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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(21)『南インド映画クリニクル』安宅 直子 編著(PICK UP PRESS)

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今年の読書(21)『南インド映...
本書『南インド映画クロニクル』では、全337本以上のインド映画を紹介しています
 
南インドから生まれた作品は、日本のインド映画ブームの先駆けとなったタミル語映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』や、世界的な大ヒットとなったテルグ語映画『RRR』などの人気作品があります。
 
本書はタミル語・テルグ語・カンナダ語・マラヤーラム語の4言語圏で製作される南インド映画を中心に解説され、日本未公開作を含む全337作品が取り上げられています。
 
国内で映像メディアとして発売された南インド映画68作品を総覧するほか、2000年から2024年までの四半世紀の歩みを振り返る125作品、カースト、神話、ホラーなどのテーマで選んだ必見の144作、南インド映画に精通したゲストによる特別寄稿やコラムも掲載されています。〈聖地巡礼〉に役立つ代表的ロケ地のガイドと地図も収録されています。
 
編著は『RRRをめぐる対話 大ヒットのインド映画を読み解く』を編集した<安宅直子>が担当しています。著者には、多数のタミル語映画の字幕監修を担う<深尾淳一>、『RRR』などテルグ語映画の字幕監修者として知られる<山田桂子>、『ジガルタンダ』などの字幕翻訳を手がけた<矢内美貴>が名を連ねています。
#インド映画 #ブログ #単行本 #読書

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今年の読書(20)『英雄の悲鳴』堂場瞬一(文春文庫)

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今年の読書(20)『英雄の悲鳴...
『ラストライン』で始まる「ラストライン」シリーズも『灰色の階段』に続いて本書『英雄の悲鳴』で7作目になり、文庫本書下ろしとして、2025年3月10日に発売されています。
 
本書では、前作でも匂わされていましたが、本庁捜査一課長の強い引きで、所轄の立川中央署から捜査一課に復帰した「岩倉剛」です。愛弟子とも言うべき「伊藤彩香」とのコンビも復活しています。
 
そんな「岩倉」でしたが、町田市の公園で若い男性の刺殺体が発見されます。めぼしい遺留品はなく目撃者もなし。防犯カメラにも怪しい人物は見当たりませんでしたた。
 
「岩倉」たちの懸命の捜査で遺体の身元は、「津田友毅」だと明らかになりましたが、フリーターで殺人事件との関連がでてきません。やがて「津田」にはストーカー疑惑が持ち上がります。
 
一方、何らかの事故に遭い病院に連れていかれた女性が、病院を抜け出すというできごとが起こります。「岩倉」は、相方の「伊藤」と共に行方不明の女性を追うことになります。著者の他のシリーズ「失踪課」も登場、堂場ファンにはたまらない構成で物語は進んでいきます。
 
読みなれた読者は、死体の人物がストーカーで、病院を抜け出したっ女性が被害者だと読みつなげると思いますが、着地点までは読み解けません。タイトルの〈英雄〉の意味合いが最後に重くのしかかってきます。
 
「岩蔵」に同行していた新米刑事「前田優吾」の今後の動向も気になりながら、面白く読み終えました。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(19)『家出してカルト映画が観られるようになった』北村匡平(書肆侃侃房)

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今年の読書(19)『家出してカ...
本書『家出してカルト映画が観られるようになった』は、東京科学大学リベラルアーツ研究教育院で映画学、映像文化論といった研究分野の准教授を務め、これまでに『スター女優の文化社会学——戦後日本が欲望した聖女と魔女』(作品社)にて第9回表象文化論学会・奨励賞受賞、『美と破壊の女優 京マチ子』(筑摩書房)にて令和2年度手島精一記念研究賞・著述賞受賞。『彼女たちのまなざし 日本映画の女性作家』(児玉美月との共著)などを執筆してきた映画研究者 / 批評家の<北村匡平>の初のエッセー集です。
 
