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今年の読書(53)『降格刑事』松嶋智左(幻冬舎文庫)

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著者<松嶋智左>は、1961年生まれ。元警察官で女性白バイ隊員でした。退職後小説を書きはじめ、2005年に北日本文学賞、2006年に織田作之助賞を受賞。2017年、『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞しています。文庫本として発売されています『女副署長』以降の作品は全部読んでいると思います、お気に入りの作家です。
 
本書『降格刑事』は、文庫書下ろし作品として2024年8月10日に発売されています。
 
元警視の「司馬礼二」は48歳、業者との不祥事で降格し、自主的に退職すると思われましたが、辞職することなく日野中央署刑事総務課に左遷されてしまいます。勤務態度は、やる気はゼロ。無責任で、捜査中でも定時で帰りたがります。
 
警視の出世株から警部補に転落し、離婚したダメ刑事として過ごしていました。ある日、新米刑事の「犬川椋」と組み女子大生失踪案件を追うことになります。当初は事件性も不明でしたが、強盗事件の犯人と思われる男が河川敷で遺体で発見され、事件との繫がりが判明し状況は一変していきます。
 
表題から読む前には、降格された刑事が、抜群の行動力と推理力で、事件を解決に導くという筋書きを予測していましたが、新米刑事の「犬川椋」との捜査段階で、ポツリポツリと事件の核心をついてゆく流れでした。刑事捜査の実務がない「司馬礼二」ですが、刑事の心理と矜持を描く警察小説として面白く読み終えました。
 
この『降格刑事』も続編に期待し、「司馬礼二」の新たな局面と新米刑事の「犬川椋」の成長する姿を読みたいものです。
#ブログ #文庫本 #読書

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