2年ぶりに確認できました 「マメアサガオ(豆朝顔)」 でしたが、雨に濡れたあとできれいな状態の花を探していましたら、【ヤマトシジミ(大和小灰蝶)】が葉にとまりました。
「マメアサガオ」の葉は長さ5センチ前後、広卵形から3裂するものまで、いろいろな形状がありますが、雨後の活動の休憩でしょうか。
弱肉強食の自然界の過酷な状況でのできごとですが、かわいそうに後翅の中央部が欠如していました。
翅の欠如は、過去にも 「ヒメウラナミジャノメ」 や 「モンシロチョウ」 ・ 「ホシミスジ」 などでも見られましたが、このように翅の中央部が筋で欠けているのは初めてです。
どのような旅路を過ごしてきたのかはわかりませんが、元気にこのたくましさを、子孫に残してほしいモノです。
今年としては、9月14日が 【イチモンジセセリ】 の1回目の登場になりましたが、そろそろ見かける機会が多くなる時期に入ったようです。
「ヤナギトウワタ」の花に、吸い蜜にきた【イチモンジセセリ】ですが、同定の要となる後翅裏側の白銀紋が消えかかっていて、一瞬どの「セセリチョウ」かと悩んでしまいました。
地味な茶色の翅色と太い胴体のため、<蛾>と間違われやすいのですが、<蝶>の仲間です。
一般的に触角の先端が「棍棒状」なら<蝶>、それ以外「 糸状 ・櫛状 」なら<蛾>とされていますが、どちらも同じチョウ目(鱗翅目)で動物学上の分類では区別はありません。
チョウ目は日本では約6000種、そのうち<蝶>は約200種強ほど、「セセリチョウ」は4亜科37種が日本では分布しています。
布団に横になり本を読んでいますと、どこから紛れ込んだのか、全長3ミリほどの【ルリアリ】の<オス>が二匹、蛍光灯の下に飛んできました。
年に一度一定の期間、成熟した巣から翅をもつ<処女女王>と<オス>アリが多数飛び出し、<結婚飛行>を行い空中で交尾します。
<結婚飛行>の時期は、違った種が混じらないように進化したのか、種類や地域によって大きく異なり、春から秋に行われ、体形や体色と合わせて種の同定の目安になります。
5~6月頃には「クロオオアリ」、6~7月頃には「クロヤマアリ」、7~8月頃には「アシナガアリ」などが交尾期で、9月~10月にかけては、「キイロシリアゲアリ」や「サクラアリ」などが<結婚飛行>を行います。
二匹の<オス>たち、女王蟻を見失い、わからない所に紛れ込んで困惑しているのか、お互いに接触行為で仲良く情報交換を行っているようでした。
春から秋にかけて、年5~6回発生する【ヤマトシジミ(大和小灰蝶)】ですが、そろそろ繁殖期も終わりごろかもしれません。
幼虫の食草の「カタバミ」の葉の上ではありませんでしたが、仲良き光景の【ヤマトシジミ】と遭遇いたしました。
表翅の色を見れば <オス> と <メス> を見分けるのが簡単ですが、結合部を見ますと左側が<オス>で、右側の腹部の太いのが<メス>です。
無事に次世代の卵が、「カタバミ」の葉の裏に産卵できればと眺めておりました。
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以前、網戸にとまる成虫の 【クサギカメムシ(臭木亀虫)】 をアップしました。
夜間でのストロボ撮影でしたので光で反射、体表の模様があまりきれいにとれませんでしたが、自然光のもとでの撮影ができました。
刺激を受けると悪臭を放ち、その匂いは強烈で「もっとも臭気の強い」種のひとつです。
越冬した成虫は春になると出現して飛び回り、多種な植物に取りついて樹液を吸収しながら夏まで生存、交尾と産卵を繰り返し、秋の初めごろには死に絶えます。
産卵は宿生植物の葉の裏側に産み付けられ、その数は約28個あり、直径1ミリの黄緑色の卵が集まった形で、約一週間で孵化、幼虫は約35~40日かけて5齢を重ねて成虫となり、その年は生殖行為を行わずに越冬します。