日本経済新聞『プロムナード』の連載に書き下ろしを加えて書籍化されています。27歳のときに受験した大学のことや家族のこと、学生との会話で思うことなどがつづられています。
 
ここにおさめられたエッセイには、個人の人生の息苦しさと規範から逸れてゆく解放感、日常の些細なシーンにおける疑問や葛藤、そして怒りや歓び、あるいは非日常の時間に遭遇した、かけがえのない経験が記されています。社会が決める正しいルートなどない。多くの人が、他人にではなく、自分自身の人生を豊かに感じられる道を歩んでほしい、そういう願いが込められています。
 
作家の<伊藤亜紗>は「潔癖症なのに約30カ国を旅し、27歳でようやく大学受験。『リスク回避』・『コスパ重視』の社会が到来する前の時代、まだ若かった先生は、敷かれたレールをひたむきに踏み外していた。北村さんは、最後の『変な大人』なのかもしれない」と帯にコメントを寄せています。
#ブログ #単行本 #映画 #読書

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今年の読書(18)『マスカレード・ゲーム』東野圭吾(集英社文庫)

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今年の読書(18)『マスカレー...
本書は<東野圭吾>の人気シリーズでそれぞれ映画化もされています<マスカレード>シリーズとして 『マスカレード・ホテル』『マスカレード・イブ』『マスカレード・ナイト』に続く第四作目『マスカレード・ゲーム』になります。単行本としては、2022年4月に刊行され、文庫本として、2025年3月25日に発行されています。

一流ホテルである「ホテル・コルテシア東京」を舞台として、捜査一課の刑事「新田浩介」と女性フロントクラーク「山岸尚美」の活躍を描いたシリーズも、『マスカレード・ナイト』で、アメリカに渡った「山岸尚美」が日本に戻ってきます。
 
物語は、3件の連続殺人事件が発生します。被害者はいずれも前科があり、それぞれの事件では怨恨事件として被害者の関係者が疑われたものの、全員に確固たるアリバイが存在しました。果たして3件は同一犯による犯行なのか、それとも計画的な連続殺人なのかの捜査に警視庁捜査一課が動き出します。
 
そして交換殺人の疑いのある被害者の関係者たちが、クリスマスイブの同じ日に「ホテル・コルテシア東京」へ宿泊することが判明します。警察はホテルで4件目の事件が起こると見て、「新田浩介」は再びフロントクラークとして潜入捜査を開始します。さらに、現在はコルテシア・ロサンゼルスに勤務する「山岸尚美」も急遽呼び戻されます。
 
さらに今回は事件解決のためなら手段を選ばない、女性警部<梓真尋>警部が新しく登場、ホテルの潜入捜査に加わります。
 
潜入捜査は殺人事件も起こらず無事に解決しますが、「山岸尚美」がけがをしたことで「新田浩介」は、責任を取り警察を辞職してしまいますが、「ホテル・コルテシア東京」の総支配人から、警備部門を立ち上げるについて、責任者へのお誘いの場面で、本署は終わります。
 
<マスカレード>シリーズとして、辞職で終わるのか、警備部門を舞台にするしチーズにつながるのか、「新田」と「山岸」との関係も気になる終わり方でした。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(17)『ジャン゠リュック・ゴダール』ニコル・ブルネーズ(フィルムアート社)

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今年の読書(17)『ジャン゠リ...

91歳で他界した、『勝手にしやがれ』(1960年)・『女は女である』(1961年)・『軽蔑』(1963年)・『アルファヴィル』(1965年)・『気狂いピエロ』(1965年)・『勝手に逃げろ/人生』(1980年)・『愛の世紀』(2001年)・『イメージの本』(2018年)・『遺言 奇妙な戦争』(2023年)などの映画監督<ジャン゠リュック・ゴダール>(1930年12月3日 - 2022年9月13日)です。
 
