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珍しい「蛾」を見つけました。
本来の分布は九州から以南、屋久島やトカラ列島、奄美大島・徳之島などで、四国でも一部確認されているようですが、神戸で確認ができました。
チョウ目(鱗翅目)シャクガ科アオシャク亜科の「蛾」で、アオシャク亜科としては日本では約70種ほど確認されていますが、大部分の種が翅の表面がきれいな緑色で、「アオシャク(青尺蛾)」という語尾で統一されています。
開張30ミリほど、触角が隠れていて見えてませんが、櫛歯状ですと<オス>で、糸状ですと<メス>です。
翅の色は「葉」の擬態色だと考えられ、その名の通り、薄緑色のきれいな翅に細かいさざ波模様が入っています。
以前に見かけた 幼虫 ではないでしょうが、体長10ミリほどの【ウズラカメムシ】を、空き地の「エノコログサ」の葉の上で見つけました。
イネ科の液汁を餌とし、「ススキ」・「カニツリグサ」・「カモジグサ」・「チガヤ」などにたむろしています。
暗褐色で淡い黄褐色の縦縞模様が鳥の「鶉」に似ていることからの名称で、頭は尖り触角は赤色、お尻の部分が水平に切られたような形をしています。
成虫で草の根元などで越冬、4月~10月頃が活動期です。
マメ科の「クズ」は、さまざまな昆虫が集まるようで、液汁を吸う<カメムシ>の仲間も大好物で、特に匂いのきつい 「マルカメムシ」 が群生しています。
今回は「クズ」のツルの部分に、仲良く2匹の【ホシヒロハラビロヘリカメムシ】がいました。
本種は雌雄同型で、異性同士か同性同士かは外観からではわかりませんが、くさい仲には変わりがありません。
背面中央部あたりに黒い点が1個ずつ左右にありますので、種を同定するのは容易です。
幼虫の体色は黄緑色をしていて、小さな黒点が2個並んだ模様が、成虫とは反対に背面に上下に並んでいます。
体長は40~45ミリ、雌雄に大きな差はありませんが、<メス>は尾端(生殖器)が産卵するときに木に穴を開けるために大きく発達しています。翅を広げると115~120ミリで、国内固有種としては最大の大きさです。
翅は左右に2枚ずつあり、翅を閉じますと後翅のほうが小さいために前翅に隠れて見えなくなり、このことにより昆虫の進化の過程で【クマゼミ】は進んだグループに属していることがわかります。
頭部の特徴として幅広で、細長い棒状の口器と大きな複眼が見て取れますが、中心部に単眼が3個あるのは、よほどの昆虫好きでないと知らないのではないでしょうか。
【クマゼミ】は木につかまり生活していますので、脚には棘があり、すべての脚先には爪を持ち、その先は2つに分かれて引っかかりやすい構造をしています。
【クマゼミ】とわずかな時間のご対面でしたが、色々と確認ができるものです。
先だっては 「ホシヒロハラビロヘリカメムシ」 が膝の上にとまりましたが、今回もヒラヒラと飛んできて、右足の膝あたりにとまりました【アオバハゴロモ】です。
全長10ミリほどのかわいい昆虫ですが、体長は6~7ミリほどしかなく、透けた翅から胴体が見て取れるとおもいます。
淡い緑色の翅の色や赤茶色の縁取りがきれいな昆虫で、触角は短く目立ちません。
カメムシ目(半翅目)ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科の昆虫で、ミカン類やクワ・チャなどの木の樹液を吸っている液汁性です。
幼虫は白い綿状のロウ物質で覆われ、尾端は房状になり、学名で「Geisha(芸者)」と呼ばれる成虫とは、かけ離れた姿をしています。
【クロヤマアリ(黒山蟻)】の働きアリは体長5ミリ前後ですが、オスは10ミリほどあり、7月~8月頃を中心に、交尾をするために有翅虫(羽アリ)が飛んでいます。
アリ科ヤマアリ亜属ヤマアリ属に分類され、日本全国の低地や山地の明るい場所に営巣、巣はほぼ垂直に伸び、深さは1~2メートルに達します。
主に「アリマキ」の出す甘露、花の蜜や昆虫の死骸等を餌としています。
関東型と関西型に大別され、関東型はひとつの巣に一匹の女王蟻ですが、関西型は複数の女王蟻が同じ巣の中で暮らしています。
本日は「木造建築士・一級建築士」の学科試験の試験本部員として、神戸市営地下鉄「学園都市駅」からほど近い神戸市外国語大学に出向いています。
大学ですのでキャンパスらしく大きな木々も多く、元気に【クマゼミ(熊蝉)】の合唱が聞こえています。
「学科試験Ⅰ・Ⅱ」が9:45より始まっていますが、試験会場を見回り中に、地面を移動中の【クマゼミ】と遭遇しました。
日本には約30種ほどの蝉が生息していますが、【クマゼミ】は日本固有の大型の蝉です。
特に7月下旬から8月上旬ごろが鳴き盛りですが、リスニングを大事にしている外国語大学としては冷房もあり、2重サッシが使われていますので、受験生には蝉の声は届きません。
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【ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)】は、雌雄で表翅の模様が違い、わずかに開いた部分から表翅の端部が黒く見えていますので、これは<オス>ではなく<メス>です。
アジア地域に広く分布する【ツマグロヒョウモン】は、南方系の「ヒョウモンチョウ」の仲間で、一般的な「ヒョウモンチョウ」の仲間は山地や涼しい場所を中心に分布していますが、熱帯を中心とする分布は特異で、また年数回発生することも他の「ヒョウモンチョウ」と違う点です。
日本での分布は1990年頃までは中部以南でしたが、最近では「クマゼミ」と同様に北上傾向にあり、「地球温暖化」の問題として取り上げられます。
単純に温暖化だけの問題ではなく、食草とされる「スミレ」以外にも、園芸品種の「パンジー」や「ビオラ」などの普及も一因としてあるようにおもえます。
夜行性の【アオドウガネ(青銅鉦)】ですので、電燈が付いている明るい部屋をめざしてか、バルコニーの網戸に飛来してきますが、撮影はどうしても ストロボ撮影 にならざるを得ず、本来の体色を再現していませんでした。
今朝がた網戸にとまる【アオドウガネ】を見つけ、自然採光で撮影ができました。
艶感はありませんが、自然な渋いあざやかな緑色の金属光沢を写せました。
コウチュウ目(鞘翅目)コガネムシ科スジコガネムシ属の昆虫で、体長20ミリ前後、広葉樹などの葉を食べる草食性です。
ネットフェンスの網目にぶら下がる 【ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)】 の<蛹>の抜け殻を見つけました。
幼虫は各種「スミレ」を主な食草とし、園芸品種の「パンジー」や「ビオラ」などを食べます。
終齢幼虫は体長30ミリほど、黒色の体の背に一本の赤い筋が通り、身体には分岐する棘状の突起が各節に6本ずつ生えています。
突起は体の前半部では黒く、後半部のモノは根元が赤く先が黒くなり、全体にとげとげしい姿をしています。
<蛹>は尾部でぶら下がり、背面下部に銀色の紋が5個2列にならび、上部は2列の棘状突起が並ぶ特徴を持っていますので、同定しやすい<蛹>の一種です。
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