農作物や花壇などに植えられている園芸品種などを食する害虫の1種ですが、今回も好物の「アオジソ」の葉の上で仲良くいて、どこかにくめない【オンブバッタ】です。
「カマキリ」のように<オス>が<メス>の背中に乗るのは、一生に一度の交尾だけから比べますと、<オス>を乗せている大きな<メス>との仲良き光景は、幸せな雰囲気を漂わせています。
背中に乗っている<オス>は、前脚と中脚の関節を直角に曲げて<メス>の体をしっかりと挟み、脚先には柔らかくて平たい<爪間盤>があり、その付け根の両側に鉤のような爪があり、しっかりと<メス>の体に引っ掛けて落ちないようにしています。
作業台の縁に突然現れた<オス>の【ミスジハエトリ】ですが、急いで撮影しましたので、少しぶれてしまいましたが特徴はわかると思います。
クモ目ハエトリグモ科スジハエトリ属の<蜘蛛>で、<オス>と<メス>では性的二形が顕著です。
<オス>は頭部に橙色の帯が横に入るのが特徴で、胸部から腹部にかけて縦筋がの明暗がはっきりとしています。
<メス>は比較的に均一な体色で、斑紋があまり目立ちません。
同じハエトリグモ科の 「アンダーソンハエトリ」 が、元は生息していない本州北部へ分布を広げつつあるようで、本種は勢力争いに負けつつあるようです。
体長12ミリほどの【アカスジカメムシ(赤条亀虫)】を、見つけました。
目の覚めるようなきれいな縦条が見事ですが、鳥や他の天敵に対して、「俺は危険だぞ」と警戒色を表している色彩です。
カメムシ目(半翅目)カメムシ亜目カメムシ科の昆虫で、餌としてはセリ科の「セリ」や「ニンジン」・、「フェンネル」 などに集まり、花の蜜や種子の汁を吸います。
縦筋の濃淡や幅は個体差があり、頭部は小さく、触角は5節で黒色、前胸部には5条の赤条があり、<小楯板>には3条入ります。
名称からすると黒地に赤条のようですが、腹部側の赤色を見ていますと、赤地に黒条かなとも思えますが、黒色に比べて赤条の幅が細いので、この名称に落ち着いたのだと想像しています。
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幼虫も成虫も小昆虫を餌としています【ハラビロカマキリ(腹広蟷螂)】が、「アオギリ」の葉の上で餌を待ち構えていました。
カメラのレンズをを向けますと、威嚇したポーズでこちらをにらんで警戒態勢です。
「チョウセンカマキリ」 や 「コカマキリ」 に比べて前胸が短く、腹部が太いのが名の由来で、前翅の中央部の縁に白紋が左右に一つずつあり、前足の基節前縁に3~5個の黄色の突起がありますので、同定しやすい姿をしています。
また 幼虫 のときは腹部端部を持ち上げる姿勢を取るのも、本種の幼虫の特徴です。
成虫は年1化(沖縄では2化)、夏から秋にかけて出現します。
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雑木林や草薮の周辺で見かける機会が多い【ヒカゲチョウ(日陰蝶)】ですが、「ハマユウ」の葉の上で休憩していました。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されていますが、日本固有種だけに、観察できますとなんだか安心してしまいます。
タテハチョウ科の特徴として脚は4本しかないように見えますが、よく観察しますと頭部と前脚(中脚)のあいだに小さく折りたたんだ前脚があります。
この前脚は歩行や掴まることはできませんが、先端に生えた<感覚毛>で味を感じることができ、感覚器官として特化しています。
雌雄同定の性票としては、後翅表面の中室付に毛束があるのが<オス>ですが、翅の形が<メス>は<オス>より翅が幅広く地色はやや淡い色合いで、前翅の斜めの白帯がより明瞭に入ります。
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