「1ドル=147円20銭~147円23銭」
10月
3日
2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反落し、前日比20銭円安・ドル高の「1ドル=147円20〜30銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=147円51銭」、高値は「1ドル=146円75銭」でした。
米政府機関の一部閉鎖の影響で、2日発表予定の週間の〈新規失業保険申請件数〉は公表されませんでした。取引の材料を欠くなか、持ち高調整の円売り・ドル買いが優勢になりました。
10月からの新会計年度の歳出をまかなうための「つなぎ予算」が成立せず、1日から政府機関の一部が閉鎖しています。3日も9月の〈雇用統計〉の発表が見送られることになりそうです。米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースを探るうえで、判断材料となる統計が限られるなか、持ち高調整の円売り・ドル買いが出やすくなりました。
そのなかで民間調査機関が発表するデータに関心が高まり、2日は調査会社レベリオ・ラブスが発表した調査で、9月の非農業部門の米雇用者数は前月比6万人増えています。前日発表されました9月のADP全米雇用リポートでは雇用者数が減少したため、想定ほど労働市場が弱含んでいない可能性も意識され、ドル買いを誘ったとの指摘がありました。
円の下値は堅く、<ベッセント米財務長官>は2日の米CNBCの番組で政府閉鎖が米国内総生産(GDP)を押し下げる可能性を指摘しています。<トランプ米政権>は政府閉鎖を機に一部の職員を解雇する方針を示しています。市場では、どれくらい閉鎖が続くのか、レイオフ(一時解雇)が広がるのかなど不確実性が多く、円買い・ドル売りも入っています。