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今年の読書(27)『法外捜査』石川渓月(双葉文庫)

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本書『法外捜査』は、文庫書下ろしとして、2024年4月13日に発売されています。
 
元警察庁キャリアの「来栖修」は、設立した組織「秀和」の所長として、表向きはコンサルタント会社ですが、裏では政官財の不祥事の後始末を請け負い、違法行為で解決していきます。
 
9月のある日、新宿駅東口で爆破事件が発生します。無差別殺人かテロか。警視庁捜査一課と公安の特別合同捜査本部が設けられますが、互いの捜査の主導権争いと相次ぐ極秘情報のリークで、本部は機能不全に陥ってしまいます。
 
「来栖」は、古巣である警察庁の「佐々倉」から呼び出され、警察とは違うやり方で犯人を探るように命じられます。
 
「秀和」のメンバーで、元捜査一課の刑事だった「滝沢」は、都市伝説ともいえる「スサノウ」と呼ばれる謎の組織を嗅ぎつけ、元自衛官の「霧島冴香」、もと警察官の「矢沢翔太」たちと調査を進めますが、半グレ集団「紅蓮」の傭兵ににたどり着きますが、「矢沢」が拉致され、傭兵との一戦を交え無事吸湿しますが、その背景に「Z]という存在が浮かび上がります。
 
傭兵たちとの銃撃戦で、「冴香」は「Z]が、子供の頃に分かれた自分の兄ではないかと感じるところで本書は終わりますが、明らかに「Z]を突き止める続編の下敷きと思える終わり方でした。
#ブログ #文庫本 #読書

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