4日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続落で始まりました。3日夕に四半期決算を発表したネット通販のアマゾン・ドット・コムが急伸し、ハイテク株全般に買い直しが優勢となり、米長期金利が上昇し、金融株が買われたのも相場を押し上げましたが、引けにかけ利益確定売りが出て値を下げ、終値は21ドル42セント(0.061%)安の3万5089ドル74セントで取引を終えています。
取引開始前に発表されました1月の米雇用統計は市場予想を上回る内容でした。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の早期引き締め観測が強まり、米長期金利が上昇。相対的な割高感を意識した売りが高PER(株価収益率)のハイテク株の一角に出ています。
雇用統計では景気動向を映す非農業部門雇用者数が前月比46万7000人増と市場予想(15万人増程度)を大きく上回っています。昨年12月の就業者数も19万9千人の増加から、51万人増と大幅に上方修正されました。失業率は(0・1)ポイント悪化の(4・0%)でした。平均時給の伸び率も市場予想以上となり、米国のインフレ長期化の観測が強まりました。
発表を受け、米長期金利は一時債券価格は安くなる、前日比(0.08%)高い(1.91%)と、2020年1月以来の水準に上昇しています。金融政策の影響を受けやすい2年と5年債利回りも大幅に上昇しています。
3日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は5営業日ぶりに反落して始まり、終値は前日比518ドル20セント(1.45%)安の3万5111ドル16セントで取引を終えています。
決算内容が市場予想を下回った銘柄が売られ、相場の重荷になっています。なかでも2日夕に決算を発表した交流サイトの「メタプラットフォームズ(旧フェイスブック)」が一時(27%)安となり、時価総額にして2300億ドル(約26兆4200億円)余りが一瞬にして吹き飛んでいます。他のハイテク株にも売りが波及しました。
メタは2022年1~3月期の売上高見通しが市場予想を大幅に下回り、主力の広告事業の成長性が懸念されました。同社はダウ平均の構成銘柄ではありませんが、構成銘柄のソフトウエアのマイクロソフトや顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムに売りが波及しています。前日終値が(1.77%)の米長期金利が3日に一時(1.84%)に上昇し、相対的な割高感が意識されやすいハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄の売りを誘いました。
売られているのはハイテク関連だけではありません。機械のハネウェル・インターナショナルは一時(6%)超下げ、ダウ平均を押し下げています。3日朝に発表した四半期決算で売上高や通期の業績見通しが市場予想に届かず、失望売りを誘いました。
2日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価はもみ合いで始まりました。一時は小幅高に転じる場面もでています。市場予想を上回る決算を発表した検索サイトのアルファベットが大幅高となり、ハイテク株の一角に買いが広がっている半面、景気敏感株には売りが先行でした。
終値は前日比、224ドル09セント(0.63%)高の3万5629ドル33セントで取引を終えています。
グーグルの持ち株会社アルファベットは一時(10%)上昇しています。1日夕に発表されました2021年10~12月期決算が増収増益となり、1株を20株にする株式分割も発表されています。同社はダウ平均の採用銘柄ではありませんが、採用銘柄であるソフトウエアのマイクロソフトが買われています。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も4日続伸して始まり、71.544ポイント高い1万4417.547で引けています。
一方、景気敏感株は下げが目立ちました。米雇用サービス会社のADPが2日発表した1月の雇用リポートによりますと、民間部門の雇用者数は30万1000人減と市場予想(20万人増)に反して減少しています。「変異株(オミクロン)」の感染拡大で米景気が減速しているとの見方につながりました。米長期金利が(1.7%)台半ばに低下したのを受け、JPモルガン・チェースなど金融株も軟調でした。
1日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価はもみ合いで始まりました。先週来、戻りが急ピッチだったハイテク株が短期的な利益確定売りに押されています。半面、景気敏感株には買いが入り相場を支えています。
終値は、前日比273ドル38セント(0.78%)高の3万5405ドル24セントで取引を終えています
顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムや1月に発表した米ゲームソフト大手、アクティビジョン・ブリザードの買収計画に関し、米連邦取引委員会(FTC)が反トラスト法(独占禁止法)の審査をすると伝わったソフトウエアのマイクロソフト、スマートフォンのアップルが下げています。先週にマイクロソフトとアップルが市場予想を上回る好決算を発表したことなどを受け、前日までハイテク株全般に見直し買いが入っていました。
カタール航空が最新の大型貨物機「777―8」を34機受注した航空機のボーイングが(4%)高と続伸し、建機のキャタピラーと化学のダウの上昇も目立っています。ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースなど金融株も値を上げ、石油のシェブロンも買われています。1日発表の決算が好感されて大幅に上昇している同業のエクソンモービルの連想買いが入っています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は前日までの2営業日で(6.6%)高と急反発して「1万4239.883」となっていましたが、1日は3営業日ぶりに反落して始まりましたが、106.12ポイント高の1万4346.00で引けています。
1月31日の米株式相場でダウ工業株30種平均株価は反落で始まりましたが、間もなく上げに転じ、終値は前週末比406ドル39セント(1.17%)高の3万5131ドル86セントで取引を終えています。
米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの加速が景気を冷やすとの見方が根強く、景気敏感株を中心に売りが出ている。半面、今年に入り下落が目立っていたハイテク株の一角には買いが入っています。
