ダウ平均株価(8月18日)@終値3万3999ドル04セント
8月
19日
7月中旬以降の相場の戻りが勢いを失い、目先の利益を確定する売りが優勢となり、一時「3万3844ドル46セント」の安値まで値を下げています。ただ、前日公表の7月分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて積極的な利上げの観測がやや後退したのは支えとなり、相場の下値は堅く推移しています。
前日に続いて米小売り大手のさえない決算発表が出たのも、消費関連株には重荷になっています。ダウ平均の構成銘柄ではありませんが百貨店のコールズは通期の1株利益予想を大幅に下方修正し、市場予想も下回りました。他の小売りや消費財などの銘柄に売りが広がっています。利益確定売りに押され、ハイテク株やヘルスケア株の一角も売りが目立ちます。
(FOMC)議事要旨では、経済活動や物価に及ぼす効果を検証するため「どこかの時点で利上げペースを落とすのが適切になる」との見方で一致しています。市場では「利上げ減速が今後の基本シナリオになる可能性が高く米連邦準備理事会(FRB)は思ったほどタカ派的ではないとの見方が買いを後押しています。
終値は小幅に続伸し、18ドル72セント(0.055%)高の3万3999ドル04セントで取引を終えています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前日比27.219ポイント高の1万2965.342で終えています。