本書『駅の名は夜明け 軌道春秋Ⅱ』は、短編集『ふるさと銀河線 軌道春秋』の続編として、9篇の短編集が収められ、2022年10月16日に文庫本として発売されています。
今回も、ほっこりとする群像劇の『ミニシアター』を含み、思わず涙する感動の、夫婦・親子の家族ドラマ9編が収められています。
◆『トラムに乗って』
7歳で亡くなった娘のことが忘れられず、新婚旅行で楽しい思い出があり、娘に語っていたウィーンの街へ離婚を覚悟して旅立った「真由子」でした。「私も行ってみたい」という生前の娘の言葉に応えるためにウィーン街へ。そのウィーンの街を一周するトラム(路面電車)が物語に彩りを加えて物語が展開します。
◆『黄昏時のモカ』
前『トラムに乗って』で、空港で出会った72歳老婦人「美津子」が主人公。夫と金婚記念に訪れようと思っていましたが、その夫は5年前に亡くなり一人で訪れたウィーンの街での出来事。親切に観光案内をしてくれる青年「クラウス」を、何か企む詐欺師ではないかと思いながらも、心を通い合わせることになります。
◆『途中下車』
中学から高校と「無視」される〈シカト〉のイジメに悩む女子学生「亜季」は、父が亡くなったこともあり、我慢の日々から脱出したく北海道の祖父母の元に行って新しい高校に転校します。その転校の初日、「無視」されたイジメがフラッシュバックして途中下車。そこで出会った昔国鉄職員で今はレストラン「駅舎」を営む2人の男性に出会って話を聞いてもらう。「目的地に行くために必要な途中下車もあるさ。疲れたら、降りていいんだよ。」「次の列車は、必ず来るからね。」と、前向きに進む希望の言葉に励まされます。
◆『子どもの世界 大人の事情』
「ふたりの心の中に氷が張ってしまって・・・」と、両親が離婚した小学4年生の少年が主人公。別れた父と語り合っていたオホーツクの海を見たくて一人で旅に出ます。旅先のレストラン「駅舎」の前の海を見て「春になったから氷は解けているよ」と父に電話。父は子供の旅先に駆けつけます。感動的な父と子の信頼関係を描いた物語。
◆『駅の名は夜明』
パーキンソン病と認知症の妻を介護する老老介護の物語。夫もまた慢性心不全を患っています。ずっと貧しかった生活、元気な時に妻が時刻表だけで旅を思い浮かべて楽しんでいた九州へ、無理心中の旅に向かいます。人生を終わらせるには、この静かな駅がいいと降りた駅の名は「夜明」。なぜかそれに光明を感じ、何事にも反応しなかった車椅子の中の妻が「おうちに帰ろう、ふたりで」という言葉に、また一緒に生きる希望を見いだします。
◆『夜明の鐘』
雨女の2人の旧友が、新神戸駅からまたまた雨女らしく台風直下の九州への旅にでます。それぞれが、それぞれの事情を抱えての再会。そんな中年女性2人の物語でした。新神戸駅らしく駅弁「ひっぱりだこ飯」の描写場面ではニタッとさせられました。
◆『ミニシアター』
列車内の変な悪臭から物語は始まる。犯人は老女がカバンに入れて持ち込んだネコ。乗客は迷惑行為を責め立てるが、老女の持ち込んだ猫の事情を知り、徐々に同情の気持ちにかわり、車掌に見つからないように、それぞれが画策する心情になる。そして車掌まで最後は粋な計らいをして物語が終わります。
◆『約束』
駅ゾバ店で働く読書好きの50歳の「久仁子」は、踏切で自殺をしようとした男を助けますが、その男は憧れの作家でした。助けたことが縁となり、やがて10歳年下のその男と結婚しますが、長続きせず2年後にまたもとの駅そばの店員に戻ります。別れた作家も生活が乱れて筆は進まず、出版社からも見放されてしまいます。2年後、作家は駅ソバ店を訪ね、再び「久仁子」と再会します。
◆『背中を押すひと』
11年前に国鉄マンだった父と喧嘩をして、俳優になると家を飛び出した「時彦」は、役者の芽が出ず大道具係をしています。医者になっている妹「路」から父が余命のない癌だと知らされ、一度でいいから家に帰って来てほしいと懇願されます。錦を飾れぬままに「今度は主役になるかも」と偽り実家に帰ります。そこでの、母との会話や、病の父との思い出の場所に父を背負って歩いたりしながら、背中の父の言葉から生きる希望を見いだします。
