第157回芥川賞を受賞した<沼田真佑>(41)の小説『影裏(えいり)』(文學界2017年5月号)を、<綾野剛>と<松田龍平>の共演で映画化したヒューマンミステリー『影裏』が、2020年2月14日から全国で公開されます。
『るろうに剣心』 や 『3月のライオン』(前篇) ・ 『3月のライオン』(後編) (2017年)の<大友啓史>監督がメガホンを取り、自身の出身地である岩手県盛岡市を舞台に描いています。
転勤で岩手に移り住んだ「今野」(綾野剛)は、慣れない土地で出会った同僚の「日浅」(松田龍平)に心を許し、次第に距離を縮めていきます。2人で酒を酌み交わし、釣りをし、遅れてやってきたかのような成熟した青春の日々に、「今野」は心地よさを感じていました。
しかし、ある日突然、「日浅」は何も言わずに会社を辞めてしまいます。しばらくして再会を果たした2人でしたが、一度開いた距離が再び縮まることはなく、その後は顔をあわせることなく時がすぎされます。
そしてある時、「日浅」が行方不明になっていることを知った「今野」は、「日浅」を捜しますが、その過程で「日浅」の数々の影の顔、裏の顔を知ってしまいます。
アイルランド・フランス合作の近未来SFスリラー『CURED キュアード』が、3月20日(金・祝)より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開されます。
ゾンビウイルスのパンデミックが収束したあとの世界を舞台に、画期的な治療法によって回復した元感染者たちの姿を描いています。
「回復者」として社会復帰することになった彼らは、ゾンビだった頃の忌まわしい記憶を保ち、耐えがたいPTSDに苛まれていました。そして彼らを恐れる市民の抗議デモは激しさを増し、回復者たちは理不尽な差別に不満を募らせていきます。
『JUNO/ジュノ』(2008年・監督: ジェイソン・ライトマン)・『ローラーガールズ・ダイアリー』(2010年・監督: ドリュー・バリモア)の<エレン・ペイジ>(32)が、ゾンビに夫を殺され幼い息子を1人で養う「アビー」を演じ、また『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」』(2016年・監督: ショーン・エリス)の<サム・キーリー>(30)が、義姉アビーのもとに身を寄せる回復者の若者「セナン」に扮しています。
監督はアイルランドの新鋭<デヴィッド・フレイン>が務めています。人種差別、宗教対立、移民問題など、現代社会の状況を反映したオリジナル脚本を自ら手がけ、長編デビューを飾っています。
『第92回アカデミー賞』の授賞式が米ロサンゼルスの現地時間9日(日本時間10日)、ハリウッドのドルビー・シアターで行われ、『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)が作品賞を受賞しています。英語以外の作品(同作は韓国語)が作品賞を受賞するのは、アカデミー賞史上初の快挙となります。ほかに監督賞、脚本賞、国際長編映画賞を受賞して4冠に輝きました。
同映画は、全員失業中の貧しい一家とIT企業を経営する裕福な社長一家という相反する2つの家族の出会いから想像を遥かに超える展開へと加速していく物語です。『第72回カンヌ国際映画祭』でも最高賞の 「パルムドール」 を受賞しています。
■『第92回アカデミー賞』受賞一覧
▼作品賞 『パラサイト 半地下の家族』
▼監督賞 ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)
▼主演男優賞 ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)
▼主演女優賞 レニー・ゼルウィガー (『ジュディ 虹の彼方に』) ※日本公開:2020年3月6日
▼助演男優賞 ブラッド・ピット(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)
▼助演女優賞 ローラ・ダーン(『マリッジ・ストーリー』)
▼国際長編映画賞 『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
▼脚本賞 『パラサイト 半地下の家族』
▼脚色賞 『ジョジョ・ラビット』
▼撮影賞 『1917 命をかけた伝令』 ※日本公開:2020年2月14日
▼編集賞 『フォードvsフェラーリ』
▼美術賞 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