晩年の作品・展示における協力者の一人であり、フランスにおける映画研究においていま最も重要な存在である<ニコル・ブルネーズ>が、1990年代から現在までに書いた<ゴダール>についての論考や<ゴダール>との仕事についてのテクスト、晩年の作品をめぐる<ゴダール>との共闘の記録、そしてもはやそれ自体がひとつの作品といっても過言ではない<ゴダール>からのEメールをも収めた、最も先鋭的で情熱に満ちた<ゴダール>の400ページにわたる論集が、本署『ジャン=リュック・ゴダール 思考するイメージ、行動するイメージ』です。
 
著者<ニコル・ブルネーズ>は、2018年の『イメージの本』への参加をきっかけに、<ゴダール>晩年の協力者の1人となりました。フランスの映画研究における重要人物で、邦訳には『映画の前衛とは何か』(2012年10月・現代思潮新社)があります。
 
今回の論集のEメールの中には、<ゴダール>が自撮り写真を添付したものもあります。<堀潤之>と<須藤健太郎>が翻訳を担当しています。
#ブログ #映画監督 #書籍 #読書

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今年の読書(16)『人情列車』イッセー尾形(スイッチ・パブリッシング)

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今年の読書(16)『人情列車』...
4月9日に始まっています一人芝居の全国ツアー「イッセー尾形の右往沙翁劇場 番外編 銀河鉄道に乗って」の俳優<イッセー尾形>による書籍『人情列車』が、4月1日に刊行されています。
 
本書は、<イッセー尾形>が岩手の<宮沢賢治>ゆかりの地へ旅したことをきっかけに始まった雑誌『Coyote』の連載『賢治再訪』に未発表作を加えて編集されています。
 
<イッセー尾形>は、『銀河鉄道の夜』・『よだかの星』・『風の又三郎』・『税務署長の冒険』などに着想を得る形で<宮沢賢治>作品をカバーしています。
 
全13篇が<尾形イッセー>本人によるカラー挿画とともに収められています。
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今年の読書(15)『プライド3 警官の本懐』濱嘉之(講談社文庫)

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今年の読書(15)『プライド3...
元警視庁公安部の<濱嘉之>の『プライド 警官の宿命』に始まりますプライドシリーズも『プライド2 捜査手法』に続く本書『プライド3 警官の本懐』で早くも完結となります。文庫本書下ろしとして、2025年2月14日に発売されています。
 
6年前、「高杉隆一」、「本城清四郎」、「大石和彦」の幼馴染3人が追っていた政界と反社会組織が複雑に絡み合う犯罪は、まだ別ルートでしぶとく続いていました。そんな中、東日本大震災が起こります。混乱の時期を経て、悪の連鎖を断ち切るべく執念を燃やす3人でしたが、警官としての円熟期の50歳を迎えた先に思いもしない「大石和彦」がなくなり、同期3人の警察官としての活動がくずれてしまい、本署でもってシリーズ終了となりました。
 
<濱嘉之>の著作らしく、時系列的に日本や世界情勢が盛り込まれていますので、ノンフィクション的に楽しめ、政界の裏話が垣間見れる作品として、本書も十分に楽しめました。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(14)『アニメーションと国家』雪村まゆみ(フィルムアート社)

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今年の読書(14)『アニメーシ...
社会学者<雪村まゆみ>による書籍『アニメーションと国家──戦うキャラクター、動員されるアニメーター』が、フィルムアート社から3月26日に発売されています。
 
日本では、年間300本以上のアニメーション作品が放映されています。1963年(昭和38年)に放送が始まりました『鉄腕アトム』以降、日本のアニメーション業界は大量生産が可能な体制を確立していきます。その原動力となったのが分業体制の導入であり、大量生産に不可欠だったのがアニメーターでした。この分業体制の確立と、専門職としてのアニメーターの誕生は戦時中までさかのぼります。そして、そこで制作されたのはプロパガンダ映画でした。
 
本書では、国家の文化政策、アニメーターという職業の誕生、配給システムの変化、戦時下に制作されました『桃太郎 海の神兵』をはじめとする作品の分析を通して、アニメーションが国民文化となっていく過程を浮き彫りに。その流れの中で、より深くアニメーションと日本の関係を捉え直していきます。
 