どの短編も、『 ふるさと銀河線 軌道春秋 』同様、心温まる結末で、思わず涙腺がゆるむ感動の物語です。
JR西日本は、存続を巡り協議が続けられている利用者が少ないローカル線について、最新の収支率を公表しました。
公表されたのは、利用者が少ないローカル路線の収支率で、兵庫県内4路線6区間を含む、17路線30区間が対象となっています。
JR西日本によりますと、2021年度までの3年間平均の収支率は、全ての区間で赤字となっていて、2019年度までの3年間平均と比較しますと、28区間で収支率が悪化しているということです。
沿線人口の減少と、新型コロナウイルスの影響が重なったことが要因だということで、コストカットだけで黒字化を達成するのは難しいとの見方を示しています。
JR西日本は、今後も国や自治体と協議を続け、鉄道のあり方を考えたいとしています。
神戸市では、まちの魅力向上や活性化を目的に、市と鉄道事業者で締結した連携協定に基づき、地域の玄関口である鉄道駅を中心とした、にぎわいのあるまちづくりの一つとして鉄道事業者が取組む駅の再整備に対し補助を行っています。
このたび、本制度を活用して、神戸電鉄では花山駅の駅舎新設工事を進めており、2022年11月5日(土曜日)の始発より新駅舎の供用を開始します。
現地(神戸市北区花山第1-1)では、引き続き既存駅舎の撤去、駅前広場の整備およびバリアフリー通路のスロープ工事を行っており、竣工は2023年3月を予定しています。
ニューヨーク地下鉄車両「R211」(画像:川崎車両提供)
「川崎車両」(本社:神戸市兵庫区)は、米ニューヨーク市交通局から新型の地下鉄車両「R211」640両の追加受注が内定したと発表しています。
追加分の契約金額は約2581億円。現地法人の2工場で製造し、2025、26年に納入します。受注総数は1175両、契約総額約4674億円に上り、同社として過去最大の鉄道車両案件となります。
2018年に535両を受注し、2021年に初めて納入。2018年の受注分に加え、最大1077両を追加受注できる契約となっていました。契約上は、さらに437両の追加受注が可能で、全て実行されれば受注総額は6千億円近くに上ります。
車両は、長さ約18・4メートル、幅3メートル、高さ約3・7メートルでステンレス製。混雑時の円滑な乗り降りを考慮した大きなドアを備えています。監視カメラを搭載し、発光ダイオード(LED)照明やデジタル表示機が採用されています。
「川崎車両」は昨年10月1日、川崎重工業から鉄道車両部門が分社化して発足しています。
JR神戸駅の近くに設置されています蒸気機関車「D51・1072」車両が、10月28日より「神戸・西元町のデコイチを守る会」によってライトアップされています。
現在車両には、「かもめ」が描かれた<ヘッドマーク>が取り付けられています。
「崎陽軒の鉄道開業150年記念弁当」(画像:JR東日本提供)
崎陽軒とJR東日本、横浜市歴史博物館は3者のコラボレーション企画として「鉄道開業150周年記念弁当」を発売すると発表しています。
1872年10月14日に日本で最初の鉄道が「新橋~横浜」間で開業して150周年の記念商品となります。ふわふわ食感のスクランブルエッグをトッピングした「オムライス」や「海老グラタン」、「海老フライ」「ミニベイクドチーズケーキ」など、鉄道開業の地である横浜らしさを洋風のおかずで表現したといいます。
しょうゆ入れとなっている「ひょうちゃん」も特別。初代横浜駅である桜木町駅社員の原案によるデザインの「鉄道開業150年記念ひょうちゃん」2種のうち、いずれかひとつが入っているそうです。