▼衣装デザイン賞 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 ※日本公開:2020年3月27日
▼メイク・ヘアスタイリング賞 『スキャンダル』 <カズ・ヒロ> ※日本公開:2020年2月21日
▼作曲賞 『ジョーカー』
▼歌曲 『ロケットマン』 対象曲「ラヴミーアゲイン」エルトン・ジョン
▼録音賞 『フォードvsフェラーリ』
▼音響編集賞 『フォードvsフェラーリ』
▼視覚効果賞 『1917 命をかけた伝令』
▼長編アニメ映画賞 『トイ・ストーリー4』
▼長編ドキュメンタリー賞 『アメリカン・ファクトリー』
▼短編ドキュメンタリー賞 『ラーニング・トゥ・スケートボード・イン・ア・ウォーゾーン(原題)』
▼短編アニメ映画賞 『ヘア・ラヴ(原題)』
▼短編実写映画賞 『向かいの窓』
アカデミー賞前日に行われ、2250万ドル以内の予算で製作された作品のみを対象とする第35回インディペンデントスピリット賞の結果が、米現地時間2月8日に発表され、<ルル・ワン>が監督した 『フェアウェル』 が作品賞を獲得しています。日本では2020年4月10日(金)から公開されます。
インディペンデントスピリット賞は、独立系映画の支援を目的にした非営利組織Film Independentが主催する映画賞。<ルル・ワン>が自身の体験をもとに脚本を書き上げた『フェアウェル』では、中国を離れ海外で暮らす親戚一同が帰郷し、末期がんを患う祖母に余命を伝えるかどうか葛藤するさまが描かれています。<チャオ・シュウチェン>は本作の演技で助演女優賞を受賞しています。
<ジョシュア・サフディ>と<ベニー・サフディ>の監督作『アンカット・ダイヤモンド』(Netflixで2020年1月31日から配信)は監督賞、編集賞に選出されたほか、<アダム・サンドラー>が主演男優賞に輝やきました。主演女優賞受賞を果たしたのは、 『ジュディ 虹の彼方に』 の<レニー・ゼルウィガー>でした。
『The Lighthouse(原題)』(監督:ロバート・エガース )は<ウィレム・デフォー>の助演男優賞に加え、撮影賞も獲得しています。また脚本賞とロバート・アルトマン賞には 『マリッジ・ストーリー』、外国語映画賞には 『パラサイト 半地下の家族』 が選出されています。
第92回アカデミー賞で、 『ジョジョ・ラビット』 の<タイカ・ワイティティ>(44)が脚色賞を受賞。現在アメリカ・ロサンゼルスのドルビーシアターで行われている授賞式にて発表されました。
<クリスティン・ルーネンズ>による小説「Caging Skies(原題)」を、<タイカ・ワイティティ>がメガホンを取り映画化したのが、『ジョジョ・ラビット』です。ナチス政権下のドイツで暮らし、「アドルフ・ヒトラー」を空想上の親友とする10歳の少年「ジョジョ」と、母親が自宅に匿ったユダヤ人の少女「エルサ」との交流を描いています。
<ローマン・グリフィン・デイビス>が「ジョジョ」、<タイカ・ワイティティ>が「ヒトラー」、<スカーレット・ヨハンソン>が「ジョジョ」の母親を演じ、<トーマサイン・マッケンジー>、<サム・ロックウェル>、<レベル・ウィルソン>らが出演しています。
<タイカ・ワイティティ>は本作で、第73回英国アカデミー賞の脚色賞や第44回トロント国際映画祭(2019年9月)で最高賞の観客賞をも受賞しています。
男同士の過激な監禁・SM・調教を描き、累計100万ダウンロードを突破した<水田ゆき>原作の電子BL)ボーイズラブ)コミックを、(R18+)指定で実写映画化した『性の劇薬』が、2020年2月14日(金)から全国で公開されます。
一度は命を捨てようとした男が監禁・SM・調教を通して再生していく姿を、男同士でひかれ合っていく心情や濃厚で過激なベッドシーン、SMシーンを交えながら描いていきます。
それまで歩んできた完璧な人生から滑り落ちたエリートサラリーマンの「桂木誠」(29・渡邊将)は絶望し、酔った勢いで飛び降り自殺をはかります。そこへ現れた謎の男「余田龍二」(33・北代高士)に「捨てるならば、その命を俺に寄こせ」と言われて助けられた「桂木」でしたが、それが恐ろしい監禁調教生活の始まりとなります。
『悦楽交差点』(2015年)や『私の奴隷になりなさい』(第2章&第3章・2018年)ほか、数々の劇場映画やVシネマを手がけている<城定秀夫>(44)が監督を務めています。
