ダウ平均株価(8月15日)@終値3万3912ドル63セント
8月
16日
15日発表の中国の7月の工業生産高や小売売上高などの主要指標が市場予想に届かず、雇用統計も労働市場の回復の鈍さを示し、世界景気悪化への警戒感が強まっています。15日に中国人民銀行(中央銀行)が市中銀行に1年間融資する際の金利を引き下げ、かえって同国の景気懸念を強めたとの見方もありました。
朝方にニューヨーク連銀が発表した8月の製造業景況指数も大幅に下落したのも投資家心理の重荷となっていますが、下値は堅い流れです。
半面、インフレがピークアウトし、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの観測が相場を支えています。多くの機関投資家が運用指標とするS&p500種株価指数は前週末に1月に付けた過去最高値から6月に付けた今年の安値までの下落幅の半分を取り戻す「半値戻し」を達成しており、一段高を期待した買いが入りやすい情況です。
終値は続伸し、前週末比151ドル58セント(0.45%)高の3万3912ドル63セントで取引を終えています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前週末比80.867ポイント高の1万3128.053で終えています。
S&P500種は、前週比16.99ポイント高の4297.14で終えています。