24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、明日の感謝祭休暇を控えて商いも薄い中、反落して始まりました。売りが一巡すると値ごろ感の買い戻しも入り、終値は前日比9ドル42セント(0.026%)安の3万5804ドル38セントで取引を終えています。
米長期金利が(1.69%)と約1カ月ぶりの水準に上昇し、金利が上昇すると割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に売りが先行しました。最近の長期金利上昇を受けて買われていた金融株が利益確定売りに押され、相場の重荷になりました。
24日朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は19万9千件と前週(27.0万件)から減少し、52年ぶりの低水準でした。労働需給が逼迫しているとの見方も長期金利の上昇につながっています。
ダウ平均の構成銘柄では顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムの下げが目立ち、ソフトウエアのマイクロソフトとスマートフォンのアップルも軟調です。
23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸で始まり、終値は前日比194ドル55セント(0.55%)高の3万5813ドル80セントで取引を終えています。
米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル>議長の再任見通しを受けて米長期金利が一段と上昇し、金融株が買われています。半面、金利上昇で相対的な割高感が強まる高PER(株価収益率)のハイテク株は売られ、相場の重荷となりました。
長期金利は朝方に前日比(0.04%)高い(1.66%)と1カ月ぶりの水準に上昇する場面がありました。利回りは中・短期債以上に上がっており、銀行の貸し出し利ざやが改善するとの見通しにつながっています。JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株に買いが入っています。
<バイデン>米政権が23日、「戦略石油備蓄(SPR)」すると発表しました。備蓄放出でガソリン高に歯止めがかかり、米景気を支えるとの見方も投資家心理の支えとなっていますが、足元で買われていたスポーツ用品のナイキなど消費関連株も売りに押されています。
22日の米株式相場は、<バイデン>米大統領が米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル>議長を再任する方針を発表したことを受け、反発して始まりました。引けにかけては、利益確定売りに押されて値を下げています。
終値は前週末比17ドル27セント(0.049%)高の3万5619ドル25セントで取引を終えています
新型コロナウイルス対応の金融緩和を迅速に進め、足元ではインフレ懸念から緩和修正にかじを切り始めた<パウエル>氏が続投することで、金融政策の継続性や予見可能性が高まるとの見方が浮上。投資家の安心感が広がり、株買いが進んでいます。
<パウエル>氏の(FRB)議長1期目の任期は2022年2月までで、市場では後任に<ブレイナード>(FRB)理事が昇格するとの観測も出ていました。<バイデン>大統領は<ブレイナード>氏を(FRB)の副議長に指名する意向もあわせて表明、議長人事を巡る不透明感が晴れたことも株高を誘いました。
米国債市場では<パウエル>議長の再任発表後に金利が上昇(債券価格は下落)し、長期金利の指標になる10年物国債利回りは一時(1.6%)台を付ける場面がありました。相対的に割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株の一角が売られています。
(FRB)は新型コロナの感染が急速に広がった2020年春以降、経済を支えるためにゼロ金利政策や量的緩和政策を相次いで再開しました。迅速な政策対応を市場は好感し、米株式相場は昨年から上昇基調をたどってきています。
19日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3日続落して始まりました。終値は、前日比268ドル97セント(0.75%)安の3万5601ドル98セントで取引を終えています。
欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、投資家心理が悪化、欧州株式相場が総じて下落し、米国株にも売りが波及しました。旅客需要の伸び悩みが意識され、航空機のボーイングが大幅安となり、ダウ平均の重荷となっています。
オーストリア政府が19日に、22日から全土でロックダウン(都市封鎖)を再導入すると発表、同国はこれまでもワクチン未接種者を対象に行動規制を導入していましたが、全面的な規制に切り替えています。新規感染者が急増しているドイツでも行動規制を強めるなど、欧州の景気回復が遅れるとの懸念が強まっています。
米債券市場では長期金利が一時、(1.51%)と前日終値(1.58%)から下げています。長期金利が下がると買われやすい高PER(株価収益率)のハイテク株は上昇しています。
18日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続落して始まりました。一時250ドル超の下げがありましたが、終値は、前日比60ドル10セント(0.17%)安の3万5870ドル95セントで取引を終えています。
前日夕に発表した決算が嫌気された通信機器のシスコシステムズが急落し、ダウ平均を下押ししました。一方、半導体株の一角が買われています。
シスコシステムズは一時(9%)下落しています。2021年8~10月期決算で売上高と次期見通しがともに市場予想を下回り、失望売りが出ました。顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムと娯楽・映画のウォルト・ディズニーの下げも目立っています。
一方、ダウ平均株価の構成銘柄ではありませんが、前日夕に発表した決算で売上高と1株利益が、市場予想を上回り好感した買いが集まった半導体のエヌビディアが急騰しています。一時は(12%)上昇し、上場来高値を更新しています。。同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)にも買いが波及しています。
