25日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落でした。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前日比2.03ドル(2.2%)安の「1バレル=90.32ドル」で取引を終えています。
米国がイランに和平計画を送ったと伝わり、売りが先行しました。もっとも停戦協議が実現しても交渉が難航するとの見方から、取引終了にかけて下げ渋っています。
24日、米紙ニューヨーク・タイムズは米政府が仲介役のパキスタンを通じ、イランに対して15項目の和平計画を送ったと報じています。両国の停戦協議が進展するとの見方から原油先物に売りが出て、米東部時間25日朝に「1バレル=86.46ドル」まで下げ幅を広げています。
もっとも売りの勢いは限られました。25日、イラン国営放送はイラン高官の話として米国が提示した停戦案を拒否すると報じています。イラン高官は戦闘終結に向けて賠償金の支払いやホルムズ海峡におけるイランの主権を認めるといった条件を示しています。イランのファルス通信も情報筋の話として「イランは停戦を受け入れない」と述べたと伝えています。停戦の実現が見えてこない状況で、原油先物には買いも入りました。
5月物は15時すぎに「1バレル=91ドル台後半」を付ける場面がありました。イランの<アラグチ外相>が米国はイランの体制転換など戦闘の目標を達成できなかったとしつつ、「米国とは協議していない」と述べたと伝わりました。停戦協議を巡る先行き不透明感が一段と強まり、原油先物への見直し買いが優勢になっています。
停戦を巡る状況は流動的だとして原油先物は荒い値動きでした。