第77回ヴェネツィア国際映画祭(2020年)で審査員特別賞を受賞、第93回アカデミー賞(2020年)国際長編映画賞ロシア代表・シカゴ国際映画祭監督賞を受賞したロシア映画『親愛なる同志たちへ』が、2022年4月8日より全国で公開されますが、予告編が解禁されています。
1962年6月1日、ソビエト連邦南部ノボチェルカッスクの機関車工場でストライキが勃発します。豊かな共産主義統治に陰りが見え始め、困窮にあえぐ労働者たちが物価の高騰や給与カットに抗議の意思を示したのです。
社会主義国家で大規模なストライキが起こったことに危機感を覚えた政権は、スト鎮静化と情報遮断のため最高幹部を現地に派遣し、翌日には約5000人の市民への銃撃を開始。熱心な共産党員で市政委員も務める「リューダ」は18歳の愛娘「スヴェッカ」の身を案じ、すさまじい群衆パニックが巻き起こった広場を駆けずり回ります。
本作の監督は、『暴走機関車』(1985年)・『映写技師は見ていた』(1991年)などで知られる<アンドレイ・コンチャロフスキー>が務めています。実際に起きた事件(ノヴォチェルカッスク虐殺)を再現するため徹底して細部にまでこだわり、「リューダ」がたどる激動の3日間を描いています。
予告編では、市民虐殺を目の当たりにした「リューダ」の祖国への忠誠心が揺らいでいくさまが映し出されています。<ユリア・ビソツカヤ>演じる「リューダ」の「共産主義以外の何を信じれば?」というセリフも切り取られています。
『オオカミは嘘をつく』(2013年)の<ナヴォット・パプシャド>が監督を務めた『ガンパウダー・ミルクシェイク』が、2022年3月18日より全国で公開されますが本編映像の一部が解禁されています。
本作では、ネオンが光るクライム・シティを舞台に、腕利きの殺し屋「サム」と悪の組織の対決が描かれます。「サム」役で<カレン・ギラン>、「サム」に命を救われ行動をともにする少女「エミリー」役で<クロエ・コールマン>が演じています。そのほか<レナ・ヘディ>、<カーラ・グギノ>、<ミシェル・ヨー>、<アンジェラ・バセット>、<ポール・ジアマッティ>らがキャストに名を連ねています。
本編映像には8歳9カ月の「エミリー」が、両手が使えなくなった「サム」のひざの上に座って赤いポルシェのハンドルを握るシーンが収録されています。殺し屋たちとカーチェイスを繰り広げるさまが映し出されています。
なお監督を務めた<ナヴォット・パプシャド>は「駐車場での追跡シーンは、『ブリット』や『フレンチ・コネクション』のような1970年代のカーチェイス映画へのオマージュにしたいと思った」と明かしています。
今夜<19:00>より「BS12トウェルビ」にて、Vシネマとして1991年に製作されました『静かなるドン1』の放送があります。
『静かなるドン』の原作は『漫画サンデー』にて1988年11月15日号より2013年1月8日号まで連載されました<新田たつお>の人気漫画です。
下着メーカーにデザイナーとして勤める「近藤静也」は、関東最大の暴力団「新鮮組」の跡取り息子でした。新菜ある日、組長である父が射殺され、ヤクザを嫌っていた「静也」でしたが、組織同志の抗争を憂い、組長の座に就くことになります。
昼は下着メーカーのデザイナー、夜は広域暴力団の組長という顔を持つことになります。サラリーマンとの生活感の違いに戸惑いながらも、自分の血の中に潜む凶暴性に戸惑いながらもヤクザの首領(ドン)として大物ヤクザたちをしきっていきます。
主人公の「近藤静也」を<香川照之>が演じ、<矢沢美樹>、<喜多嶋舞>、<青木義郎>、<野際陽子>、<長谷川初範>、<太川陽介>、<倉田保昭>らが共演、監督は<鹿島勤>が務めています。
本日<13:00(~15:43)>より「NHKーBSプレミアム」にて、1985年日本・フランス合作として製作され、1985年6月1日より公開されました<黒澤明>の『乱』の放送があります。
<黒澤明>が構想10年・製作費26億円をかけて完成させたライフワーク的作品で、シェイクスピアの悲劇『リア王』をベースに<毛利元就>の「3本の矢」の故事などを取り入れながら、裏切りと憎しみの中で殺し合う人々の姿を壮大なスケールで活写した戦国時代劇です。
