『私は何度も私になる』@<タン・チュイムイ>監督
6月
26日
2006年の長編デビュー作『愛は一切に勝つ』で世界的に注目を集めましたマレーシアの女性監督<タン・チュイムイ>が主演・監督を務めた2021年香港・マレーシア合作製作の半自伝的作品『私は何度も私になる』が、2025年6月28日より公開されます。
女優復帰作の撮影に臨む主人公が、母親として生きる現実世界と女優として生きる映画世界が交錯するなかで、見失っていた自分自身を模索する姿を描き出しています。
出産と離婚を経て女優業を引退した「ムーン・リー」は、かつて仕事をともにしていた映画監督「ロジャー・ウー」から、新作映画での主演のオファーを受けます。それは名作アクション映画『ボーン・アイデンティティー』のアジア版リメイクで、「ムーン」は幼い息子「ユージョウ」を「ロジャー」のアシスタントに預け、撮影に向けて過酷な武術訓練に励みます。しかし映画スポンサーから、「ムーン」の相手役に彼女の元夫「ジュリアード」を起用したいという思わぬ提案が出てきます。
映画監督「ロジャー・ウー」役を『タレンタイム 優しい歌』の音楽監督を務めたシンガーソングライターの<ピート・テオ>、「ムーン」の武術指導を行う「ロー師範」役を『私たちがまた恋に落ちる前に』の監督<ジェームス・リー>が演じています。