『小津安二郎映画の欧米における批評的受容に関する研究』などの一橋大学 大学院言語社会研究科<正清 健介>による『小津映画の音―物音・言葉・音楽』が、6月12日に発売されています。
映画監督<小津安二郎>の映画作品を〈音〉の観点から総体的に捉えて論じています。「物音」「屁の音」「言葉」「画面外の声」も含めた、音楽だけにとどまらない〈音〉と映像の関連を丹念に読み解き、その効果を探っていきます。
本書では、「引き戸の音」で
『東京物語』・「屁の音」で
『お早よう』・「大阪弁」に関して『淑女は何を忘れたか』・「画面外の音」で『お茶漬の味』・「オルゴール音楽」で『麦秋(1951年)』・「ピアノ音楽」で『秋日和』・「テンポと間」に関して『早春(1956年)』と『東京暮色』」といった作品が引き合いに出されています。