早稲田大学在学中に小説家デビューし、第22回小説すばる新人賞を受賞した<朝井リョウ>の同名小説『桐島、部活やめるってよ』(2010年・2月・集英社刊)を、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007年)の<吉田大八>監督が映画化した青春群像劇『桐島、部活やめるってよ』が、2012年8月11日より全国で公開されます。
田舎町の県立高校で映画部に所属する「前田涼也」は、クラスの中では静かで目立たない、最下層に位置する存在でした。監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえませんでした。
そんなある日、バレー部のキャプテンを務める「桐島」が突然部活を辞めたことをきっかけに、各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がりはじめ、それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していきます。主人公「前田」役に<神木隆之介>が扮するほか、「前田」があこがれるバトミントン部の「東原カスミ」を『告白』(2010年・監督: 中島 哲也)の<橋本愛>、「前田」同様に目立たない存在の吹奏楽部員「沢島亜矢」を<大後寿々花>が演じています。
予測不能な展開やユーモラスなバイオレンス描写が話題を呼び、本国公開前にハリウッドでリメイク権も獲得されたノルウェー発のサスペンススリラー『ヘッドハンター』が、2012年8月11日より全国で公開されます。
有能なヘッドハンターとして成功を収め、最高の美女や豪邸など、すべてを手にした「ロジャー・ブラウン」ですが、「ロジャー」には芸術品を盗んで売りさばく美術品怪盗という裏の顔がありました。
ある日、高価な絵画を所有する元エリート軍人の「クラス・グレブ」に出会った「ロジャー」は、これが最後の裏稼業と心に決めて「クラス」の邸宅に忍び込みますが、そこで思いもよらぬ危機に陥ってしまいます。
「ロジャー・ブラウン」を<アクセル・ヘニー>、「クラス・グレブ」を<ニコライ・コスター=ウルドウ>が演じ、<コリエ・R・オルゴー>が出演、監督は<モルテン・ティルドゥム>が務めています。
ドキュメンタリー『愛しきソナ』で知られる在日コリアン2世の<ヤン・ヨンヒ>が監督を務め、自らの体験を題材に、国家の分断によって離れ離れになった家族が傷つきながらもたくましく生きていく姿を描いた『かぞくのくに』が、2012年8月4日より公開されます。
北朝鮮の「帰国事業」により日本と北朝鮮に別れて暮らしていた兄「ソンホ」と妹「リエ」でした。病気療養のため「ソンホ」が25年ぶりに日本へ戻り、2人は再会を果たします。
異なる環境で育った2人がともに暮らすことで露呈する価値観の違いや、それでも変わらない家族の絆を描き出していきます。妹「リエ」に<安藤サクラ>、兄「ソンホ」に<井浦新>(ARATA)が扮し、また<ヤン・イクチュン>、<京野ことみ>が共演しています。
韓国のある聴覚障害者学校で実際に起こった性的虐待事件を映画化し、韓国社会に波紋を起こしたサスペンスドラマ『(原題)Do-ga-ni』が、邦題『トガニ 幼き瞳の告発』として、2012年8月4日より全国で公開されます。
郊外の学校に赴任した美術教師の「イノ」は、寮の指導教員が女子生徒に体罰を加えている現場を目撃します。やがて、その女子生徒が校長を含む複数の教員から性的虐待を受けていることを知った「イノ」は、その事実を告発し、子どもたちとともに法廷に立つ決意を固めます。
韓国では本作の公開で事件が広く知れわたり、当該の光州のろうあ者福祉施設・光州インファ学校が閉鎖されるなど社会現象を巻き起こしました。
主演は美術教師の「イノ」役に(<コン・ユ>、地元の人権センターの幹事「ソ・ユジン」に<チョン・ユミ>、<キム・ヒョンス> <チョン・インソ>、<ペク・スンファン>らが出演しています。監督は、『マイ・ファーザー』(2007年)の<ファン・ドンヒョク >が務めています。
『時をかける少女』(2006年) ・ 『サマーウォーズ』の<細田守>監督が、「母と子」をテーマに描くオリジナルのアニメーション『おおかみこどもの雨と雪』が、2012年7月21日より全国で公開されます。
人間と狼の2つの顔をもつ「おおかみこども」の姉弟を、女手ひとつで育て上げていく人間の女性「花」の13年間の物語を描いています。
「おおかみおとこ」と恋に落ちた19歳の女子大生「花」は、やがて2人の子どもを授かります。「雪」と「雨」と名づけられたその子どもたちは、人間と狼の顔をあわせもった「おおかみこども」で、その秘密を守るため家族4人は都会の片隅でつつましく暮らしていました。
