今年の読書(40)『地球へのSF』(早川文庫)
8月
9日
進行していく温暖化と、世界各地で相次ぐ戦乱。われわれは地球と共に生きていく資格があるのかをテーマに22人のSF作家が書き下ろしています。
アンソロジーとして、<伊野隆之、上田早夕里、空木春宵、円城塔、小川一水、粕谷知世、琴柱遥、櫻木みわ、笹原千波、塩崎ツトム、柴田勝家、新城カズマ、菅浩江、関元聡、津久井五月、長谷川京、林譲治、春暮康一、日高トモキチ、八島游舷、矢野アロウ、吉上亮>が登場しています。
「日本SF作家クラブ編集の『地球へのSF』は、2024年5月22日に発売されていますが、1年たった現在も〈進行していく温暖化と、世界各地で相次ぐ戦乱〉の状況は変わらないようです。
地球の地質学的な歴史、環境破壊などの危機、人間あるいは人間以外の生物や人工知能(AI)との未来と可能性、そして地球を巡る思索など。テーマの幅広さと意外性は、SFならではの奇想天外な世界が、短編として楽しめます。