27日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価はもみ合いで始まりました。終値は、前日比266ドル19セント(0.74%)安の3万5490ドル69セントで取引を終えています。
26日夕に発表した決算が嫌気され、クレジットカードの「ビザ」が一時(6%)近く下げ大幅安となり、ダウ平均の重荷になっています。長期金利が前日比(0.06%)低い(1.55%)までの低下を受けて金融株も下げています。半面、市場予想を上回る決算を発表した銘柄には個別に買いが入り、相場を下支えしました。
ダウ平均株価は前日まで3連日で過去最高値「3万5756ドル88セント」を更新しており、利益確定の売りも出やすい情況でした。
一方、前日夕に発表した決算で1株利益が市場予想を上回ったソフトウエアのマイクロソフトは買いが先行。飲料のコカ・コーラと外食のマクドナルドも27日朝に発表した決算を好感した買いで上昇しています。
26日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3日続伸して始まりました。市場予想を上回る米主要企業の決算発表が相次いでおり、好感した買いが続いています。一方、短期的な過熱感から利益確定売りも出ており、ダウ平均の上値は伸びませんでした。
終値は、前日比15ドル73セント(0・044%)高の3万5756ドル88セントで取引を終え。連日で過去最高値を更新しています。
25日までに四半期決算を発表した米主要500社のうち約8割で1株利益が市場予想を上回りました。また、26日発表の10月の米消費者信頼感指数は(113.8)と、前月(109.8)から低下を見込んでいた市場予想に反して上昇しています。個人消費の改善期待が強まっています。
<バイデン>米政権の経済対策への期待も相場を支えています。看板政策のひとつである子育てや教育支援、気候変動対策への歳出・歳入法案は当初の3.5兆ドルから2兆ドル程度に縮小し、民主党内での協議が近くまとまる可能性が高くなっています。同案が合意に至れば、下院の採決を待つばかりになっているインフラ投資法案の成立も前進する見通しです。
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸し、前週末比64ドル13セント(0.18%)高の3万5741ドル15セントと連日で過去最高値を更新しています。
市場予想を上回る米主要企業の決算が続くとの期待が投資家心理を支えています。また、<バイデン>米政権が推進する気候変動対策などの大型歳出法案を巡り、与党民主党内での合意が近いとの見方も投資家心理を支えていますが、短期的な過熱感から利益確定売りも出たため、上値は伸びませんでした。
これまでに発表された2021年7~9月期決算で売上高や1株利益が市場予想を上回る企業が目立ち、この先も堅調な業績が続くとの楽観が買いを誘っています。今週は主要ハイテク企業の決算が佳境を迎えます。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前週末比136.506ポイント高の1万5226.706で終えています。
多くの機関投資家が運用の指標にするS&p500種株価指数も反発し、前週末比21.58ポイント高の4566.48で過去最高値を更新しています。
22日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発して始まりました。午前中には一時、(8月16日)に付けた過去最高値「3万5625ドル40セント」を上回る値をつけていますが、利益確定売りで、一時前日値を割り込んでいます。
終値は、(8月16日)以来2カ月ぶりに過去最高値を更新して前日比73ドル94セント(0.21%)高の3万5677ドル02セントで取引を終えています。
中国不動産大手の「中国恒大集団」が23日に利払いの猶予期限が切れる米ドル債の利息を21日に送金したと報じられた。23日分については債務不履行(デフォルト)回避となる可能性が高まり、投資家心理の改善につながりました。
製薬大手のファイザーは21日、新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)に関する臨床試験(治験)の結果、感染に対する予防効果が(95.6%)だったと発表しています。ブースター接種の普及で経済活動の正常化が一段と進むとの期待が高まっています。
21日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は小幅に3日ぶりに反落し、前日比6ドル26セント(0.018%)安の3万5603ドル08セントで取引を終えています。米主要企業の決算への期待はありますが、ダウ平均株価が前日に一時最高値を上回った後で目先の利益を確定する目的の売りも出やすい情況でした。
IBMは前日夕に発表した2021年7~9月期決算で売上高が市場予想に届かず、前日比(10%)下落しています。1銘柄でダウ平均を「90ドル」近く押し下げ、ダウ平均の重荷になりました。ただ、堅調な米景気指標を支えに買いも入り、相場の下値は堅く推移しています。
朝方発表の週間の新規失業保険申請件数は29万件と前週から6000件減り、2020年3月に新型コロナウイルスの感染が本格的に拡大して以降の最低を更新しています。米景気回復が続いていると好感されています。
米債券市場で長期金利は一時(1.68%)と5月以来の水準に上昇しましたが、市場の影響は限られました。米原油先物相場は6営業日ぶりに反落しています。原油高がインフレ懸念を招いていただけに、投資家心理の改善につながったようです。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比94.022ポイント(0.6%)高の1万5215.700で終えています。
多くの機関投資家が運用指標とするS&p500種株価指数は7日続伸しています。前日比13.59ポイント(0.3%)高の4549.78で終え、(9月2日)以来となる過去最高値を更新しています。
20日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸し、前日比152ドル03セント(0.43%)高の3万5609ドル34セントで取引を終えています。ダウ平均株価は一時、3万5669ドルまで上昇し、(8月16日)の過去最高値「3万5625ドル40セント」を上回っています。
