『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』@<サイモン・カーティス>監督
12月
25日
英国ドラマ『ダウントン・アビー』シリーズの最終章となる<サイモン・カーティス>が監督を務めた映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』が、2026年1月16日より公開されますが、特別映像が解禁されています。
20世紀初頭の英国貴族クローリー家と使用人たちの人間模様を描き、2010年の放送開始以来、世界200以上の国と地域で愛されてきましたドラマ『ダウントン・アビー』です。劇場版3作目となる今作では時代が1930年代へと移り、近代社会に足を踏み入れたクローリー家と使用人たちの新たなドラマが描かれています。
20世紀初頭の英国貴族クローリー家と使用人たちの人間模様を描き、2010年の放送開始以来、世界200以上の国と地域で愛されてきましたドラマ『ダウントン・アビー』です。劇場版3作目となる今作では時代が1930年代へと移り、近代社会に足を踏み入れたクローリー家と使用人たちの新たなドラマが描かれています。
1930年代は女性のファッションが大きな変化を遂げた時代です。それまで主流でしたボックス型のシルエットから、自然なウエストラインや長めの丈へと移行し、ファッションデザイナーの<マドレーヌ・ヴィオネ>が開発したバイアスカット(立体裁断)の技術によって、体のラインを生かしたデザインが広まっていきました。作中では、長女「メアリー」が父「ロバート」とフラットの内見に向かう場面で着用するピスタチオグリーンのベルベットコートなど、当時のトレンドを象徴する衣装が印象的に用いられています。家族会議のディナーシーンで「メアリー」が着用する淡いピーチ色のレースが重なったイブニングドレスには、<ココ・シャネル>へのオマージュです。
本作では、ロンドン社交界の最盛期〈ロンドン・シーズン〉が描かれ、舞踏会や晩餐会、アスコット競馬といった華やかな場面が次々と登場。特別映像では、舞踏会で「メアリー」がまとう赤いドレスがフィーチャーされました。「もっとも象徴的」と語られるこのドレスは、世間に離婚が公表される前夜、「メアリー」が最後の気ままな夜に自ら選んだ〈勝負服〉です。大胆な背中のクロスオーバーデザインとダイヤモンド装飾は、彼女の強さと時代の変化を象徴しています。
一方、「ノエル・カワード」来訪時のディナーシーンで「イーディス」が着用するドレスは、パリで発見された約100年前のローズ柄ターコイズ・ラメ生地が使用され、彼女の存在感と輝きを際立たせています。ティアラを含む豪華なジュエリーの数々も見どころの1つで、シリーズ完結編にふさわしい優雅さと贅沢さがスクリーンいっぱいに映し出されています。









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