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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(30)『映画 水は海に向かって流れる×広瀬すず』

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映画『水は海に向かって流れる』が、2023年6月9日より公開されますが、公式フォトブック『映画 水は海に向かって流れる×広瀬すず』(講談社)が、5月10日に発売されています。

 <田島列島>の同名マンガをもとにした『水は海に向かって流れる』は、過去の出来事から心を閉ざしたワケありOL「榊千紗」と、彼女が暮らすシェアハウスに入居してきた高校生「熊沢直達」の物語です。

<広瀬すず>が「榊千紗」、<大西利空>が「熊沢直達」を演じ、<高良健吾>、<戸塚純貴>、<當真あみ>、<生瀬勝久>がキャストに名を連ねています。『ロストケア』(2023年)の<前田哲>が監督を務めています。

フォトブック『映画 水は海に向かって流れる×広瀬すず』には、メイキング写真やオフショット、<広瀬すず>のインタビューを収録。<田島列島>と<広瀬すず>の対談も掲載されています。また<前田哲>とプロデューサー<近藤あゆみ>の対談、脚本を手がけた<大島里美>のインタビュー、シェアハウスの美術セットに関する裏話も収録されています。
#フォトブック #ブログ #読書

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今年の読書(29)『クスノキの番人』東野圭吾(実業之日本社文庫)

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今年の読書(29)『クスノキの...
本書『クスノキの番人』は、著者<東野圭吾>の作家生活35周年でかつ書下ろしという注目の作品として、2020年3月17日に単行本が刊行されていますが、2023年4月15日に文庫本が発売されています。

幼いころに母を亡くし、祖母に育てられた「直井玲斗」は、早く独立すべく機械工場に就職しますが、不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに工場に盗みに入り逮捕されてしまいます。

工場経営者の素行の悪さを並べ立て同情を買おうと取調官に訴えますが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまいます。そんな時、依頼人の命令を聞くなら釈放するという弁護士が現れます。依頼人に心当たりはないのですが、このままでは刑務所生活は間違いがなく、「玲斗」は釈放条件に従うことにします。

依頼人の待つ場所へ向かいますと、底には年配の女性「柳澤千舟」が待っていました。「千舟」と名乗るその女性は驚くことに母「美千惠」の姉だといいます。そして、あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う「玲斗」に対する彼女の命令は、「月郷神社の境内にあるクスノキの番人」をすることでした。

願いを叶えてくれると評判のパワースポットとして名高い場所のようで、「玲斗」は、単なる祈願の聖地だとしか知らされておらず、そのクスノキには思わぬ力がそなわっていることを、日々の業務の中で、わかり始めます。

クスノキの本当の姿、あわせて、母にまつわる人生、「千舟」の人生が巧みに組み込まれ、なるほど<東野>作品だと思わせる(483ページ)の長編ながら、一気に最後まで引き込まれる内容でした、
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(28)『禁断領域イックンジュッキの棲む森』美原さつき(宝島社文庫)

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<美原さつき>の『禁断領域イックンジュッキの棲む森』は、第21回「このミステリーがすごい!」大賞・文庫グランプリ受賞作で、2023年3月21日に文庫本として発売されています。

大学院で霊長類学を研究する大学院生「父堂季華」が所属する霊長類研究室に、米国企業「ゴールドフロンティア」から密林のコンゴでの道路建設に関するアセスメントへの協力依頼が舞い込みます。
調査対象である「ボノボ」の生息地を目指してコンゴの大地を進む調査隊でした。彼らは森の中から、「モノキ」に村を全滅させられたと逃げてきた少年「ビーリャ」に出会います。その矢先、調査地付近の、休憩地の村で人々が何者かに惨殺される場面に遭遇します。

学会から干されている霊長類研究者「広瀬」の唱えていた幻の類人猿の「ライオンイーター」と思える残虐的な殺戮場面や、反面に「父堂季華」が研究目的とする「ボノボ」への敬愛など、猿やオラウータンといった霊長類に関する学術的記述や関西弁の指導教官「黒澤教授」、米国企業の「ヴィクター・リオス」といった個性ある登場人物たちが交差する構成で、話の展開に引き込まれ、一気呵成に読ませる内容でした。

何より密林に潜む「幻の類人猿・ライオンイーター」なのか「モノキ」なのか、新種の霊長類なのかと、謎の生物の正体が気になりコンゴの密林にくぎ付けでした。

アフリカの開発問題、自然界の動物の環境等、考えさせられる問題を定義している面もあり、終末は<マイケル・クライトン>張りの冒険アクション場面になりますが、身長150センチしかない勝気な「父堂季華」と〈イックンジュッキ〉のメスたちと少年「ビーリャ」の対立の顛末は、意外でした。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(26)『さまよえる古道具屋の物語』柴田よしき(文春文庫)

