28日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は、3営業日ぶりに反落し、前週末比150ドル57セント(0.44%)安の3万4283ドル27セントで取引を終えています。ハイテク株中心のナスダック総合指数は140.12ポイント高の1万4500.51と、史上最高値を更新しています。
ダウ平均株価は(5月7日)につけた過去最高値「3万4777ドル76セント」に迫っており、足元で上昇が目立っていた景気敏感株に利益確定売りがめだっています。一方、米長期金利は低下し、ハイテク株など高PER(株価収益率)銘柄には買いが入り、指数を下支えしています。
航空機のボーイングが大幅に下落し、ダウ平均を押し下げています。開発が遅れている次世代大型機「777X」について、米連邦航空局(FAA)の承認は2023年半ばから後半になる見込みと報道され、就航の遅れによる業績懸念を嫌気した売りが広がりました。
今週は週末の7月2日に米雇用統計が予定されているほか、1日の米ISM製造業景況感指数など重要経済指標の発表があり、積極的な売買は手控えられる展開となっているようです。
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸し、前日比237ドル02セント(0.69%)高の3万4433ドル84セントで取引を終えています。
前日夕に好決算を発表したスポーツ用品のナイキが15%急伸し、1銘柄でダウ平均を130ドルあまり押し上げています。株主還元策への期待から金融株が買われたのも相場を押し上げています。
米連邦準備理事会(FRB)が前日夕、新型コロナウイルスの感染拡大で米銀行大手に課していた株主還元の制限を6月末で解除すると発表しました。これを好材料とし、JPモルガン・チェースなど金融株も人気でした。
朝方発表の5月の米個人消費支出(PCE)物価指数でエネルギー・食品を除くコア指数は前年同月比(3.4%)上昇と伸び率は前月から(0.3%)ポイント拡大していますが、市場予想に一致したため、インフレ加速への懸念が広がらず、株買いの安心感を誘ったようです。
24日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発し、前日比322ドル58セント(0.95%)高の3万4196ドル82セントで取引を終えています。
「S&P500種」株価指数が寄り付き直後に過去最高値を上回るり、<バイデン>米大統領が上院の超党派議員グループと1兆ドル規模のインフラ投資法案で合意したと表明しています。追い風を受けるように買いの勢いが増しています。
22日の<パウエル>米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言以降、利上げ前倒しの懸念が薄れたことも買い安心感につながっています。
(FRB)が午後に公表するストレステスト(健全性検査)の結果を受けて金融大手が株主還元の強化を発表するとの期待から、ゴールドマン・サックスなどの金融株が買われ、ダウ平均の構成銘柄では航空機のボーイングの上げも目立っています。
「S&P500種」は前日比24.65ポイント高い4266.49で終え、過去最高値を更新しています。ハイテク株の比率が高い「ナスダック総合株価指数」は4日続伸し、前日比97.976ポイント高の1万4369.709と連日の過去最高値で終えています。
23日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反落し、前日比71ドル34セント(0.21%)安の3万3874ドル24セントで取引を終えています。
前日の<パウエル>米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて早期の利上げ観測が後退し、買いが先行しました。ただ、今週に入って上昇が目立った景気敏感株の一角に利益確定売りが出て相場の重荷になっています。
ダウ平均は前日までの2日間に650ドルあまり上げた後とあって利益確定売りが出やすい状況でしたが、下値は堅く推移しています。
<パウエル>議長は22日の議会証言で予防的な利上げに否定的な見解を改めて示しています。同日はニューヨーク連銀の<ウィリアムズ>総裁など複数の(FRB)高官からハト派寄りの発言が相次ぎ、米株式市場に資金が流入しやすい地合いが続くとの見方が強まっています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比18.465ポイント高の1万4271.733と連日で過去最高値を更新しています。
22日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸し、前日比68ドル61セント(0.20%)高の3万3945ドル58セントで取引を終えています。
想定より早く政策金利の引き上げが行われるのではないかという見方が出たことなどを受けて5営業日連続で値下がりし、下落幅は1100ドルを超えていました。米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル>議長の議会証言を受けて早期の利上げ観測がやや和らぎ、買い安心感が広がったようです。
<パウエル>議長は足元のインフレ率の高まりについて「一過性の供給制約などが和らげば長期的な目標に向けて低下していく」との考えを改めて示しています。「新型コロナウイルス後の回復は長い道のりだ」とも述べ、前週に強まった利上げ前倒し観測がやや後退しています。
米長期金利は(1.4%)台後半で落ち着いており、主力ハイテク株など高PER(株価収益率)銘柄にも買いが入っています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は前日比111.788ポイント高い1万4253.268と1週間ぶりに過去最高値を更新しています。
