本日3月8日は、語呂合わせから「みつ(3)ばち(8)の日」です。全日本蜂蜜協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定、ちなみに「はちみつの日」は8月3日です。
日本には「ニホンミツバチ」と「セイヨウミツバチ」の2種が飼育されて蜂蜜の採集が行われています。
額面「20円」の<郵便切手>は、1954(昭和29)年1月20日に発行された「中尊寺金色堂」を最初として 「ふじ」 ・ 「ふじ(意匠変更)」 ・ 「松」 ・ 「ゆり」 と続き、6回目の意匠がこの「ニホンミツバチ」で、花は「レンゲソウ」が描かれています。
<蜂>の世界に関しては、学術的な 『ハチはなぜ大量死したのか』 (ローワン・ジェイコブセン)をはじめ、「オオスズメバチ」の世界を描いた 『風の中のマリア』 (百田尚樹)などが秀逸で楽しめる作品です。
昨年10月に、「カイヅカイブキ」の生け垣で見つけました<ミノムシ(蓑虫)>ですが、通勤時に前を通るたびにその後の様子を観察しています。
今朝方久しぶりに、冷たい寒波も無事に耐えた<ミノムシ>を見つけることができました。
ミノガ科の種としては日本では約50種ほどが分布していますが、写真の<ミノムシ>は、角度を45度にして取りついていますので、「チャミノガ」だとみています。
雌は一生<蓑>のなかで生活をし、羽化した雄が雌のところに飛来して交尾、夏ごろに孵化した幼虫は移動して<蓑>を作り、幼虫の状態で越冬します。
長さ4センチばかりの<蓑>の大きさですが、雌か雄か、どちらにしても激減の<ミノムシ>ですので、無事な成長を期待したいです。
昨日の神戸の気温は16度を超え、今日も穏やかな日和で、春だと勘違いしたのか冬眠中の【ムラサキシジミ(紫小灰蝶)】が、ヒラリと舞い降りました。
チョウ目シジミチョウ科ムラサキシジミ属に分類され、表翅は目立たない淡い茶色の地に少し濃いめの紋様が浮かんでいますが、表翅はきれいな青紫色で、周囲を黒褐色の縁取りがあり、写真は青紫色の部分が大きく縁が狭いので<オス>です。
平地の「シイ」や「カシ」などの林縁やその周辺に生息していますが、まさかこの時期に撮影の機会が得られるとは思いませんでした。
裏翅・表翅ともきれいに撮影ができ、幸先の良い今年の<ファルコン昆虫記>のスタートが切れました。
昨日も今日も穏やかな日和で暖かい神戸ですが、舗道のタイルの上をゆっくりと移動している、体長25ミリと<カメムシ>では大型の【キマダラカメムシ】を見つけました。
一瞬 「クサギカメムシ」 かなと思いましたが、体表に黄色の斑紋があり頭部が尖り、頭部から楯版に向かって縦筋が入っていますので、すぐに違う種だと分かりました。
カメムシ目(半翅目)カメムシ科の昆虫で、食草は「サクラ」や「カキノキ」・「ナシ」などです。
南方系の外来種で、日本で初めて確認されたのは長崎県で1770年でした。
その後2006年に岡山県、2010年に東京都で確認されており、地球温暖化の影響で北上しているようで、成虫で越冬します。
今年の<ファルコン昆虫記>も、「カブラハバチの幼虫」 を最後として、今年も終わりかなと思っていましたが、この時期に<クロバネキノコバエ>がパソコンのキーボードの上にとまりました。
<クロバネキノコバエ>は、ハエ目(双翅目)クロバネキノコバエ科の昆虫の総称で、日本では113種が確認されています。
種の多くは植物や菌類を餌としますので農業害虫であり、刺すなど人に被害を及ぼすことはありませんが、大量発生もあり衛生害虫です。
体長2ミリほどの大きさですので、網戸の目は通り抜け、ドアーや窓の隙間から室内に侵入してくる厄介な昆虫です。
主人公の 「コアオハナムグリ」 は、コウチュウ目コガネムシ科ハナムグり亜科の昆虫で、体長10~15ミリ程度、蕊の中に潜りこむような体勢で花粉を食べています。
