10日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、前週末比160円52銭(0.55%)高の2万9518円34銭と、(4月19日)の「2万9685円37銭」以来3週間ぶりに2万9500円を上回って取引を終えています。前場の上げ幅は320円を上回る場面もありました。
前週末に公表された4月の米雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和策が長期化するとの見方が広がり、前週末7日のダウ平均株価の最高値更新が好感をもたれ、株式市場にとっては買い安心感が強まり朝方から買いが優勢でした。
もっとも国内では新型コロナウイルスの感染拡大が深刻で、午後に全国の重症者が過去最多を更新したと伝わると日経平均は上げ幅を縮小しています。海運など午前の取引後に決算を発表した銘柄が急落したことも重荷になり、また、週内に主要企業の決算発表を控えて様子見ムードもあり、後場は上値が重く引けています。
7日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均株価は続伸し、大引け前には前日からの上げ幅が一時260ドルを超え、取引時間中の過去最高値を更新しています。
終値は、前日比229ドル23セント(0.66%)高の3万4777ドル76セントで取引を終え、過去最高値を更新しています。
朝方発表された4月の米雇用統計で、非農業部門の就業者数の増加幅が市場予想を大幅に下回り、売りが先行しました。
ただ、金融緩和が長期化するとの観測を背景に米長期金利が低下したことを好感し、売り一巡後はIT関連銘柄を中心に買いが入っています。
6日、終盤に入ってダウ平均株価が上げ幅を拡大、ニューヨーク株式市場でダウ平均株価は今週に入って4日連続で値上がりし最高値を更新、前日比318ドル19セント(0.93%)高の3万3548ドル53セントで取引を終えています。
新型コロナワクチン接種の普及による景気回復への期待からパンデミックで圧迫されていたセクターや素材、エネルギーを中心に買い戻しが続いており、また、雇用の指標として注目される新たな失業保険申請件数が前週から大幅に減り、市場の予想以上に改善したことが好感されダウ平均株価を押し上げました。
一方、これまでパンデミックの恩恵を受けて来たIT・ハイテク株など成長株への利益確定売りは続いており、全体的に上値は重い印象ですが、終盤になるとそれらの銘柄にも買い戻しが入っています。
6日はワクチン株の下落が目立ちました。<バイデン>政権がワクチンの特許放棄が世界貿易機構(WTO)で承認されれば、支持するとの姿勢を打ち出した影響でファイザーやモデルナなどの関連株が下落が目立ちました。
5日のニューヨーク株式市場は、経済活動再開への期待などで買いが入り、ダウ平均株価は今週に入って3日連続で値上がりし、(4月16日)につけたこれまでの最高値「3万4200ドル67セント」を更新しました。
終値は、前日比97ドル31セント(0.29%)高い、3万4230ドル34セントで取引を終えています。
<イエレン>財務長官が前日、早期の利上げの可能性に言及したことでIT関連銘柄を中心に売りも目立ちましたが、5日はそうした懸念が和らいだ主要ハイテク株銘柄の利益確定の売りも一段落し、この日はテクノロジー関連株に買いが先行、景気回復の流れを受けたバリュ株も買われています。
4日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は、利益売り確定が多く続落してはじまりましたが、引けにかけて続伸、終値は前日比19ドル80セント高の3万4133ドル03セントで終取引を終えています。
新型コロナウイルスに対するワクチンの接種が進み、米経済の正常化が加速するとの見方が強まり、景気敏感株への買いが続きました。
4日、「バイデン米大統領は7月4日までに米国の成人の70%が最低1回は新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けることを新たな目標とする」と伝わり、米国や欧州では新型コロナの感染を防ぐための経済活動の制限が緩和されつつあります。経済活動の正常化が進み景気拡大につながるとの見方は根強いながれです。
ただ、上値は重く、取引時間中は前日終値を下回って推移しました。<イエレン>米財務長官がインタビューで政府の財政支出の拡大に伴い「米経済が過熱しないように確実を期するため、金利はほんの少し上昇せざるを得ないかもしれない」と述べ、足元では堅調な米景気を示す経済指標の発表が相次いでおり、FRBによる利上げ時期が早まる可能性が意識されています。
米株市場で市場心理を測る指標となる変動性指数(VIX)は一時21台まで上昇し、不安心理が高まった状態とされる20を上回っています。
3日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前週末比238ドル38セント(0.7%)高の3万4113ドル23セントで取引を終えています。