22日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに大幅反発し、前日比873円20銭(3.12%)高の2万8884円13銭で取引を終えています。
上げ幅は今年最大で、2020年6月16日の「1051円」以来およそ1年ぶりの大きさでした。米利上げの前倒し観測で前週末に大きく下げた米ダウ工業株30種平均が、週明け21日は急反発しています。日経平均も前日に大幅安となっていたため、自律反発を期待した買いがはいりました。
幅広い銘柄が物色されて日経平均採用の225銘柄すべてが上昇し、東証1部の9割超・2100銘柄が値を上げています。前日の米株式相場の戻りを受け、「米金融緩和の修正観測を材料にした株安は過剰反応すぎた」との見方が浮上し、東京市場では前日に下げが大きかった景気敏感株を中心に買いが入っていますが、日経平均は戻り売りに上値を抑えられる場面もあり、前日の下げ幅(953円)を取り戻してはいません。
日本時間23日未明に控える<パウエル>米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を見極めたいとの雰囲気もあったようです。市場では、米国の金融緩和の縮小が今後、具体的にどのように進んでいくかは完全には織り込んでおらず、しばらくはダウ平均株価の動きと連動する流れが観られそうです。
21日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は、6営業日ぶりに大幅に反発し、前週末比586ドル89セント(1.76%)高の3万3876ドル97セントで取引を終えています。
米連邦準備理事会(FRB)の利上げ前倒し観測で前週のダウ平均は週間で今年最大の下げ幅となりましたが、自律反発や値ごろ感からの買いが景気敏感株を中心に広がりました。
前週16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2023年に2回の利上げ予想が示されるなど、(FRB)が当初の想定より早く金融引き締めに動くとの警戒感が強まり、前週後半の米株市場では幅広い銘柄に売りが広がっていました。
米長期金利が上昇する一方、中期債の利回りの上昇は相対的に小幅にとどまり、利回り曲線の平たん化が一服したことも買い安心感につながったようです。原油先物相場の上昇(1バレル:73.52ドル=21日16:21)を受けて石油のシェブロンも値を上げています。
ハイテク株の一角も堅調に推移しており、ハイテク株中心のナスダック総合指数は111.10ポイント高の1万4141.48で引けています。
18日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ前倒し方針への転換から2日。緩和に前向きなハト派姿勢を見直した(FRB)に株式市場は明確に拒絶反応を示しています。
ダウ工業株30種平均株価は5日続落して引けています。終値は前日比533ドル37セント(1.58%)安の3万3290ドル08セントで取引を終えています。
週間では(3.5%)安と今年に入り最大の下落率を記録しました。
ユーロ債市場の第一人者。四大銀行やバルジ・ブラケットの一つの「シティグループ」が12日続落するなど金融中心に景気敏感株が総崩れ。米長期金利の低下にもかかわらず、「アップル」や「フェイスブック」など主力ハイテク株も売られています。
週末18日午前のニューヨーク株式相場は、米地区連銀総裁の利上げに前向きな発言を受けて早期の金融緩和縮小への警戒感が強まり、大幅続落しています。
優良株で構成するダウ工業株30種平均の前日終値比での下げ幅は500ドルを超えています。午前10時半現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比511ドル45セント安の3万3312ドル00セント。ハイテク株中心のナスダック総合指数は100.97ポイント安の1万4060.38となっています。
米セントルイス連邦準備銀行の<ブラード>総裁は18日、米CNBCテレビのインタビューで、「2022年終盤」の利上げ開始を予想していると明らかにしました。同総裁は、「想定していたよりも高いインフレだ。インフレ圧力を抑えるため、さらに少しタカ派に傾いたのは自然なことだと思う」と述べています。
これを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が市場が想定していたよりも早期に量的緩和の縮小を開始するとの観測が改めて強まり、米株が売られています。
17日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は、米金融緩和の早期縮小観測を受けた売りと安値拾いの買いが交錯する中、もみ合いで取引が始まり4日続落し、ダウ平均の下げ幅は一時400ドルを超えています。終値は、前日比210ドル22セント(0.62%)安の3万3823ドル45セントで取引を終えています。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2023年に2回の利上げ予想が示され、景気過熱やインフレを見込んだ取引を手じまう動きが広がり、素材や金融など景気敏感株に売りが強まりましたが、長期金利の低下でハイテク株は上昇しています。
債券市場では年限の短い2年物国債を売って10年や30年物国債を買う動きが広がり、利回り曲線の平たん化が進んでいます。米長期金利の低下による利ざや縮小の思惑から金融株が売られました。
一方、金利低下の局面で買われやすい高PER(株価収益率)のハイテク株が買われ、ナスダックでは前日比121.67(0.87%)高の14,161.67で取引を終えています。市場では、4~6月期決算発表を来月に控え、好業績を見込んでハイテク株に資金が移動しているようです。
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