2日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は4営業日ぶりに反発して始まりました。朝方発表の雇用関連指標が市場予想以上に改善を示し、雇用回復の鈍化懸念が和らいでいます。前日まで売りが優勢だった景気敏感株を中心に買いが優勢となりました。
終値は、前日時131ドル29セント(0.37%)高の3万5443ドル82セントで取引を終えています。
週間の新規失業保険申請件数は34万件と前週か1万4千件減り、市場予想(34万5千件)より少なく、労働市場の回復鈍化への懸念がやや後退しています。前日に売られた景気敏感の一角を中心に買いが入りました。
主力ハイテク株ではスマートフォンのアップルが続伸して始まっています。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に続伸し、21.80ポイント(0.14%)高の1万5331.18と、2日連続で史上最高値を更新して引けています。また、多くの機関投資家が運用の参考にするS&P500種株価指数は続伸し、前日比12.86ポイント(0.3%)高の4536.95とこちらも過去最高値を付けています。
1日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価はもみ合いで始まり、寄り付き後に下落する場面もありましたが、利益確定や持ち高調整の売りが相場の上値を抑え、終値は前日比48ドル20セント(0.14%)安の3万5312ドル53セントで取引を終えています。
朝方発表の8月の全米雇用リポートでは非農業部門の雇用者数(政府部門除く)が前月比37万4千人増と市場予想の(60万人増)を大幅に下回りました。新型コロナウイルスの「変異株(デルタ型)」の感染拡大が雇用増加の妨げになったとの指摘もあり、景気回復の鈍化が懸念されています。
一方、雇用回復の遅れが金融緩和の長期化につながるとの見方は投資家心理の支えとなっています。3日発表予定の8月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想(72万人増)を下回るようであれば、米連邦準備理事会(FRB)によるテーパリング(量的緩和の縮小)の開始決定が11月以降になる可能性が高まります。
ダウ市場は、月初ということもあり主力ハイテク株中心に資金が流入しており、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比50.146ポイント高の1万5309.381で終えています。
8月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続落して始まりました。午前9時55分には3万5309ドル37セントまで下げています。
月末とあって、8月に入り上昇基調にあったハイテク株の一角に持ち高調整や利益確定を目的とした売りが優勢となりました。
終値は、前日比39ドル11セント(0.11%)安の3万5360ドル73セントで取引を終えています。
スマートフォンのアップルとソフトウエアのマイクロソフトが売られている。スポーツ用品のナイキや映画・娯楽大手のウォルト・ディズニーも安い。米原油先物相場の下落を受け、石油のシェブロンも下げています。
一方、8月に入り下落が目立っていた航空機のボーイングが上昇している。飲料のコカ・コーラなど景気動向に業績があまり左右されにくいディフェンシブ株の一角も上昇しています。
30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落し、前週末比55ドル96セント(0.18%)安の3万5399ドル84セントで取引を終えています。
景気敏感株の一角に目先の利益を確定する目的の売りが優勢でした。米長期金利の低下を受けて金融株が売られた一方、ダウ平均株価は上昇する場面もありました。スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトなど高PER(株価収益率)の主力ハイテク株は買われ、指数を下支えしています。
その中でもアップル が力強い動きをしており、指数をサポートしています。衛星通信機能が搭載されるとも言われている「アイフォーン13」の発売の期待が高く、株価は一時「153.49」ドルまで上昇し最高値を更新。時価総額も2.5兆ドルを超えています。
債券市場では、長期金利が前週末比(0.04%)低い〈価格は高い〉(1.27%)まで低下する場面がありました。利ざや悪化の警戒から金融株の下げが目立っています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は前週末比136.389ポイント高い1万5265.890と続伸し、連日で過去最高値を更新しています。またS&P500種も19.42ポイント高い4528.79でした。
27日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発し、終値は前日比242ドル68セント(0.69%)高の3万5455ドル80セントで取引をおえています。
<パウエル>米連邦準備理事会(FRB)議長が同日の講演で、資産購入の減額「テーパリング」について「年内の開始が適当」と表明しました。市場の大方の予想に沿った内容で講演開始直後に上昇幅を拡大しています。
IT株の上昇が目立ち、IT株の多いナスダック総合指数は前日より183.694ポイント(1.2%)上昇し1万5129.501と、過去最高値を更新しています。ダウ平均株価も(8月16日)につけた最高値「3万5626ドル40セント」に近づいています。S&P500種も39.37ポイント高い4509.37で引けています。
<パウエル>議長は「テーパリング」を始める条件としてきた「さらなる著しい進展」について、物価上昇は満たしたとの認識を示し、雇用も前進していると評価しました。新型コロナウイルスの感染拡大なども見極めたいとしており、具体的な開始時期は明言しませんでした。
金融市場では9月21~22日か11月2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「テーパリング」の具体的な進め方を示すとの見方が強いようです。市場の想定以上に金融緩和の修正を前倒しする発言はなかったことで株式市場には安心感が広がっています。
26日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は5日続伸して始まりましたが、アフガニスタン情勢の悪化などが売りを誘い、5営業日ぶりに反落して、終値は、前日比192ドル38セント(0.54%)安の3万5213ドル12セントで取引を終えています。
