはおなじみですが、ニヤリとできる終わりかたで、短編集としての期待が高まる幕開けでした。

その他「佐方貞人」シリーズ、「孤狼の血」シリーズ、『盤上の向日葵』・『慈雨』など数々のベストセラー作品を世に送り出してきた著者が、ミステリー、ホラー、サスペンス、時代、ユーモアなどでまとめた内容で、楽しめた一冊でした。
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今年の読書(30)『白光』朝井まかて(文春文庫)

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今年の読書(30)『白光』朝井...
著者<朝井まかて>は、シーボルトを描いた『先生のお庭番』や植木屋稼業の『ちゃんちゃら』など植物好きとして《植物系小説》として読み始めましたが、小気味よい文体で読みやすく、江戸時代の介護問題を扱った『銀の猫』、江戸随一の遊郭・吉原を舞台とした『落花狼藉』 など、史実に沿った歴史的な主題作品を読み継いできましたが、本書『白光』は、2021年7月に単行本として刊行され、2024年3月10日に文庫本が発売されています。
 
主人公は日本初のイコン画家<山下りん<で、彼女のその情熱と波瀾の生涯を描いた文庫本552ページに及ぶ読み応えのある大作です。

明治維新の10年前に茨城・笠間に生まれた「山下りん」は、「絵師になりたい」という一途な願望で、15歳で故郷を飛び出し江戸を目指しますが、すぐに戻されてしまいます。その情熱に負け、母や兄も根負けし、東京に出ることを許され、工部美術学校に入学を果たし、西洋画の道を究めようと決意します。
 
やがて、ロシア正教会の信徒となり、の宣教師「ニコライ」に導かれ、明治13年、聖像画(イコン)制作を学ぶため帝都ロシアに渡り、ノヴォデーヴィチ女子修道院にて聖像画の画師として修業に励むのですが、自分の求める芸術としての修行ができず、女子修道院でも周囲と衝突を繰り返し、芸術と信仰のはざまで葛藤しながらもがき苦しみます。
 
日本に予定より早く帰国した「りん」は、また「ニコライ」のいる大聖堂に戻り、聖像画の作成を続けるうちに、聖像画は、単に宗教的主題を描いた絵画ではないことに気づきます。
 
明治初頭からの日本の社会状況を背景に、ロシアとロシア正教、画師としての女性のいきざまを、膨大な資料を下敷きとして、<山下りん>の生涯を見事に描いています。
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今年の読書(29)『ジョージ・ミラーとマッドマックス 』ルーク・バックマスター (竹書房)

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<アニャ・テイラー=ジョイ>が主演を務めた<ジョージ・ミラー>監督のシリーズ最新作『マッドマックス:フュリオサ』が、5月31日より全国で公開中ですが、書籍『ジョージ・ミラーとマッドマックス シリーズ誕生から伝説までのデス・ロード』(著者:ルーク・バックマスター・焼く:有澤真庭)が、6月4日に発売されています。
 
<ジョージ・ミラー>が手がけたシリーズ第1作『マッドマックス』(1979年)から『マッドマックス2』(1981年)・『マッドマックス/サンダードーム』(1985年)第4作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』までの軌跡がつづられています。
 
無名だった<メル・ギブソン>を起用して製作された1979年の『マッドマックス』の舞台裏を中心に、当時のオーストラリア映画界では珍しかったアクション映画がいかにしてヒットし、世界中のファンを熱狂させる主人公「マックス」が生み出されたかに迫ります。
 
なお、『マッドマックス:フュリオサ』は、ならず者のバイカー軍団を率いる暴君「ディメンタス将軍」によって、幼い頃に〈緑の地〉からさらわれた「フュリオサ」の怒りに満ちた15年間がつづられています。
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今年の読書(28)『最愛』小杉健治(集英社文庫)

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今年の読書(28)『最愛』小杉...
弁護士がらみの作品が多い著者<小杉健治>の「鶴見弁護士」シリーズ15作目としての本書『最愛』は、文庫本書下ろしとして2024年4月25日に発売されています。
 
「鶴見弁護士」は、司法修習同期生の「的場成美」から強盗殺人容疑の「栗林優太」の弁護について相談を受けます。
 
容疑者「栗林」は、闇バイトで強盗に入ったことは認めていますが、殺害は否認しています。闇バイト仲間の「イチロー」が殺したと主張するも、その男の存在が証明出来ないといいます。
 
片や、「鶴見」は元半グレの廃品回収業の社長「高井秋人」撲殺事件の容疑者「吉富純也」の弁護を引き受けます。「高井」は、前社長「今川修三」が交通事故死の後会社を引き継いでいました。また、逮捕された「吉富純也」は、「今川」の妻の愛人でした。

「鶴見」事件を調べていく中で、「今川」は部下だった「高井」と「須田」に殺された可能性が浮上してきます。
 
廃品回収業にまつわる闇バイト事件を背景に、愛の暴走が生み出す冷酷な犯行の真相が明かされていきます。
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今年の読書(27)『法外捜査』石川渓月(双葉文庫)

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今年の読書(27)『法外捜査』...
本書『法外捜査』は、文庫書下ろしとして、2024年4月13日に発売されています。
 
元警察庁キャリアの「来栖修」は、設立した組織「秀和」の所長として、表向きはコンサルタント会社ですが、裏では政官財の不祥事の後始末を請け負い、違法行為で解決していきます。
 
