『フランシーヌの場合』(新谷のり子)
3月
30日
50代以上の方は、この悲しい歌詞をご存知だと思います。
♪ 3月30日の日曜日、パリの朝にちった命ひとつ、フランシーヌ
フランシーヌ・ルコント、当時30歳の反戦家でした。ベトナム戦争とフランス領ビアフラの飢餓問題に抗議して自らの命を捧げました。
その年の反安保の日である6月15日に(1960年、樺美智子さんがデモで亡くなられた日に因んで)レコードは発売され、ヒットソングとなりました。
あれから40年。彼女の意志は引き継がれることもなく、いまだに世界中のどこかで戦いが起こり、飢餓問題も解決されていません。
当時はインターネットもなく、情報を共有するには難しい時代だったと思います。
ヒットソングですので多くの人が歌詞を覚えていると思いますが、彼女の思想は、遠い記憶の彼方に忘れ去られているようです。