70歳を迎えた猛将「一文字秀虎」(仲代達矢)は、家督を3人の息子に譲ることを決意します。息子たちの団結を信じきって自らは隠居を望む弱気な父に対し、三男の三郎(隆大介)は異を唱えますが、怒った父に追放されてしまいます。しかし三郎の予想通り、兄の「太郎」(寺尾聡)と「次郎」(根津甚八)は「秀虎」に反旗を翻し、血で血を洗う骨肉の争いが始まります。
<黒澤明>の最高傑作の一つとして国内外で高く評価されている作品です。第58回アカデミー賞では監督賞を含む4部門にノミネートされ、<ワダ・エミ>が衣裳デザイン賞を受賞しています。第39回英国アカデミー賞では6部門にノミネートされ、外国語作品賞とメイクアップ賞を受賞しました。また、第20回全米映画批評家協会賞で作品賞と撮影賞、第51回ニューヨーク映画批評家協会賞で外国語映画賞、第11回ロサンゼルス映画批評家協会賞で外国語映画賞と音楽賞、第28回ブルーリボン賞で作品賞と監督賞を受賞しています。
女優<木村文乃>(34)を主演に迎え、<深田晃司>が監督を務めた9本目の長編映画『LOVE LIFE』が今秋に全国公開されます。日本を代表するミュージシャン<矢野顕子>の楽曲『LOVE LIFE』から物語の着想を得て、〈構想〉すること20年、「愛」と「人生」に向き合う一組の夫婦の物語として完成させました。本編完成前にもかかわらず、フランスでの公開がすでに決定しています。
<深田晃司>監督は、2020年7月にフランスで『よこがお』が公開され、コロナ禍にもかかわらず119館でのスタートから800館での上映にまで拡大上映され、高い評価を受けています。
本作の物語の着想のきっかけとなった楽曲『LOVE LIFE』は、1991年に<矢野顕子>がニューヨーク移住後に発表した初のアルバム『LOVE LIFE』に収録されています。静謐なピアノ音と、濁りのない透き通った歌声が聴く者を甘美な陶酔感とともに優しく包摂し、「ひとつとして、同じ形をした愛は無い」のだということを歌ったこの深遠なる名曲です。
愛する夫と愛する息子、幸せな人生を手にしたはずの「妙子」(木村文乃)に、ある日突然降りかかる悲しい出来事、そこから明らかになる本当の気持ち。そして彼女が選ぶ人生とは、物語の行く末について期待が広がります。
<青柳翔>、<玉城ティナ>、<千葉雄大>、<永山瑛太>、<前田敦子>が監督として参加したオムニバス映画『アクターズ・ショート・フィルム2』が、4月1日より全国で公開が決定しています。
WOWOWが開局30周年を記念して始動した『アクターズ・ショート・フィルム』です。5人の俳優が予算や撮影日数など同条件で25分以内のショートフィルムを制作し、アジア最大級の国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル&アジアのグランプリを目指すという企画です。
第2弾では<青柳翔>がある秘密を露呈させていく4人家族を描いた『いくえにも。』、<玉城ティナ>が白い部屋で深い内省を吐き出す少女と物言わぬ不思議な少年のつながりを描いた『物語』の監督を務めています。
また<千葉雄大>が恋人にはなれない男女の孤独の先にある関係を見つめた『あんた』、<永山瑛太>が死に場所を求めてさまよう名もなき男の姿を活写した『ありがとう』、<前田敦子>がとある女性の怒りと食欲の奔流を描く会話劇『理解される体力』を監督しています。
本書『2022年 見るべき中国時代劇ドラマ』は、2022年に日本初登場となる新作をはじめ、王道の宮廷ドラマからファンタジーまで、多彩なジャンルの作品群172本の中国時代劇を解説と相関図付きで紹介されています。
「新作60本」の特集では<チャオ・リーイン>と<ワン・イーボー>の共演作『有翡ーLegend of Loveー』、<シャオ・ジャン>の主演作『斗羅大陸 ~7つの光と武魂の謎~』、<ダレン・ワン>、<リー・チン>、<シャオ・ジャン>が共演しています『狼殿下ーFate of Loveー』、中国史上初の征服王朝・遼が舞台の『燕雲台ーThe Legend of Empressー』に加え、転生した凄腕ビジネスマンが主人公の歴史劇『贅婿 ~ムコ殿は天才策士~』、タイムリープ・ロマンス『夕月花~三世を駆ける愛~』などが紹介されています。
「厳選32本」の特集では、●事件も恋も…謎解きロマンス●青春のキラメキ! 学園ラブコメ●ラブ史劇を彩るヒロインたち●伝統×革新の武侠ドラマ●リアル現代ドラマ⇔仮想時代劇●架空の世界で胸キュンファンタジー●おいしいグルメ時代劇『花小厨~しあわせの料理帖~』●ブレイク前夜! 人気スターお宝時代劇●ロマンあふれる民国ミステリーなどに分けられて紹介されています。