価格は税込み1500円ですが、4000個限定の販売となっています。購入には崎陽軒ウェブサイトでの予約が必要で、受け渡し日は10月11日~15日の5日間。主に京浜東北線沿線の店舗が対象となっています。
15日、JR九州は佐賀県と長崎県を周遊する新しい観光列車「ふたつ星4047」を小倉総合車両センター(北九州市)で公開しています。西九州新幹線の開業に合わせ、23日に運行を開始します。
外観はヨットの帆をイメージした白地がベースで、金色のラインとロゴがあしらわれています。武雄温泉駅(佐賀県武雄市)と長崎駅を起点として、有明海沿いの長崎線経由と、大村湾沿いの大村線経由の各ルートを1日1本、3時間程度で走ります。
全席指定の3両編成で、2両目のラウンジは乗客が自由に利用できます。ソファ席や窓に向いたカウンター席を備え、ゆったりと景色を楽しめる仕様です。
神戸の駅弁販売店【淡路屋】(神戸市東灘区魚崎南町3)が、9月15日よりコラボ商品「兵庫県警版ひっぱりだこ飯」の販売を始めます。
「ひっぱりだこ飯」は1998(平成10)年4月、神戸・明石と淡路島を結ぶ明石海峡大橋開通を記念して開発した人気の駅弁です。これまでに「ハローキティ」や「ゴジラ」、「伊右衛門とのコラボ」をはじめ、壺が金色・銀色の特別版や、明石観光協会のPRキャラクター「パパたこ」をモチーフにしたものや季節ものとしてハロウィン版なども展開、最近では「海の「もしも」は118番引っ張りだこ飯」などのさまざまなコラボ商品を展開しており、今回は兵庫県警察とコラボ開発しています。
国民に広く交通安全思想の普及・浸透などを図る「秋の全国交通安全運動」の一環。「ひっぱりだこ飯」を兵庫県警特別仕様に仕上げることで同運動の一層の周知を図ります。
コラボ商品の陶器は兵庫県警のパトカーを模した白と黒のデザインに仕上げられ、ゴムと掛け紙で赤色灯を表現。掛紙の天面デザインは3種類あり、「飲酒運転」・「歩行者妨害」・「ながらスマホ」をしているタコを取り締まる警察官を描いています。
価格は1480円。1万2000個限定(予定)。【淡路屋】各店で販売するほか、同社オンラインストア販売で地方発送にも対応しています。10月中旬まで、(売り切れ次第終了です)。
明治時代から続く鉄路が、また1つ消えることになりました。1910年(明治43年)11月23日に深川駅~留萠駅間が開業しているJR留萌線です。「留萌駅~増毛駅間」は、2016年12月5日に廃止されています。
30日、留萌市内で開かれた会議で、JR北海道が段階的な廃止を提案していたJR留萌線(50.1キロ)について、深川市、留萌市、秩父別町、沼田町の沿線4つの自治体が廃止提案を受け入れました。
まず、「石狩沼田~留萌間」は2023年(令和5年)3月末まで運行し廃止。「深川~石狩沼田間」は2026年(令和8年)3月まで運行し廃止になります
JR北海道が廃止・バス転換を提案していたJR留萌線について、会議では沿線自治体がJRの提案を受け入れて合意し、留萌線全線の段階的廃止とバス転換が決まりました。
一方また、30日の会議では、3年間存続する「石狩沼田~深川間」の運行費用や列車に代わる交通手段について、廃止から最大18年間JRが支援することなどが決まっています。
鉄道情報に興味あるということで某サイトを利用しています。その中に駅名の「あたまとり」・「なかとり」・「しりとり」ゲームというのが行われています。
時間つぶしに丁度良く、たまに参加していますが、ここ最近「しりとり」ゲームにて「じ」が付く駅名が要求されるのですが、日本国内での駅名として存在していないのではと思っています。
ということで「じ」から始まる駅名が思いつかず、諦めてゲームを終えています。
【追記】申し訳ございませんJR東海中央線に「神領(じんりょう)駅」(愛知県春日井市)がありました。
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