本書『陰からの一撃』は、「警視庁追跡捜査係」シリーズとして、『不可能な過去』に続くシリーズ12作目として書き下ろされ、2024年1月18日に文庫本として発売されています。
昨年発生した新橋の社長殺しの容疑者「佐木」が千葉で交通事故死しました。警視庁捜査一課は特に不審な点は無いと判断して、一件落着の流れでしたが、追跡捜査係の<西川大和>の自宅に宛名の書かれていない封筒が投げ込まれていました。そこには「真犯人は今も逃げている」、そして「追跡捜査係に情報を提供する」との文言があり、<西川>は、怪しいと不信を感じながらも情報収集を優先し、夜の晴海ふ頭を一人で訪れ、暴漢に頭部を打撃されてしまいます。
追跡捜査係の<沖田大大輝>とともに、<西川>に恨みを持つ人物の犯行ではないかと調べ出しますが、ほどなく闇バイトの<屋島>が逮捕されますが、入院中の<西川>がさらに襲撃されてしまいます。
そんなおり、元警視庁捜査一課で、げんざいは地元に戻り剣世知会社の社長となっている<南野>が浮上すると共に事故死した<佐木>の事件の真相が解明されます。