世界的な景気回復期待を背景にエネルギーや素材、資本財など景気敏感株に買いが入りました。良好な米経済指標の発表も好材料になりました。また、ニューヨークなど3州が新型コロナ対策として飲食店や小売店に求めている人数規制の大半を解除する方針を発表したことも好感されています。
米サプライマネジメント協会(ISM)が3日に発表した4月の製造業景況感指数は60・7でした。3月(64・7)から低下しましたが、好不況の境目とされる50を上回りました。IHSマークイットが発表した4月の世界の製造業購買担当者景気指数(PMI)は55・8と2010年以来、11年ぶりの高水準となっています。
景気敏感株が買われた一方、主力ハイテク株は売り優勢でした。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、前週末比67.563ポイント(0.48%)安の1万3895.118としています。
30日のニューヨーク株式市場でのダウ平均株価は安値圏での推移が続き反落しました。本日は月末の取引ということもあり、ポジション調整の動きが出ているようです。
終値は前日比185ドル51セント(0.54%)安の3万3874ドル85セントで取引を終えています。
今週で決算もピークを迎えていますが、取引開始前までに発表になった決算への反応はまちまちといったところです。全体的には多くの企業が1-3月は予想を上回る決算を発表しています。見通しについてはこれまたまちまちといった印象がありますが、株価はすでに強い内容を織り込んでいますので、それ自体への反応は薄い印象です。
このところ強い米経済指標の発表が相次いでいますが、それへの反応は鈍く、株式市場はもう一段の上値を追ってよいのか見極めたい様子見が強いようです。
29日のニューヨーク株式相場は、米景気の回復加速を裏付ける国内総生産(GDP)統計やアップルの好決算を受け、反発して始まりました。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は寄り付き直後に取引時間中の史上最高値を更新しており、終値は前日比239ドル98セント(0.71%)高の3万4060ドル36セントで取引を終えています。
冴えない雇用関連指標や<バイデン>大統領が就任後初めての上下両院合同会議演説で提示した大幅増税への懸念に一時下落に転じる局面もありました。しかし、本年の回復期待を受けた買いも根強く、終日堅調推移を維持。引けにかけては上げ幅を拡大しています。
なお、本日は引け後にアマゾンやギリアド、ツイッター、ウエスタンデジタルの発表が予定されています。
28日のニューヨーク株式相場は、決算発表の内容が嫌気された銘柄が売られ、反落しました。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比164ドル55セント(0.48%)安の3万3820ドル38セントで取引を終えています。
1~3月期決算の内容が嫌気された一部企業が重しとなり、ダウ平均株価は終日マイナス圏で推移しました。決算内容が市場予想を下回った「ボーイング」や「アムジェン」がダウの下げを主導。売上高や1株当たり利益が予想を上回った「マイクロソフト(MS)」も、高値警戒感が広がる中、売りが目立ちました。
一方、同利益が市場予想を大きく上回った「グーグル」の持ち株会社「アルファベット」には買いが集まっています。
午後に米連邦準備制度理事会(FRB)が事実上のゼロ金利と量的緩和策の維持を発表しましたが、内容は事前予想通りで、市場の反応は弱く、<パウエル>FRB議長が記者会見で「資産購入の段階的縮小(テーパリング)に関する議論をまだ始める時期ではない」と発言すると、金融緩和が長期化することへの安心感から、ダウ平均株価は一時下げ幅を縮める場面もありましたが、全体的に値動きは限られました。
27日のニューヨーク株式相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策発表を翌日に控えて様子見気分が強まる中、小動きでした。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前9時40分、前日終値比100ドル近く値を下げ3万3882.88ドルとなっていましたが、終値は前日比3ドル36セント(0.0099%)高の3万3984ドル93セントで取引を終えています。
米国では、決算発表が控えています。新型コロナウイルスのワクチン普及などを背景にした企業業績の回復を支えに、ダウ平均は高値圏で推移しています。27日の引け後に、グーグルの親会社アルファベットやマイクロソフト、28日にアップル、フェイスブックが決算発表を予定しており、市場では、様子見姿勢が強く、小幅な値動きとなりました。
28日には、<バイデン>米大統領の議会演説や米連邦準備制度理事会(FRB)の<パウエル>議長会見も控えています。<バイデン>政権による医療・介護分野の投資計画への注目が集まっており、積極的な取引は控えられた模様です。
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