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今年の読書(26)『さまよえる...
「アンティーク」としての本当の意味での「古物」に関しての内容を求めていますと期待外れになると思いますが、<柴田よしき>ファンならば、著者お得意のSFとミステリがミックスされた作品として、楽しめる内容だと思います。

2016年12月に単行本が刊行され、2023年3月10日に文庫本(1122円)として発売され、6章からなる短編集ですが、最後のプロローグで6章の短編が全てつながる構成になっています。

ある日突然気が付かないうちにその古道具店は、人生の岐路に立った時に町に現れます。各章に登場する登場人物たちは、男か女かさえわからない〈忍者ハットリくん〉に似た顔の古道具屋の店主から、文字と絵がさかさまの絵本、穴のない金色の豚の貯金箱、底のないポケットがついたエプロン、取ってのない持てないバケツなど、役に立たない物ばかりを、時間も空間も超えて言い値で売りつけられます。

各登場人物たちは、売りつけられた役に立たないものによってそれぞれの人生をほんろうさせられていきます。不可思議な店主の望みとは何なのか。登場人物たちの未来はどうなるのか、読み手は手探りの状態で、読み進むことにないます。

最後には、登場人物たちが一堂に古道具店で顔合わせとなり、それぞれ売りつけられたものの意味を知り、バブル前夜から二度の大震災まで、激しく移り変わる世相を背景に、モノと心の間で翻弄されながらも懸命に生きる人々たちの、「ある」固い絆の約束にたどり着きます。

特に第2章では、阪神・淡路大震災を中心に話が進み、ファンタジーな物語でしたが、神戸っ子としては興味が尽きませんでした。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(25)「ダリオ・アルジェント──『サスペリアの衝撃』」ele-king編集部(編)

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<ダリオ・アルジェント>が監督を務めた10年ぶりの新作映画『ダークグラス』が、2023年4月7日より公開されていますが、書籍「ダリオ・アルジェント──『サスペリアの衝撃』」が、4月19日に発売されています。

 本書はホラー、サスペンス映画の鬼才<ダリオ・アルジェント>の魅力が紹介されています。

ヨーロッパに伝わる魔女伝説をモチーフに、独自の色彩感覚にこだわった耽美的な描写で一世を風靡した『サスペリア(1977年)』や<ジェニファー・コネリー>主演の『フェノミナ』、工夫を凝らした残酷シーンと、意外すぎるでトリックでミステリファンをも驚嘆させた『サスペリア PART2』、華麗なる流血表現でカルト的人気を誇る『オペラ座 血の喝采』といった作品を通して、<ダリオ・アルジェント>が魅せる鮮血の美学の核心に迫る内容となっています。

イタリアから生まれたジャンル「ジャッロ」の入門特集も掲載されており、『サスペリア』に人生を変えられるほどの影響を受けたと公言する小説家<吉本ばなな>のインタビューも収録されています。

執筆陣には<伊東美和>、<宇波拓>、<片刃>、<上條葉月>、<児嶋都>、<児玉美月>、<後藤護>、<高橋ヨシキ>、<ナマニク>、<はるひさ>、<ヒロシニコフ>、<真魚八重子>、<森本在臣>、<山崎圭司>が名を連ねています。
#イタリア #ブログ #単行本 #映画 #監督 #読書

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今年の読書(24)『くもをさがす』西加奈子(河出書房新社)

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今年の読書(24)『くもをさが...
4月19日、(河出書房新社)より<西加奈子>の自身初となるノンフィクション『くもをさがす』が刊行されています。

<西加奈子>は1977年5月7日、テヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪で育ちます。2004年に『あおい』でデビューし、2007年『通天閣』で織田作之助賞を受賞しています。2013年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、2015年に『サラバ!』で直木賞を受賞。そのほか著作に『さくら』(2005年)・『円卓』(2011年)・『漁港の肉子ちゃん』(2011年)などが映画化・アニメ化の原作となっています。近著では、短編集『サムのこと 猿に会う』(2020年)や『夜が明ける』(2021年)などが出版されています。
2019年12月から語学留学のため、家族と猫と共にカナダに滞在し、現在は東京に在住しています。

 本書『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8ヶ月間を克明に描いています。

『くもをさがす』には<西加奈子>が治療中に読み、聴き、思い返すことで心の支えとなった多数の作品が引用され、紹介されています。
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今年の読書(23)『灰色の階段』堂場瞬一(文春文庫)

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定年まであと10年、驚異の記憶力に優れ、行く先々で事件を呼ぶとも言われるベテラン刑事「岩倉剛」を主人公とする<堂場瞬一>の「ラストライン」シリーズですが、『悪の包囲』(ラストライン5)に次ぐ6冊目が本書『灰色の階段』(ラストライン0)で、2023年3月10日に文庫本として発売されています。