9月のある日、新宿駅東口で爆破事件が発生します。無差別殺人かテロか。警視庁捜査一課と公安の特別合同捜査本部が設けられますが、互いの捜査の主導権争いと相次ぐ極秘情報のリークで、本部は機能不全に陥ってしまいます。
 
「来栖」は、古巣である警察庁の「佐々倉」から呼び出され、警察とは違うやり方で犯人を探るように命じられます。
 
「秀和」のメンバーで、元捜査一課の刑事だった「滝沢」は、都市伝説ともいえる「スサノウ」と呼ばれる謎の組織を嗅ぎつけ、元自衛官の「霧島冴香」、もと警察官の「矢沢翔太」たちと調査を進めますが、半グレ集団「紅蓮」の傭兵ににたどり着きますが、「矢沢」が拉致され、傭兵との一戦を交え無事吸湿しますが、その背景に「Z]という存在が浮かび上がります。
 
傭兵たちとの銃撃戦で、「冴香」は「Z]が、子供の頃に分かれた自分の兄ではないかと感じるところで本書は終わりますが、明らかに「Z]を突き止める続編の下敷きと思える終わり方でした。
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今年の読書(26)『沈黙の終わり(下)』堂場瞬一(ハルキ文庫)

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今年の読書(26)『沈黙の終わ...
30年以上に亘って埼玉県と千葉県を跨いで繰り返されてきた少女誘拐・殺害事件なのに、全てが未解決という事件の真相を求めて、東日新聞の新鋭「古山」とベテラン「松島」、二人の新聞記者は取材を続けていきます。
だがその最中、当時の捜査担当だった警察署長が、メモを残して自ら命を絶ってしまいます。
 
背後に蠢く大きな闇が見え隠れする中、「古山」はこの事件に疑問を持ったが故に上層部から圧力をかけられ辞めざるを得なかった、元警察官僚の女性覆面作家「本郷響」と会い、事件の真相に近づいていきます。
 
そんなおり、事件のもみ消し当時のキャリアとして千葉県捜査二課長の「倉橋」の名が浮かび、真相の裏取りに走りますが、東日新聞の政治部からの圧力を受ける「松島」たちでした。
 
議員権力と忖度に対して、新聞記者としての矜持との対立を展開させながら、新聞記者への使命に夢を託す、一冊でした。
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今年の読書(25)『沈黙の終わり(上)』堂場瞬一(ハルキ文庫)

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今年の読書(25)『沈黙の終わ...
<堂場瞬一>の著作は、大きく分けて、〈スポーツ関連〉・<刑事関連>、そして前職の新聞社を舞台にした〈記者関連〉に分けられると思いますが、本書『沈黙の終わり』は、新聞記者を主人公に据えています。単行本として、2021年4月に刊行、2024年4月18日に文庫本として発売されています。
 
千葉県野田市の江戸川沿いで、7歳の女児の遺体が発見されます。
そのニュースを知った東日新聞埼玉支局の「古山孝弘」は、埼玉でも4年前に8歳の女児の行方不明事件があったことを思い出します。調べてみると、その現場は今回の事件と江戸川を挟んですぐ近くでした。
 
「古山」は同一犯人による連続事件ではないかと疑い、千葉柏支局に、定年前に本社から移った「松嶋慶太」支局長と相談、さらに調べていくと事件は33年前まで遡ることができ、7件の事件はどれも捜査が中途半端で終了、自然消滅的に未解決に終わっています。
 
取材を進める「30年以上隠されてきた連続幼女誘拐殺人の裏側で、圧力による捜査妨害が起こっていることを突き止めた二人は、記者魂をかけて、犯人捜しの取材に奔走するところで、(上巻)は終わります。
 
息をもつかせぬ展開で、読者もおぼろげながら上部からの不正の圧力の匂いを嗅ぎながら、事件の真相が気になる展開で、(下巻)に向かわせます。
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今年の読書(24)『おから猫』西山ガラシャ(集英社文庫)

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今年の読書(24)『おから猫』...
著者<西山ガラシャ>は、2015年『公方様のお通り抜け』で第7回日経小説大賞を受賞し作家デビューしています。本書『おから猫』は、『小説日本博物館事始め』(日本経済新聞出版社)に次ぐ、3冊目として,2024年3月25日に『小説すばる』に掲載されました6篇の文庫本オリジナルとして発売されています。
 
タイトルにもなっています名古屋城の南にある「おから猫神社」には、猫神様に願いを叶えてもらおうと、今日もさまざまな事情を抱えた人が祈願にやって来ます。
 
遊郭の芸妓に惚れた、畳職人の「喜八」。
からくり人形の完成を願う「志乃」。
<葛飾北斎>が名古屋入りすると聞き、ひと儲けしようと考える書林「永楽屋」の主「東四郎」。
名古屋から東京に出向き一旗揚げたい若い「柳河辰助」と「伊藤圭介」。
「いとうさん」と呼ばれる呉服店で働くことになった、元武士の妻「椿紫苑」。
納屋橋を西洋風に架け替える仕事を任された青年「小山清孝」。などが、それぞれの希望と夢を持ち「おから猫神社」に出向きます。
 
第1話の1733年(享保18年)から、第6話の1909年(明治42年)までの長きにわたる時代背景を元に、史実に忠実に話が組み立てられており、名古屋愛と人々の想いと歴史が織りなす、傑作ユーモア時代小説集でした。
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