日本だけでなく、戦時下のフランスのアニメーションについても論じられています。国家の介入による制作体制確立だけでなく、植民地へのまなざしの変化、自国文化の優位性の確保、敵国人の描き方など、日本との共通性を明らかにしていき、加えて、<高畑勲>や<宮﨑駿>が影響を受けた<ポール・グリモー>の『やぶにらみの暴君/王と鳥』(1952年)にも触れ、戦時中から続くアニメーションにおける空間表現の特質を浮き彫りにしていきます。
 
さらに、アニメーションの舞台を巡る〈聖地巡礼〉や、現代のアニメーターの労働状況、<宮﨑駿>の監督作『君たちはどう生きるか』にも言及して、現代におけるアニメーション文化の展開についても考察しています。
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今年の読書(13)『偽装同盟』佐々木譲(集英社文庫)

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今年の読書(13)『偽装同盟』...
改変歴史警察小説の前作『抵抗都市』に続く『偽装同盟』は、2021年11月に刊行され、2025年2月25日に文庫本が発売されています。
 
ロシア帝国との日露戦争に負け、ロシアの属国として統治されている日本ですが、前作から1年後の日露戦争終結から12年たった大正6年の東京を舞台としています。
 
敗戦国の日本は外交権と軍事権を失い、ロシア軍の駐屯を許していました。3月、警視庁と組む巡査の「新堂裕作」は、連続強盗事件の容疑者「杉原」を捕らますが、身柄をロシアの日本統監府保安課に奪われてしまい、手が出せなくなってしまいます。
 
そんなおり、外神田で新たに女性殺害事件が起こり、捜査に投入された「新堂」でしたが、ロシア首都での大規模な騒擾が伝えられるなか、当初身元不明の女性の捜査を、所轄の刑事「飛田」と組み、進めていきます。
 
自動車での移動もありますが、市電を利用しての捜査が、時代背景として有効に使われ、捜査は足で稼ぐと言われた刑事の基本を改めて認識させられました。属国となることで、ロシア将校とロシア語が重要な背景として生かされているのが、違和感なく読み進められるのは、著者の文章力だと認識させてくれる一冊で、とても面白く読み終えれました。
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今年の読書(12)『ウェス・アンダーソンの世界展』(ボーンデジタル)

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今年の読書(12)『ウェス・ア...
『ウェス・アンダーソンの世界展 ーThe Museum of Wes Andersonー』が、2025年3月4日に、著者<ヨハン・キアラモンテ>と<カミーユ・マチュー>で、<平谷 早苗>の 編集として発売されています。
 
<ウェス・アンダーソン>監督の映画世界を構成する魅力的な品々を展示したこの本書では、スタイリッシュでこだわりのディテールにあふれた作品世界に浸り、監督のインスピレーションの源をたどるべく、216ページのカラーで楽しめます
 
長編監督初作品『アンソニーのハッピー・モーテル』から『フレンチ・ディスパッチ』まで、全作品を取り上げ、場面ショット、アクセサリー、衣装、小物、セリフから、作品世界と”監督自身”を掘り下げていきます。
 
展示の例として、テネンバウムズ家の子供たちの衣装の謎(『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』)、コンシェルジュのコロン「ル・パナシェ」の秘密(『グランド・ブダペスト・ホテル』)、カフェ「ル・サン・ブラーグ」の「サンドイッチ」のレシピ(『フレンチ・ディスパッチ』)
 
掲載作品は、『アンソニーのハッピー・モーテル』・『天才マックスの世界』・『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』・『ライフ・アクアティック』・『ダージリン急行』・『ホテル・シュヴァリエ』・『ファンタスティック Mr.FOX』・『ムーンライズ・キングダム』・『カステロ・カヴァルカンティ』・『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』『アステロイド・シティ』です。
#ブログ #単行本 #映画 #読書

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