上翅には産毛のような細かい毛が密生していますので、体表が花粉まみれな状態をよくみかけます。
黄色い花は「カントウタンポポ」ですが、図案のようにタンポポ類に群がっている場面には、遭遇した記憶がありません。
額面「10円」の<郵便切手>は、他の額面の切手に比べて意匠の変更が多いようで、1951年10月「らでん模様」、1951年12月10日「法隆寺壁画」、1953年7月10日「法隆寺壁画」(字体変更)、1961年4月1日「染井吉野」、1972年2月1日「鹿」、1982年7月5日「福寿草」、そしてこの「コアオハナムグリ」は7番目の図案として1997年11月28日に発行され、2015年2月2日からは「トキ」の図案になっています。
神戸は午前中から雨が降り出していますが、その雨の中を「クワァ~、クワァ~」と鳴きながら<カラス>が飛んでいて、時折電柱のてっぺんに休憩がてらとまります。
別段、降り続く雨を気にしていないのか、なんとも不思議な光景です。
日本には女性の黒髪を称える言葉に「烏の濡れ羽色」という表現がありますが、遠目にみてきれいな感じは受けません。
鳥の尾羽の付け根には「油脂腺」という油を出す器官があり、「カモ」や「アヒル」などはこれが発達して強力に水をはじき返せることができ、<カラス>にも同じ器官がありますが、水鳥たちほど強力ではありませんし、また体力を消耗することが予想できます。
雨の日は、木々の中で雨宿りをしているものとばかり考えていただけに、少しばかり気になる<カラス>の飛行でした。
芝生の上に、じっと日向ぼっこをしている【ハクセキレイ(白鶺鴒)】を見つけました。
スズメ目セキレイ科セキレイ属に分類され、「タイリクセキレイ」の一亜種で、眼の左右に黒色の <過眼線> が入る特徴を持っています。
この<過眼線>がないのが「ホオジロハクセキレイ」ですが、写真の鳥は微妙な感じで、2種の交雑種も生まれていますのでなんとも悩ましい同定です。
主に水辺に近い場所に生息しており、水辺に近い場所なら市街地でもよく観察でき、森などを塒としていますが、都会では建物に塒を確保する対応性があり、繁殖域を拡げています。
冬場は単独で夏場は番で縄張り分散、縄張り意識が強く、食性は雑食で昆虫やクモ。ミミズなどを捕えて食べていますが、あまり人見知りしませんので、今では「ハト」などと同様に食パンなども食べているのを見かけます。
白い壁をゆっくりと登っていましたのでよく目立ち、体長15ミリほどの【カブラハバチ】の幼虫です。
黒色の幼虫としては「ニホンカブラハバチ」がいますが、体表にいぼ状の突起がありますので見分けられ、またハバチ類として<腹節>すべてに脚をもっています。
ハチ目(膜翅目)ハバチ科の昆虫で、成虫の体色は朱色をしており、翅は黒色、ハチの仲間ですが針は持っていません。
名称通り「蕪」や「白菜」・「大根」などのアブラナ科の葉を食草とする害虫で、成虫は葉の組織内に卵を産み付けます。
成熟した幼虫は地面の浅いところに潜って土繭を作り蛹化しますので、卵も蛹も目に触れる機会がない生態です。
目線の高さの笹の葉先にとまる一匹の<昆虫>を見つけましたが、真横からの撮影になり、上から全体が分かる撮影ができませんでした。
触角が短いことで、すぐにハエ目(双翅目ハエ亜目(短角亜目)の<昆虫>までは同定でき、体長の特徴からヤチバエの仲間ではないかと推測しています。
<ヤチバエ>は、ヤチバエ科に分類される「ハエ」の総称ですが、世界で58属512種が記録されています。
もう一枚でも違う角度から撮影できればよかったのですが、残念ながらその前に飛び立たれてしまいました。
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