『耳をすませば』@日本テレビ系「金曜ロードショー」
8月
26日
<柊あおい>の同名少女コミック『耳をすませば』(『りぼん』(集英社)の1989年8月号~11月号に連載)をスタジオジブリがアニメーション映画化しました。読書好きな中学生3年生の少女「月島雫」は、自分が図書館で借りてくる本の貸し出しカードの多くに「天沢聖司」という名前があるのを見つけ、それ以来、顔も知らない「天沢聖司」の存在が気になっていました。
夏休みのある日、図書館に向かう途中で遭遇した一匹のネコに導かれ、「雫」は「地球屋」という不思議な雑貨店に迷い込みます。やがて店主の孫の少年が「天沢聖司」であることを知り、2人は徐々に距離を縮めていきます。しかしバイオリン職人を目指す「聖司」は、中学を卒業したらイタリアへ渡ることを決めていました。その姿に刺激を受けた「雫」は、本を読むばかりではなく、自らも物語を生みだそうと決意します。
<宮﨑駿>や<高畑勲>(1935年10月29日~2018年4月5日)の作品を支えてきた名アニメーターの<近藤喜文>(1950年3月31日 ~1998年1月21日)の長編初監督作品です。1998年に46歳で他界した<近藤喜文>にとって、本作が最初で最後の監督作となりました。劇中で「雫」が生みだす物語世界に、画家でイラストレーターの<井上直久>が描く架空世界「イバラード」が用いられています。