市場予想を上回る米主要企業の決算発表が続いているうえ、暗号資産(仮想通貨)の「ビットコイン」は、一時6万7000ドル近くに上昇し、過去最高値更新で投資家心理が強気に傾いています。ただ、米長期金利の(1.60%)の上昇を受けて高PER(株価収益率)銘柄であるハイテク株は売りが優勢になり、相場の上値を抑えました。
20日朝に発表されました2021年7~9月期決算で1株利益が市場予想を上回った通信のベライゾン・コミュニケーションズが上昇し、前日までに好決算を発表した保険のトラベラーズや医療保険のユナイテッドヘルス・グループに買いが入りました。好調な企業収益を受けて景気への楽観も広がり、化学のダウや建機のキャタピラー、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスなど景気敏感株が上昇しています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落し、前日比7.412ポイント安の1万5121.678で終えています。
19日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発して始まり、米主要企業の2021年7~9月期決算が相次ぎ市場予想を上回り、好業績銘柄を中心に買いが入っています。ダウ平均はほぼこの日の高値で終え、過去最高値(8月16日)の「3万5625ドル40セント」以来の水準となっています。
終値は、前日比198ドル70セント(0.56%)高の3万5457ドル31セントで取引を終えています。
19日朝に発表した決算で売上高と1株利益が市場予想を上回った保険のトラベラーズが上昇。決算で1株利益が市場予想を上回った日用品・医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も高く、ゴールドマン・サックスが「強い買い推奨リスト」に加えた小売りのウォルマートも買われています。
一方、決算は市場予想を上まわりましたが、経営陣がインフレによるコスト高への警戒を示した日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は売りが先行しています。
調査会社のリフィニティブの19日付の集計によりますと、米主要500社で第3四半期決算の発表を終えた53社中、1株利益が市場予想を上回った企業は(83%)に達しています。予想以上の好決算が相次ぎ、市場心理の改善につながっています。
18日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は小幅に3営業日ぶりに反落し、前週末比36ドル15セント(0.10%)安の3万5258ドル61セントで取引を終えています。
18日発表の中国の7~9月期の実質国内総生産(GDP)が市場予想に届かず、嫌気した売りが先行しました。ただ、今週から本格化する主要企業の決算発表を期待した買いが入り、売り一巡後は下げ渋っています。
7~9月期の中国の実質(GDP)は前年同期比(4.9%増)と、4~6月期(7.9%増)から減速し、市場予想も下回っています。中国景気の停滞感が意識され、建機のキャタピラーなど中国景気の影響を受けやすい銘柄の売りを誘いました。映画・娯楽のウォルト・ディズニーも下げ、ダウ平均を押し下げています。ダウ平均の下げ幅は一時260ドル近くに広がっています。
売り一巡後はダウ平均は下げ渋っています。朝方は前週末比(0.05%)高い(1.62%)を付けた米長期金利が(1.5%)台後半に下落し、ハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄の買い直しを誘いました。前週末の15日に好決算を発表した金融のゴールドマン・サックスも底堅い動きでした。
15日の米ダウ工業株30種平均株価は続伸して始まり、終値は前日比382ドル20セント(1.09%)高い3万5294ドル76セントで取引を終えています。
金融を中心に米主要企業の良好な決算発表が相次ぎ、9月の米小売売上高が市場予想を上回り、米景気の堅調さを示したのも市場に安心感を与えたようです。
15日朝に2021年7~9月期決算を発表した金融のゴールドマン・サックスが(4%)上昇しています。1銘柄でダウ平均を100ドル近く押し上げました。前日発表のバンク・オブ・アメリカなど米景気動向を敏感に映す金融の好決算が目立っており、投資家の米景気認識が好転しています。
裏付けるように15日朝発表の9月の米小売売上高は前月比(0.7%)増となり、小幅減少を見込んでいた市場予想に反して増加しました。経済正常化や新型コロナウイルスの感染減少に伴い、消費行動が活発化していることが見て取れ、4~6月期の反動で7~9月期の消費は停滞するとの懸念が薄れています。クレジットカードのアメリカン・エキスプレス、同業のビザなど消費関連株への買いを誘っています。
一方、米長期金利が朝方に一時(1.57%)と前日終値(1.51%)から上昇し、金融株には利ざや拡大の買いもはいり、高PER(株価収益率)銘柄が多いハイテク株の一角は売りが優勢になっています。
14日の米株式相場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発して始まり、上げ幅は一時500ドルを超えています。市場予想を上回る米主要企業の決算発表が続き、投資家心理が改善した。朝方発表の米経済指標を受けて景気減速やインフレの懸念が和らいだのも買いを促しています。
終値は、前日比534ドル75セント(1・56%)高の3万4912ドル56セントで取引を終えています。
バンク・オブ・アメリカなど米金融大手の決算が軒並み好調で、医療保険のユナイテッドヘルス・グループが一時(7%)上昇し、ダウ平均株価を大きく押し上げました。14日朝に発表した2021年7~9月期決算と上方修正した2021年12月期通期予想が市場予想を上回り、好材料となっています。
朝方発表された米経済指標も好感されました。週間の新規失業保険申請件数が前週比3万6千件減の29万3千件と市場予想(31万8千件)を大きく下回りました。9月の卸売物価指数は前月比(0.5%)上昇となり、上昇率は8月(0.7%)と市場予想(0.6%)を下回っています。インフレ懸念が和らぎ、米長期金利も(1.5%)台前半で落ち着いています。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は大幅続伸し、251.79ポイント高の1万4823.43で終えています。
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