今年の読書(30)『南の罠 』堂場瞬一(文春文庫)
5月
22日
『ラストライン』で始まる「ラストライン」シリーズも『英雄の悲鳴 ラストライン7』に続いて本書『南の罠 ラストライン8』で8作目になり、文庫本書下ろしとして、2026年3月10日に発売されています。
本書の主人公は、所轄の立川中央署から捜査一課に復帰した「岩倉剛」です。愛弟子とも言うべき「伊藤彩香」とのコンビも復活し、いい味わいを出していました。
外事四課が武器の密売組織METOの創設者「牟田涼」が帰国するとの情報をつかみます。METOと因縁がある捜査一課の「岩倉剛」も協力を求められます。しかし、、羽田空港から都内に向かう高速道路で、「牟田」の車が、尾行する捜査員たちの目前で爆発が起こり、「牟田」は同乗者と共に死亡してしまいます。。
捜査陣は「牟田」の周辺の人物を徹底的に洗い出していきます。「岩倉」も相棒の「伊東彩香」とともに帰国前に「牟田」が拠点にしていたシンガポールに飛び、現地の女性警察官「オリビア・タン」と共に「牟田」の事実上の妻「タカダミエ」や部下たちと接触するも、なかなか組織と事件の全貌は見えてきません。
そんな中、操作する「岩倉」たちを狙った銃撃事件が発生します。
にほんとシンガポールでの捜査状況が小気味よく展開、最後は、怪しげな元刑事の「平野明彦」の問題点を残しながら、次号「ラストライン9」への期待で終えています。










yumirou
田中 久史