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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(55)『ちゃんちゃら』朝井まかて(講談社文庫)

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今年の読書(55)『ちゃんちゃ...
物語の舞台は、文化13(1816)年頃の第11代将軍徳川家斉の治世です。
江戸は千駄木町の庭師一家「植辰(うえたつ)」で、浮浪児として7歳の時に親方の<辰蔵>に引き取られ、修業中の<ちゃら>が主人公です。

生まれた在所も名前も分からない孤児として、「ちゃんちゃらおかしい」が口癖で、そこから<ちゃら>と呼ばれています。

「植辰」には、親方の娘<お百合>、庭師の<福助>、庭石の専門家<玄林>がおり、家族的な雰囲気の中で職人としての仕事をこなしているのですが、<辰蔵>の京都での修業中に関係ある<白陽>の登場で、物語は一変ミステリーな雰囲気に包まれていきます。

作庭が絡む話しですので、大好きな木々や植物の名前、庭に対する職人の考え方などが生き生きと描かれてており、これは素敵な作家と巡り合え、今後の作品に要注意です。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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