1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に年内の利上げ回数予想を上方修正する金融機関が相次いでいます。(FRB)の金融引き締めが米景気の減速につながるとの見方から、化学のダウや機械のハネウェル・インターナショナルなどに売りが出ています。決算を受けて前週末に大きく売られた建機のキャタピラーも続落し、クレジットカードのビザも安い水準です。
ハイテク株の一角は上昇しています。今週は1日にネット検索のアルファベット、2日に交流サイトのメタプラットフォームズ(旧フェイスブック)、3日にネット通販のアマゾン・ドット・コムが2021年10~12月期決算発表が控えています。米金融政策を巡る不透明感からこのところ大きく売られてきたハイテク株が持ち直し、相場を支えています。
28日の米ダウ工業株30種平均株価は4日続落して始まりました。取引開始前に市場予想を下回る決算を発表した建機のキャタピラーと石油のシェブロン銘柄が売られ、指数の重荷になりました。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めへの警戒も続いているようです。
朝方は売りが先行し、一時は300ドル超下落しましたが、反発して持ち直しています。引けにかけて値を上げ終値は前日比564ドル69セント(1.65%)高の3万4725ドル47セントで取引を終えています。
市場予想を上回る四半期決算を発表したスマートフォンのアップルやクレジットカードのビザが買われ、指数を押し上げげました。米長期金利が低下し、高PER(株価収益率)のハイテク株が買い直されています。
アップルは26日夕に発表しました2021年10~12月期決算で主力のスマートフォン部門が堅調に伸び、売上高と純利益がともに四半期として過去最高でした。ビザは決算が大幅な増収増益となり、先行きに強気な姿勢を示したのも好感されたようです。
米長期金利が(1.78%)近辺と前日終値(1.80%)をやや下回っています。ハイテク株が買い直され、セールスフォース・ドットコムやソフトウエアのマイクロソフトが高く推移しています。
27日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3日ぶりに反発して始まり、午前中には上げ幅が一時600ドルを超えいましたが、買い一巡後は急速に伸び悩み下げに転じています。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融引き締めに前向きな方針が示されましたが、引き締めペースなどに不透明感が強く、金融政策の先行きが読めず、不安定な相場展開になりました。
終値は前日比7ドル31セント(0.021%)安の3万4160ドル78セントで取引を終えています。
米連邦準備理事会(FRB)は26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で3月の利上げ開始を示唆し、利上げ後にバランスシートの縮小に着手する方針を明らかにしています。長期金利は前日の(FOMC)後に(1.88%)まで上昇(価格は下落)しましたが、短期的に売られすぎとみた買いが債券に入り、27日朝は(1.80%)を割り込む場面もありました。
長期金利低下を受けてハイテク株が買われ、引け後に2021年10~12月期決算の発表を控えるスマートフォンのアップルも好調でした。
26日の米ダウ工業株30種平均株価は続落し、前日比129ドル64セント(0.38%)安の3万4168ドル09セントで取引を終えています。
前日夕に発表した決算が好感されたソフトウエアのマイクロソフトが大幅高となり、ダウ平均は午前には500ドル強上げる場面がありましたが、午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され、<パウエル>米連邦準備理事会(FRB)議長の会見が始まると長期金利が上昇、ダウ平均は急速に伸び悩んで下げに転じています。
(FOMC)の声明では「2%を優に超える物価と力強い労働市場を踏まえ、委員会は政策金利の誘導目標の引き上げがまもなく適切になるだろう」と次回3月の会合での利上げ開始を示唆しました。併せて「(FRB)のバランスシートの規模縮小に関する方針」を公表し、利上げ開始後に資産圧縮を実施する方針を示しました。
14時半に<パウエル>議長が記者会見が始まると売りが優勢になり、ダウ平均は下げに転じました。議長はインフレ加速に加え、労働市場の強さを強調し、金融引き締めに前向きな姿勢を見せています。前日終値は(1.77%)だった長期金利が一時(1.85%)に上昇したのも、高PER(株価収益率)銘柄の重荷となりました。
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反落し、下げ幅は一時800ドルを超えています。終値は、前日比66ドル77セント(0.2%)安の3万4297ドル73セントで取引を終えています。
26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの積極化を警戒した売りが優勢となりました。押し目買いが入って午後に一時上げに転じましたが、買いの勢いは続きませんでした。
(FOMC)では3月の利上げ開始が強く示唆される見通しです。市場ではその後の継続的な利上げや年央の保有資産の圧縮開始が予想されてており、株式市場に流入する資金が先細りするとの警戒感が株安につながっています。地政学的にウクライナ情勢の緊迫化も重荷となっています。
24日の米株式市場ではダウ工業株30種平均株価が7日続落して始まり、下げ幅が一時1000ドルを超えたのは去年11月26日以来になり一時1100ドルを超えました。
市場では急ピッチの株価下落について「売られすぎ」との見方もあり、値ごろ感から引けにかけて買い戻しが入り、終値は前週末比99ドル13セント(0.29%)高の3万4364ドル50セントで取引を終えています。
米連邦準備理事会(FRB)は25~26日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融引き締めを積極的に進め3月の利上げ開始を示唆する見通しです。声明文や議長会見でもインフレ抑制のため早期の金融引き締めに前向きな姿勢を示すとの警戒感が強く、景気減速への警戒が広がっています。
ロシアとウクライナ情勢の緊迫も投資家がリスク回避姿勢を強める一因となっています。ウクライナ情勢をめぐっては、ロシア軍が国境付近に10万人規模の部隊展開を続けており、侵攻が現実味を帯びてきました。米国務省は23日、在ウクライナ米大使館職員の家族に退避命令を出したと発表しています。投資家のリスク回避姿勢が広がる中、欧州株が全面安となり、米国株にも売り流れが波及しています。
また、米ホワイトハウスの<サキ>大統領報道官は24日の記者会見で、<バイデン>米大統領は株価の動向で経済状況を判断していないとの認識を示しています。「一つの指標にこだわることはない。前任者(トランプ前大統領)と異なり、経済を判断する手段として株式市場を見ていない」と述べています。
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