『ひなぎく』@<ベラ・ヒティロバー>監督
3月
10日
1960年代チェコ・ヌーベルバーグを代表する一作で、「マリエ1」と「マリエ2」という奔放な2人の少女が繰り広げる大騒ぎを、色ズレやカラーリング、実験的な光学処理、斬新な効果音、唐突な場面転換など冒険心に満ちた多彩な手法を用いて描き出した1966年チェコスロバキア製作の『ひなぎく』は、1991年3月3より日本初公開されています。
このたび、製作60年、日本公開35年を記念して4Kレストア版で、2026年3月14日よりリバイバル公開されます。
金髪のボブにひなぎくの花輪をのせた姉と、こげ茶の髪を2つに結んだ妹。2人はともに「マリエ」と名乗って姉妹と偽り、男たちを騙して食事をおごらせた挙句に嘘泣きして逃げ出したりと自由気ままに生きています。
部屋の中でも、牛乳風呂に入ったり紙を燃やしたりとやりたい放題です。グラビアを切り抜き、ベッドのシーツを切り、ついにはお互いの身体をちょん切り始め、やがて画面そのものがコマ切れになります。
監督・脚本は、チェコ映画の先駆者であり、チェコ・ヌーベルバーグで最も著名な女性監督<ベラ・ヒティロバー>が手掛けています。主人公の2人を演じたのは、オーディションで選ばれた素人の<イトカ・ツェルホバー>と<イバナ・カルバノバー>です。そのほかの登場人物も作曲家やデザイナーなど、プロの俳優ではない面々が演じています。
日本では1991年3月3日に吉祥寺バウスシアターで初めて正式に劇場公開され、口コミでロングラン上映となりました。以降もカルト的人気を集め、2007年9月1日、2014年5月10日とリバイバル上映されてきている作品です。









