ファルコン昆虫記(426)枯れ枝に似た【チャノウンモンエダシャク】の幼虫
5月
12日
体表に灰褐色の斑紋などが入り、樹皮とまぎらわしい体色をしていますが、この【チャノウンモンエダシャク】もそのひとつです。
天敵から身を守るため、尾脚(疣足)で体を支え、全身を真っ直ぐにさせて角度を持って立ち上がりますと、まるで短い枝そのものの姿に見えます。
幼虫は、名称通りチャノキ(ツバキ科)に被害を与えるようで、サクラ(バラ科)やブナ科・ニレ科・ツツジ科など広く食草としています。
成虫は開張寸法が、オスは35~45ミリ、メスは45~60ミリとメスの方がかなり大きくなり、翅上部は褐色で、黒色の明確な外横線が入り、その下側は淡い褐色に切り替わっています。