シリーズナンバーが「5」から「0」になり、第1作目の『ラストライン』に至る27歳からの「岩倉剛」の前日譚が短編として6篇〈手口・嘘・隠匿・想定外・庇護者・戻る男〉が収められています。

「岩倉剛」の警察官として初の事件から、結婚式前夜の殺人事件、追跡捜査係の立ち上げに参加、東日本大震災に見舞われた火災犯捜査係時代、そして恋人「赤沢実里」との出会いなど、「岩倉剛」の刑事人生を一歩一歩かけ上る過程が読み取れます。

特に『庇護者』では、堂場作品では他のシリーズの主人公が登場することが多々ありますが、『アナザーフェイス』シリーズの刑事総務課勤務のシングルファーザー「大友鉄」が「赤沢実里」の仲介者だったことがわかります。
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今年の読書(22)『名探偵のはらわた』白井智之(新潮文庫)

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今年の読書(22)『名探偵のは...
奇妙なタイトルに惹かれて手にしたのは、<白井智之>の『名探偵のはらわた』です。 2020年8月に単行本が刊行され、2023年3月1日に文庫本が発売されています。「はらわた」は、おぞましい臓物などの意味ではありませんでした。

本書の主人公は、浦野探偵事務所のアルバイト「原田亘」こと「はらわた」です。本書にはは4篇の連作物語が収められていますが、第一章で探偵事務所の所長「浦野灸」が亡くなってしまう展開で以後どうなるのかと心配しましたが、思いもよらぬファンタジックな展開で、過去に起こりましたか猟奇的な殺人事件を中心に物語は展開していきます。

日本犯罪史に残る最凶殺人鬼たちが、地獄から蘇りまた殺戮を繰り返し始めます。新たな悲劇を止められるのは、頭脳に勝る名探偵だけという状況で、善悪を超越した推理の力を武器に、蘇った「七人の鬼」の正体を暴き、この世から滅ぼすべく「はらわた」の活躍が計算された伏線を散りばめた展開で楽しめまる一冊でした。

伏線が多く、粗筋を書くだけでもネタバレになりそうな、緻密な構成でした。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(21)『罪深き海辺(下)』大沢在昌(集英社文庫)

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今年の読書(21)『罪深き海辺...
前作『罪深き海辺(上)』に続く下巻は、上巻と同日の2023年2月25日に発売されています。

大地主の遺産相続人「干場功一」の伯父「千場伝衛門」の周りでは、「功一」の祖母が9年前に殺されており、「千場伝衛門」の突然死も事故死でない様相の中、悪徳刑事「目崎」や大物弁護士「勝美」らの不審な死が立て続けに起こります。

「安河内」刑事は、署長からの依頼で「目崎」の飲酒運転事故死の捜査依頼を受け、9年前に起こった「功一」の祖母の未解決の刺殺事件を関連付けて捜査を進めます。

そんな中、地元岬組と観光ホテル側の暴力団の抗争は激化し、山岬氏への進出企業の陰謀が露見。「干場」の存在を巡って、潜んでいた悪玉たちが動き出します。本当の悪は一体誰なのか。定年間際の刑事「安河内」は暴漢に襲われながらも危機一髪で難を逃れ、命を懸けて真相解明に突き進んでいきます。

山岬駅に「千場功一」が降り立つところで物語は始まりましたが、最後は山岬駅で帰国する場面で840ページを超える長編は幕を閉じています。
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今年の読書(20)『罪深き海辺(上)』大沢在昌(集英社文庫)

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今年の読書(20)『罪深き海辺...
本書『罪深き海辺』は、2009年7月に単行本が刊行され、2012年8月に(講談社文庫)として発売されていますが、2023年2月25日に集英社文庫として発売されています。

東京からほど遠くない場所に位置する山岬市に、母が捨てた故郷にアメリカ育ちの30歳の「干場功一」が訪れ、山岬駅に降り立つところから物語は始まります。

「功一」の唯一の身内であるお殿さまと呼ばれた大地主で独身でした伯父の<干場伝衛門>は、6年前に亡くなっており死後全財産を市に寄付、第三セクターで敷地を「マリーナ」として観光誘致を狙いましたが、財政破綻寸前の港町には効果がありませんでした。

そこへ突如、遺産相続人の権利を持った「干場功一」が現れたことで、かつて利権に群がったヤクザや建設会社、相続を仲介した弁護士たちは色めき立ちます。閉塞感漂う漁港町で疑心暗鬼の人間ドラマが幕を開けます。
#ブログ #文庫本 #読書

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