しかし、「おおかみおとこ」が突然この世を去り、取り残されてしまった「花」は、「雪」と「雨」をつれて都会を離れ、豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住みます。
『息子の部屋』・『親愛なる日記』の<ナンニ・モレッティ>監督が、ローマ法王のつかの間の休日を笑いと涙を交えて描くハートフルドラマ『ローマ法王の休日』が2012年7月21日より全国で公開されます。
ローマ法王が死去し、新しい法王を選出するため各国の枢機卿がバチカンに集まります。全員が心の中では面倒な法王に選ばれたくないと思うなか、誰もが予想していなかった「メルビル」が新たな法王に選出されます。「メルビル」はプレッシャーのあまりローマの街へ逃げ出しますが、街の人々と触れ合うことで人生において大切なものや法王の存在意義とは何かを見つめ直していきます。
「ローマ法王(メルヴィル)」に< ミシェル・ピコリ>、「ヴァチカン報道官」に < イエルジー・スチュエル>。「グレゴリー枢機卿 」に< レナート・スカルパ>、「精神科医の男」 に<ナンニ・モレッティ>、「精神科医の女」 に<マルゲリータ・ブイ>が扮しています。
<西村賢太>による2010年・第144回芥川賞作を『天然コケッコー』・『マイ・バック・ページ』の<山下敦弘>監督が映画化した『苦役列車』が、2012年7月14日より全国で公開されます。
昭和の終わりの酒と風俗におぼれる日雇い労働の青年の姿を通して、孤独や窮乏、生きる力について描き出していきます。
1987年、中卒で19歳の「北町貫多」は、日当5500円の日雇い労働でその日暮らしの生活を続けていました。生来の素行の悪さと性犯罪者だった父をもつ引け目から友人も恋人もいない「貫多」でしたが、ある出会いによって大きく変化していきます。
『世界の中心で、愛をさけぶ』・『モテキ』の<森山未來>が主演を演じ、「貫多」が港湾労働で知り合い、「貫多」に変化をもたらしていく専門学校生「日下部正二」に<高良健吾>が扮しています。映画オリジナルのヒロイン「桜井康子」役で「AKB48」の<前田敦子>が出演しています。
第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した<岡崎京子>の同名コミックを、写真家<蜷川実花>の監督第
作として実写映画化した『ヘルタースケルター』が、2012年7月14日より全国で公開されます。
主演は『クローズド・ノート』(2007年)以来5年ぶりの銀幕復帰となる<沢尻エリカ>です。
究極の美貌とスタイルを武器に芸能界でトップスターとなったモデルの「りりこ」でしたが、その美貌はすべて全身整形で手に入れた作り物でした。そんな誰にも言えない秘密を抱えながらも、人々の羨望の的となり欲望渦巻く世界をひた走る「りりこ」は、やがてある事件を巻き起こします。
<伊藤英明>主演で海上保安庁の若き潜水士たちの活躍を描く人気シリーズ第4作『BRAVE HEARTS 海猿』が、2012年7月13日より公開されます。
巨大天然ガスプラント「レガリア」の爆発事故から2年がたち、「仙崎」と「吉岡」は救難のスペシャリスト集団「特殊救難隊」所属となり、過酷な任務をこなしながら充実した日々を送っていました。
そんなある日、「吉岡」の恋人でキャビンアテンダントの「美香」が搭乗するジャンボジェット機のエンジンが炎上し、飛行困難になる事故が発生。ジャンボ機は東京湾へ着水しますが、海面に浮かんでいられる時間はわずか20分間。「仙崎」や「吉岡」らは、その間に乗客乗員346人を助け出さなければなりません。
配役は「仙崎大輔」に<伊藤英明>、「仙崎環菜」に<加藤あい>、「吉岡哲也」に<佐藤隆太>、「矢部美香」に<仲里依紗>、「服部拓也」に<三浦翔平>、「村松貴史」に<平山浩行>、「嶋一彦」に<伊原剛志>、「下川」に<時任三郎>が演じ、監督は、<羽住英一郎>が務めています。
狂気に満ちた医師が、複数の人間の口と肛門とをつなぎ合わせ「ムカデ人間」をつくろうとする姿を描いたカルトホラー 『ムカデ人間』 (2009年)の続編『ムカデ人間2』が、2012年7月14日より全国で公開されます。
ロンドンの地下駐車場で夜間警備員として働く中年男の「マーティン」(ローレンス・R・ハーヴィー)は、映画『ムカデ人間』のDVDを繰り返し見ては、自分も「ムカデ人間」をつくりたいという欲望にかきたてられます。
マーティンは、駐車場で目をつけた男女を次々と拉致して倉庫に監禁。邪悪な計画を進めていきます。過激で残酷な内容に世界各国で上映禁止になり、日本でも度重なる映倫審査の末、(R18+)指定での上映が決まった問題作です。
監督・脚本は、前作に続き<トム・シックス>が務めています。
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