体長7ミリ前後の【ノシメマダラメイガ】を発見、<米・玄米>等の穀類や<小麦粉>などの穀粉、油脂の多い乾燥加工食品などの食害虫です。
チョウ目(鱗翅目)メイガ科マダラメイガ亜科に属し、梅雨から夏の高温多湿時に良く表れますが、年数回は発生するようです。
頭部は紫赤色、腹部は灰白色、前翅は順番に赤褐色・淡黄色で区切られ、あとの半分は濃い褐色の帯が入り、赤褐色をしています。
和名表記では「熨斗目斑螟蛾」で、成虫の翅の模様が小袖の「熨斗目模様」に似ているところから付けられています。
< クリックすると、大きくなります >
普段は草むらにおり鳴き声はすれども姿を見つけにくい「キリギリス」ですが、アスファルトの道路上で「セイヨウミツバチ」を捕獲、タンパク質を確保していました。
「キリギリス」は、バッタ目(直翅目)バッタ科キリギリス属に分類され、北海道に分布する 「ハネナガキリギリス」、青森県以南~鹿児島県に「ヒガシキリギリス」と【ニシキリギリス】、 沖縄諸島・宮古島等の「オキナワキリギリス」の4種が日本に生息しています。
兵庫県は悩ましいことに本州の中間部に位置し、「ヒガシキリギリス」と「ニシキリギリス」の混合が考えられる地域で、同定するのに苦労させられます。
一応、前翅側面の黒斑がないかあっても一列であり、前翅の長さが腹部よりも長く、側面の幅がほぼ平行であれば【ニヒキリギリス】とみて間違いがないようです。
地域により前翅の黒斑や長さなど個体差があり、これからの研究次第で、まだまだ細かい種の分類が行われる可能性が残っている分野です。
以前に 「フタトガリコヤガ」の幼虫 や 「ダンダラテントウ」 を見かけた「フヨウ」の株に、またまた観察の目を向けましたら、仲の良い【ダンダラテントウ】たちと遭遇しました。
体長4ミリほどの艶のある上翅をしていますので、一目見て重なり合っているのがわからず、一瞬「なんだろう?」と思えましたが、重なり合っていました。
【ダンダラテントウ】も、「ナミテントウ」 のように紋の種類は多くあるようですが、どうやらこの近辺では肩口に赤くひとはけ塗ったような紋様が多いみたいです。
< クリックすると、大きくなります >
日当たりがよく土の露出している空き地や山道に、【イボバッタ(疣飛蝗)】はよく仲間と日向ぼっこをしています。
歩いて行きますと、ピョン~と左右に四五匹ばかり飛び跳ねますので、「あっ、いたんだ」とわかるころは、地面との擬態色で見つけるのも一苦労です。
バッタ目(直翅目)バッタ科トノサマバッタ亜科に分類され、体長は<オス>が18~24ミリ、<メス>が28~35ミリと日本産トノサマバッタ類の仲間では最小です。
年1回発生、他のバッタ類と同様に地中の中で卵で越冬、5月~6月ごろに孵化して、約2か月かけて幼虫から成虫へと<不完全変態>で大きくなります。
家庭菜園として「アオジソ」が植えられていましたが、株全体の葉に丸い穴が開いていましたので、何らかの昆虫がいそうな気配、よく見ますと【オンブバッタ】が食事中でした。
バッタ類の多くは日当たりのよい草原に生息し、イネ科やカヤツリグサ科等の植物を好みますが、【オンブバッタ】はキク科・シソ科・ナス科・タデ科など葉の広いモノを好みます。
先ほどアップしました 「ショウリョウバッタ」 の<メス>は日本の生息するバッタの最大種ですが、この 【オンブバッタ】 の体長も<メス>のほうが40ミリ前後と、<オス>の25ミリ前後よりも大きく、ずんぐりとした体形をしています。
体色も保護色として「緑色」と 「褐色」 があり、翅が無い幼虫が5月頃に孵化、5回の脱皮を経て8月~11月にかけて成虫が活動しています。
< クリックすると、大きくなります >
越冬した卵は7月の梅雨明けごろに孵化している【ショウリョウバッタ】ですが、経験的に成虫を見かけるのは、9月初旬からです。
今年も無事に【ショウリョウバッタ】を発見、8センチほどの体長からこれは<メス>で、日本に生息するバッタのなかでは最大種、斜めに上に尖った頭部が特徴的です。
写真の体色は「緑色」で葉の色の保護色になっていますが、「褐色」 の体色もあり、よく注意して見ないとないと、見つけるのに苦労してしまいます。
< クリックすると、大きくなります >
<フキバッタ(蕗飛蝗)>は、バッタ目(直翅目)バッタ科フキバッタ亜科に分類される<バッタ>の総称ですが、地域性による個体差があり、わたしも「幼虫」の段階での写真では最終成虫の姿が同定できませんので、あえて【セトウチフキバッタ】とせずに<フキバッタ>としています。
ほとんどの<フキバッタ>の翅は退化しており、胸に褐色の翅の跡が残っていますが、飛ぶことができないため行動範囲が限られてきますので、その地域固有の種になってきました。
体色は緑色を基調とし、背筋が茶色の種もあり、眼の丑後側に黒線が入りますが、頭部でとまるものから、腹まで続くものまでと種により多様です。
成虫は年に1回、夏から秋にかけて発生、バッタ類の多くはイネ科の植物を食草としますが、この<フキバッタ>は名称通り「フキ」をはじめ、草本類の葉を食べつくします。
幼虫の食草としては「ヤブガラシ」や「ノブドウ」などが知られていますが、今回は「フヨウ」の株の近くで見つけました【セスジスズメ(背筋雀)】の幼虫です。
いわゆる「イモムシ」と呼ばれる体形をしており、4齢幼虫として体色は黒色で、気門より少し上側に橙色か黄色の連続した<眼状紋>が7つ並んでいます。
尾部に先端が白くて黒い<尾角>を持っていますが、移動するときは<尾角>を進行方向に平行に振っていますが、動かないときには立てた姿を見せています。
孵化したての一齢~二齢の幼虫は緑色をしていますが、終齢幼虫 は茶褐色です。
「カメムシ」のことを古語で「ホウ」・「ホオ」と読んでいましたので、「カメムシ」の好きな植物のことを「ホオ好き」と言っていたところから名称が付けられたとの説があります。
わたしはてっきり「ナス・トマト・トウガラシ・シシトウ・ピーマン」などのナス科をはじめ、特に「ホウズキ」が好物でよく見かけますので、それが名称の由来だと考えていました。
カメムシ目ヘリカメムシ科ヘリカメムシ亜科に分類され、成虫の体長は13ミリ程度です。
成虫は濃い茶褐色、体表には細かい微毛が密生しており、光沢がありません。
腹部側面に縞模様があり、なんといっても後足の腿節が太いのが特徴的です。
下は同じ「フヨウ」の株にいた幼虫ですが、人面に似た体表の模様が面白く印象的でした。
開張13ミリほどの大きさで、小さな【キオビベニヒメシャク】が網戸にとまっていました。
夜間のストロボ撮影になり、少し色が飛んだ感じになってしまいましたが、明るさに驚いたのか、撮影後すぐに飛び立たれてしまい、撮影できたのはこの一枚だけです。
チョウ目(鱗翅目)シャクガ科ヒメシャク亜科の<蛾>で、小型のヒメシャクの一種です。
5月~7月・9月と年2回出現、幼虫の好む食草が何かは、まだ解明されていません。
翅の地色は淡い黄色で、前翅と後は年の外縁沿いに赤褐色の帯が入っています。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