本日深夜<0:00>より「NHK-Eテレ」にて、1978年3月18日に劇場公開されました、<やなせたかし>の絵本『チリンのすず』を原作とするサンリオのアニメーション映画『チリンの鈴』の放送があります。
小さな牧場で生まれた白くかわいい小羊は首につけた鈴の音から、「チリン」と呼ばれていました。羊達は平和で静かな生活を続けていましたが、ある日血に飢えた狼「ウォー」に襲撃され、「チリンの母」も「チリン」をかばい殺されてしまいます。生き残った「チリン」は、復讐の念に燃えていました。
そして「ウォー」に近づき、強い動物になるための訓練を重ねます。時が経ち、「チリン」はもはや羊には見えないほどどう猛な怪物に育ちます。そして「ウォー」と共に生まれた牧場を襲いましたが、子をかばう母羊の姿に激しく動揺します。そして自分は羊だと言い放ち、羊を襲おうとする「ウォー」の前に立ちふさがるのでした。激しい格闘の末、「チリン」は復讐を遂げます。
「ウォー」は自分を倒した相手が「チリン」だったことに満足し息を引き取ります。「チリン」はもう一度緑の牧場で仲間達と一緒に暮したいと思いましたが、異形の姿をした「チリン」を仲間達はだれも受け入れようとはしませんでした。独りになった「チリン」は山へ帰っていきます。そして「ウォー」の孤独を実感するのでした。その後、谷間に「チリン」の鈴がかすかに聞こえはしましたが、「チリン」の姿を見たものはいなくなりました。
「チリン」に<幼少時:松島みのり/青年時:神谷明>、「チリンの母」に<中西妙子>、「ウォー」に<加藤精三>が声を当て、「ナレーション」は<高木均>が担当、監督は<波多正美>が務めています。