第159回直木賞を『ファーストラヴ』で受賞した<島田理生>(36)による、著者初の官能小説としてセンセーショナルな内容が話題を呼んだ小説『Red』(読売プレミアム2013年5月8日~2014年8月15日まで連載)を、<夏帆>と<妻夫木聡>の共演、『繕い裁つ人』(2015年)の<三島有紀子>(50)が監督を務めた『Red』が、2020年2月21日(金)から(R15+)にて全国で公開されます。
誰もがうらやむ夫とかわいい娘を持ち、恵まれた日々を送っているはずの「村主塔子」でしたが、どこか行き場のない思いも抱えていた。そんなある日、「塔子」は10年ぶりにかつて愛した男「鞍田秋彦」と再会します。「塔子」の気持ちを少しずつほどいていく「鞍田」でしたが、彼にはある秘密がありました。
主人公の「塔子」を<夏帆>、「塔子」がかつて愛した男「鞍田」を<妻夫木聡>が演じるほか、「塔子」に好意を抱く職場の同僚「小鷹淳」役で<柄本佑>、「塔子」の夫「村主真」役で<間宮祥太朗。が共演しています。
<上西雄大>が監督と主演を務めた 『ひとくず』 の予告編が公開されています。3月14日(土)より、東京・ユーロスペースほか全国で順次ロードショー公開されます。
2019年にミラノ国際映画祭で最優秀作品賞と外国語映画部門の最優秀男優賞を受賞した本作は、子供時代に母親の恋人から虐待されて育った「金田」を主人公とする物語です。
空き巣に入った家で育児放棄されている少女「鞠」に出会った「金田」、過去の自分と重なる「鞠」を救おうと動き出すのですだが、彼女の母親「凜」もまた親の愛を受けずに育ったと知ります。
<上西雄大>が「金田」を演じ、「鞠」役の<小南希良梨>と母親「凜」役の<古川藍>のほか、<徳竹未夏>、<堀田眞三>、<飯島大介>、<田中要次>、<木下ほうか>らもキャストとして参加。
予告編では「金田」と「鞠」の出会いが映し出されるほか、「金田」が「誰が鞠にそんなひどいことするんだ。母ちゃんか?」と彼女に優しく語りかける様子や、「凜」が「どうやって愛情注いだらいいのかわかんないの」と涙ながらに叫ぶ姿が切り捉えられています。
<ビル・マーレイ> <クロエ・セヴィニー> <アダム・ドライバー>
<ジム・ジャームッシュ>(67)の監督作「The Dead Don’t Die」が、『デッド・ドント・ダイ』の邦題で4月3日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開されるのに合わせ、予告編が公開されています。
本作は、アメリカの田舎町センターヴィルの警察署で働く3人の保安官が、突如墓からよみがえったゾンビと戦うホラーコメディ。<ジャームッシュ>と3度目のタッグを組む<ビル・マーレイ>(69)や、 『パターソン』 (2016年・監督: ジム・ジャームッシュ)で主演を務めた<アダム・ドライバー>(36)が出演しています。
そのほか<ティルダ・スウィントン>(59)、<クロエ・セヴィニー>(45)、<スティーヴ・ブシェミ>、<ダニー・グローヴァー>、<ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ>、<イギー・ポップ>、<セレーナ・ゴメス>(27)、<トム・ウェイツ>らがキャストに名を連ねています。
予告編には、<アダム・ドライバー>演じる「ピーターソン」巡査が<ビル・マーレイ>扮する「ロバートソン」署長にゾンビについて冷静に説明する様子や、ゾンビの首を切り落とす場面、<ティルダ・スウィントン>演じる葬儀屋の「ゼルダ」が日本刀でゾンビを斬るさまなどが切り捉えられています。また、死後もなお生前好きだったものを求める“コーヒー・ゾンビ”や“シャルドネ・ゾンビ”など個性豊かなゾンビたちの姿も登場しています。
ベネッセコーポレーションの子ども向け通信教育教材「こどもちゃれんじ」の人気キャラクター「しまじろう」を主人公に描く劇場版シリーズ第8作『映画しまじろう しまじろうと そらとぶふね』が、2020年2月28日に全国で公開されます。
シリーズ初のフル3DCGアニメとなり、海の向こうの国「グリーンウッド」を舞台にした、「しまじろう」たちの冒険が描かれます。雨が降らずに困っているグリーンウッドの人たちのため、「しまじろう」たちは、「空飛ぶ船」を作って空から雨を降らす手伝いをすることになります。
船づくりの邪魔をする「ガービー」たちやさまざまなトラブルを前に苦戦しながらも、「しまじろう」たちは船づくりに奮闘します。これまでのシリーズ同様に、初めて映画館で映画を見る小さな子どもたちでも楽しめるよう、約60分の上映時間中に途中休憩を設け、歌やダンス、応援にも参加できるようになっているなど工夫が凝らされています。
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