前日夕に良好な四半期決算を発表した顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが買われ、一時(4%)強上げ、指数を押し上げています。米長期金利も小幅に上昇しており(1.35%)近辺の上昇を受けて金融株も高いようです。
カンザスシティー連銀の<ジョージ>総裁が26日朝、米CNBCテレビで「遅かれ早かれテーパリング(量的緩和の縮小)について協議する準備ができている」と語っています。
ただ、いつ開始すべきかは明言しませんでした。<パウエル>議長が27日の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)の講演でどのような考えを示すのか見極めたいとの雰囲気が強くあり、積極的に上値を追う動きは乏しく、好材料もなく、引けにかけて値を下げています。
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は4日ぶりに反落して始まりました。午前9時35分時点では前日比43ドル78セント安の3万5322ドル48セントでした。ダウ平均など米主要株価指数は過去最高値圏にあり、短期的な過熱感を警戒した売りが出ています。半面、追加の経済対策や新型コロナウイルスのワクチン普及への期待から買いも入り、下値は堅く、終値は前日比39ドル24セント(0.11%)高の3万5405ドル50セントで取引を終えています。
ただ、ダウ平均の上値は伸びませんでした。27日の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で<パウエル>米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されており、発言内容を見極めたい投資家が多く、積極的に上値を追う動きは限られました。
経済対策やワクチンを巡る好材料が相場を支えています。米下院は24日夕、子育て支援などに10年で3.5兆ドルを支出する予算決議案を可決しています。<バイデン>政権の成長戦略の柱であり、成立すれば長期的な経済成長につながるとの期待が高まりました。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸、前日比22.069ポイント(0.1%)高の1万5041.859で終え、連日で過去最高値を更新しました。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は前日比9.96ポイント(0.2%)高の4496.19で終え、こちらも過去最高値を更新しています。
24日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3日続伸し、前日比30ドル55セント(0.086%)高の3万5366ドル26セントで取引を終えています。
米食品医薬品局(FDA)が23日に米製薬ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンを正式承認しています。ワクチン接種率が高まり、今秋から登校や出社などが順調に進み、米景気回復を支えるとの見方が好感され、景気敏感株を中心に買いが優勢となりました。もっとも、米連邦準備理事会(FRB)による金融政策を見極めたいとのムードも強く、取引終了にかけては伸び悩んでいます。
27日開催の金融政策を討議するジャクソンホール会議で、<パウエル>FRB議長の講演が予定されています。テーパリング(量的緩和の縮小)についての言及に関心が高まっており、積極的に上値を追う動きは限られました。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、前日比77.148ポイント(0.51%)高の1万5019.800と連日で過去最高値を更新しています。1万5000台に乗せるのは初めて。また、多くの機関投資家が運用の参考とするS&P500種株価指数は4日続伸し、前日比6.70ポ6イント高の4486.23と過去最高値を更新しています。
23日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸で始まり、午前9時30分、3万5160ドル97セントで始まっています。前週までに新型コロナウイルスの「変異株(デルタ型)」の感染拡大懸念で売られた景気敏感株が、買い戻されています。
終値は、前週末比215ドル63セント(0.61%)高の3万5335ドル71セントで取引を終えています。
米食品医薬品局(FDA)が、23日にファイザーとビオンテック共同開発の新型コロナワクチンを正式承認しています。企業や学校などでワクチン接種を進めやすくなるとの見方も投資家心理の改善につながっ多様です。
原油相場が大幅に反発し、シェブロンなどの石油株が高い。景気敏感株では航空機のボーイングや建機のキャタピラーが買われています。ダウ平均の構成銘柄以外ではワクチン普及の恩恵を受けるレジャー関連のクルーズ船株や空運株が人気でした。
朝方は小幅に上昇した米長期金利が次第に前週末終値(1.25%)付近に低下しました。長期金利が低下すると相対的な割高感が薄れるハイテク株が買われやすくなり、ナスダック総合株価指数は、227.989ポイント高い1万4942.652と約2週間ぶりに過去最高値を更新しています。
20日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は4営業日ぶりに反発し、前日比225ドル96セント(0.65%)高の3万5120ドル08セントで取引を終えています。
ハイテク株が買われ、ダウ平均を押し上げました。前日まで下げが目立っていた消費関連株や景気敏感株の一部にも押し目買いが入っています。
前日に業務ソフトの値上げを発表したソフトウエアのマイクロソフトが業績期待の買いで上げ、上場来高値を更新しました。景気敏感株は総じて上値が重い展開でしたが、化学のダウや航空機のボーイングなどが小幅に上げています。
依然として新型コロナウイルスの「変異株(デルタ型)」のまん延による景気減速への警戒は相場の重荷となっています。
米連邦準備理事会(FRB)がテーパリング(量的緩和の縮小)を早期に実施するとの観測が強まり、米景気を冷やしかねないとの懸念もくすぶったままでした。そのため、景気敏感株の上値を追う動きは鈍く推移しています。
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