17日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反落して始まり、終値は前日比211ドル17セント(0.58%)安の3万5931ドル05セントで取引を終えています。
ダウ平均株価など主要3株価指数は再び過去最高値に接近し、短期的な利益確定の売りが上値を抑えています。
ネット通販のアマゾン・ドット・コムが来年1月19日から英国のサイトでビザのカードを利用不可にすると17日に伝わったのが嫌気され、クレジットカードのビザが一時(7%超)下げ、1銘柄でダウ平均株価を100ドルあまり押し下げ重荷になりました。
一方、航空機のボーイングが人気です。インドの航空会社から90億ドル相当の航空機の受注があったと16日に発表し、業績改善期待の買いが先行しています。
米長期金利の上昇が一服し、金融のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースが売られています。建機のキャタピラーや石油のシェブロンなど景気敏感株の一角も安く動いています。
16日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発して始まりました。終値は、前日比54ドル77セント(0.15%)高の3万6142ドル22セントで取引を終えています。
16日朝発表の10月の米小売売上高が市場予想を上回り、好感した買いが消費関連銘柄などに入っています。同日朝発表の2021年8~10月期決算が市場予想を上回る増収増益だったホームセンターのホーム・デポが(4%超)上げ、ダウ平均を100ドル以上押し上げる場面がありました。
小売売上高は前月比(1.7%増)と市場予想(1.5%増)以上に伸びています。変動が激しい自動車や同部品を除くベースでも(1.7%増)と市場予想を大幅に上回り、米消費の底堅さを示し好感されました。
消費関連ではスポーツ用品のナイキや映画・娯楽のウォルト・ディズニーも高く伸びています。
ただ、小売り株の中でもウォルマートは売りが先行しました。朝方発表した8~10月期決算で売上高が市場予想を上回りましたが、物流コスト増などで減益となったことが売りを誘っているようです。前日に好受注で(5%高)と大幅に上げた航空機のボーイングも反落しています。
15日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸して始まり、利益確定の売りに押され次第に上値が重くなり、午後は前週末終値を挟んでもみ合い、16日に10月の米小売売上高の発表を控え、様子見ムードが強く、終値は前日比12ドル86セント(0.036%)安の3万6087ドル45セントで取引を終えています。
航空ショーでの相次ぐ受注を発表した航空機のボーイングが大幅に上昇し、ダウ平均を押し上げています。朝方発表の11月のニューヨーク連邦銀行製造業景況指数が市場予想以上に改善したのも好感されました。
ボーイングが(6%)超上昇しています。中東のドバイで開かれた航空見本市、ドバイ航空ショーで航空機の受注が多数あったと発表し、業績改善期待の買いが入り、1銘柄でダウ平均を60ドルあまり押し上げる場面がありました。
一方、米長期金利が(1.61%)近辺と前週末終値(1.56%)から上昇で高PER(株価収益率)銘柄であるハイテク株の一角に相対的な割高感を意識した売りが出ています。
12日の米ダウ工業株30種平均株価は4営業日ぶりに反発して始まり、終値は、前日比179ドル08セント(0.50%)高の3万6100ドル31セントで取引を終えています。
12日朝に、「医薬品」「医療機器」事業が主力の本体から、ばんそうこうの「バンドエイド」などを手掛ける「消費者向け製品」事業を切り離す会社分割を発表した医薬品・日用品の「ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)」が買われ、ダウ平均を押し上げました。前日は休場だった米債券市場で長期金利が落ち着いた動きを見せているのも、株の買い安心感につながっています。
「J&J」は日用品や大衆薬など消費者向け部門を2年以内に切り離し、成長が見込める主力の医療用医薬品と医療機器に集中させます。分割後は、上場2社体制となるようです。経営効率が改善し、市場評価も高まるとみた買いが入りました。同社株は(3%)高を付ける場面がありました。
長期金利は前営業日の10日終値と同じ(1.55%)前後で今週の最高水準(1.59%)を下回って推移しています。10日発表の米消費者物価指数(CPI)が上振れし、インフレ懸念から金利上昇が加速しましたが、休場を挟んで上昇が一服しました。
また、スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトなど主力ハイテク株が高く推移、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比156.677ポイント(1.0%)高の1万5860.958で終えています。
11日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3日続落して始まり、終値は前日比158ドル71セント(0.44%)安の3万5921ドル23セントで取引を終えています。
前日夕に発表した決算が嫌気され映画・娯楽のウォルト・ディズニーが急落し、ダウ平均を押し下げました。半面、前日に総じて売られたハイテク株が買い直され、相場を支えました。
ディズニーは一時(9%)下げています。10日夕に発表された2021年7~9月期決算で売上高が市場予想に届かず、成長分野に位置付ける動画配信事業の伸び悩みが嫌気されています。
前日は10月の米消費者物価指数(CPI)が(6.2%)という31年ぶりの大幅な上昇を記録し利上げ前倒し観測が強まり、米長期金利が大幅に上昇しました。長期金利が上昇すると売られやすいハイテク株が軒並み下げていましたが、11日は押し目買いが先行しています。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は81.57ポイント高の1万5704.28で引けています。
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