「1ドル=155円29銭~155円31銭」
12月
6日
5日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前日比25銭円安・ドル高の「1ドル=155円30〜40銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=155円49銭」、高値は「1ドル=155円12銭」でした。米長期金利が(4.13%)で終え円売り・ドル買いを促しました。足元でやや円高・ドル安が進んでいたため、持ち高調整や利益確定の円売りもみられました。
日銀が次回の金融政策決定会合で利上げする公算が大きいとの報道を受けて、5日の東京市場で「1ドル=154円台」を付けたものの、欧米市場では円売りが目立つ展開でした。
5日発表の12月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)速報値が市場予想以上に改善したことなどから同日の米長期金利は一時、債券価格は安くなる前日比(0.04%)高い(4.14%)に上昇でした。日銀の利上げペースは緩やかになるとの見方は根強く、日米金利差の縮小に時間がかかる可能性が意識されています。
5日の米株式相場が堅調に推移したことも低リスク通貨の円の重荷となりました。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたい市場参加者が多く、円の買い持ちを整理する動きもありました。
半面、円の下値は堅く、米連邦政府閉鎖の影響で遅れて発表された9月の米個人消費支出(PCE)物価指数はエネルギー・食品を除くコア指数が前年同月比(2.8%上昇)と、市場予想(2.9%)を下回りました。ミシガン大学が12月の消費者態度指数とあわせて公表した予想インフレ率は1年先と長期がともに低下でした。
インフレが加速しておらず、市場参加者が、米連邦準備理事会(FRB)が来週の(FOMC)で追加利下げに動きやすくなるとの見方を強めたことがドルの上値を抑えています。







