「1ドル=145円10銭~145円11銭」(6月24日)
6月
24日
24日の東京外国為替市場で、円相場は7営業日ぶりに大きく反発でした。17時時点は前日の同時点に比べ2円4銭円高・ドル安の「1ドル=145円28〜30銭」で推移しています。
23日、<トランプ米大統領>は自身のSNSで「イスラエルとイランは完全で全面的な停戦を行うことで合意した」と投稿しました。中東地域の一段の緊張に対する警戒感が和らぎ、これまで積み上がった円売り・ドル買いの持ち高を解消する動きが強まり、円相場は一時「1ドル=144円99銭」近辺まで上げ幅を広げています。
中東の地政学リスクが和らげば原油供給の停滞が回避できるとの見方から、24日の米原油先物相場は大幅に下落でした。これまで原油価格が上昇すれば日本の貿易収支が悪化するとの見方から円売り・ドル買いが進んでいたため、円が買い戻された面もありました。
米利下げ観測の高まりも円相場を押し上げた。<ボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長>は、23日の講演で「インフレが抑制されたままであれば、政策金利を中立的な水準に近づけ、健全な労働市場を維持するために次回(7月)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げすることを支持したい」と語っています。米金利の先高観が薄れるなか、今後の日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りも入りやくなりました。