また〈新世代スター64人〉を紹介するコーナーもあり、<ゴン・ジュン>や<チャン・ジャーハン>、<チャオ・ルースー>、<ディン・ユーシー>、<モン・ズーイー>、<ワン・ジュオチョン>らが登場しています。
本日深夜<1:35>より「テレビ大阪」にて、2002年アメリカ製作の『原題:Equilibrium』が、邦題『リベリオン』として2003年3月29日より公開されました作品の放送があります。
個人の感情を管理する未来の警察国家を舞台に、感情に目覚めた男が国家に戦いを挑む姿を、<カート・ウィマー>が監督を務めダイナミックかつスタイリッシュに描いています。主演は、<クリスチャン・ベール>、<エミリー・ワトソン>、<テイ・ディグス>、<アンガス・マクファーデン>、<ショーン・ビーン>らが共演しています。
第3次世界大戦後、生き残った指導者たちは戦争勃発の要因となる人間のあらゆる感情を抑止させるべく、精神に作用する薬プロジウムを開発。これを国民に毎日投薬し、徹底した管理国家体制を敷いていました。
そして反乱者は、クラリック(聖職者)の称号を持つ「プレストン」(クリスチャン・ベール)を中心とした警察に、厳しく処罰されるのでした。銃を用いた武道ガン=カタの達人でもある「プレストン」は、冷徹に任務を遂行する非情の殺人マシーンでした。しかしある日、封じていたはずの感情に目覚めた「プレストン」は、国家に疑いを抱くようになります。
画家<ヒルマ・アフ・クリント>のドキュメンタリー映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』の公開日が、4月9日に決定しています。
<ヒルマ・アフ・クリント>(1862年10月26日~1944年10月21日)は、スウェーデンに生まれています。独自の手法で抽象的絵画を手がけた彼女は、同時代の画家たちが新たな芸術作品を発表する中、自身の作品を世に出さず死後20年間は公表を禁じてこの世を去りました。
2019年、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催された回顧展は同館史上最高の動員を記録し、『ショコラ』・『僕のワンダフルライフ』などの<ラッセ・ハルストレム>監督が最新作『Hilma』で彼女の生涯を描くなど、今や欧米で大きな注目を集める存在になっています。
本作では、キュレーター、美術史家、科学史家、遺族などの証言と彼女が残した絵や言葉を通し、その生涯と美術史の裏側に迫ります。<ハリナ・ディルシュカ>が監督を務め、<イーリス・ミュラー=ヴェスターマン>、<ユリア・フォス>、<ジョシュア・マケルヘニー>らが出演しています。
本日<13:00>より「NHK BSプレミアム」にて、1995年アメリカ製作の『原題:Nick of Time』が、邦題『ニック・オブ・タイム』として1996年5月18日より公開されました作品の放送があります。
<ジョン・バダム>が監督を務め、劇中の時間と上映時間をほぼ一致させ、手持ちカメラを多用した臨場感溢れる演出で緊迫感を最後まで持続させています。
娘「リン」と共にロサンゼルス郊外のユニオン駅に着いた会計士の「ジーン・ワトソン」(ジョニー・デップ)は突然、警官を装った不審な男女に娘を人質にとられ、カリフォルニア州知事候補(現知事)の「エレノア・グラント」(マーシャ・メイソン)暗殺を強要されます。
「90分以内に暗殺しないと娘の命はない。」と謎の男「スミス」(クリストファー・ウォーケン)に脅迫され、終始監視されている中、「ジーン」は知恵を絞り、あの手この手で警備や関係者に助けを求めるも、知事の警備陣にも暗殺グループが潜り込んでいることが分かり愕然とします。やむなく「ジーン」は、味方は暗殺される知事自身だけだと考え、協力を仰ぐため知事の部屋に侵入し、協力を依頼します。
時は刻一刻と迫り、「ジーン」は暗殺を遂行しようとしますが、そこには追い詰められながらも「ジーン」が持つ物怖じしない機転と周到に張り巡らした伏線に知事暗殺を企む謎の男「スミス」達が徐々に追い詰められてゆきます。
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