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神戸:ファルコンの散歩メモ

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ファルコン昆虫記(853)悩ましい「ジャノメチョウ」

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ファルコン昆虫記(853)悩ま...
昆虫好きとしては、気になる何ともなやましいチョウ目(麟翅目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科ジャノメチョウ属に分類される「ジャノメチョウ」と遭遇しました。

羽模様の黒点一つの位置がずれるだけで、「ヤマトシジミ」 とは違う種類になる 「シルビアシジミ」 がいるだけに、蝶の同定にも気を遣います。

写真の「ジャノメチョウ」の後ろ翅の蛇の目紋は4つです。【ウラナミジャノメ】は、後翅の裏面には紋が3個、よくみかけます 【ヒメウラナミジャノメ】 は後翅の裏面には紋が5個(まれに「6つ」から「8つ」)あります。

写真の「ジャノメチョウ」の後ろ翅の裏面には「4個」の蛇の目紋ということで、【ウラナミジャノメ】が1つ多いのか、【ヒメウラナミジャノメ】が1つ少ないのか。じっくりとよく見ますと2個と2個の間にうっすらと小さな黒点があるように見え、【ヒメウラナミジャノメ】ではないかなと、傾きかけています。
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ファルコン昆虫記(852)【マイマイガ】の幼虫

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ファルコン昆虫記(852)【マ...
「クワゴマダラヒトリ」 などの幼虫と同じく毛の状態だけを見ますといかにも毒がありそうなドクガ科マイマイガ属に分類されているマイマイガ】の幼虫です。毒性に関しては危険はありません。頭部(写真右側)には目のような1対の黒筋があり、頭部から5対の青い突起があるのが特徴で、成長すると体長 60mmに達します。

成虫は、性的二形が顕著で、オスは茶褐色、メスは白い色をしています。大きさも異なりオスは体長20mmから50mm程度、メスは50mmから大きな個体では100mmほどにもなります。

7月から8月にかけ 蛹から羽化して成虫 になります。オスの成虫は活動的で、日中は森の中を活発に飛び回ります。和名の【マイマイガ】はオスのこの性質に由来していると言われます。対照的に、メスは木の幹などに止まってじっとしており、ほとんど飛ぶことはないようです。

メスはフェロモンを放出してオスをおびき寄せ、交尾後にメスはお腹の卵を一つの塊で産み、卵をお腹の鱗毛で覆い、産卵後は飛ばなくなります。産卵を終えると成虫は死に、卵で越冬します。越冬した卵は,北海道では4~5月,本州・四国・九州では3~4月に孵化します。孵化後,幼虫は糸を吐いて枝等からぶら下がり,分散していきます。この生態により「ブランコケムシ」とも呼ばれています。極めて食性が広く、「サクラ」、「ウメ」、「クヌギ」、「クリ」、「ニレ」など100種以上の樹木の葉を食草としますので、いたるところに分布、見かける機会が多い蛾の一種です
#チョウ目 #ブログ #昆虫

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ファルコン昆虫記(851)イボタノキの花に【アオスジアゲハ】(8)

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ファルコン昆虫記(851)イボ...
我が家の玄関わきに植えてあるいい香りが漂うモクセイ科の 「イボタノキ」 の花に、黒地に青白い筋が一本入ったスポーティなアゲハチョウ科アオスジアゲハ属に分類される【アオスジアゲハ】が吸い蜜に訪れていました。

【アオスジアゲハ】は飛翔力が高く、早いスピードで、樹木や花のまわりをめまぐるしく飛び回りますので、撮影にてこずる蝶です。オスは、湿った地面で吸水することもあり、川辺や水たまりで見かけます。

幼虫は。緑色で、胸部に黄色い細帯があり、その両端に小さな眼状紋があります。「クスノキ」、「タブノキ」、「ニッケイ」などの葉を食べて育ち、都会の真ん中でも普通に見ることができる蝶の一種です。食樹の葉表に糸で座をつくって静止していることが多く、保護色になって見つけにくいようで、いまだ幼虫と遭遇する機会がありません。

南方系のチョウで、西南日本では極めて普通に観察できますが、本州中部以北ではあまり多くなく、秋田県あたりが北限となるようです。
#チョウ目 #ブログ #昆虫

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「オオスズメバチ」@米国で発見

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< 画像:ファルコン昆虫記(5... < 画像:ファルコン昆虫記(569) >
日本および、インドから東南アジア、東アジアにかけて広く分布する世界最大のハチが米国で初めて発見されています。見つかったのは「殺人スズメバチ」の異名を持ち、毒針で刺された人が死ぬこともある「オオスズメバチ」です。攻撃的な性格で在来種の「ミツバチ」を襲うことから、生態系や農業への影響が懸念されています。

「オオスズメバチ」の体長は 働き蜂で3~4センチ女王蜂で5センチ の大きさになります。針の長さは6ミリと、通常の養蜂用の防護服を簡単に貫通することができます。

昨年12月に米西部ワシントン州で2匹の個体が発見され、隣接するカナダのブリティッシュコロンビア州でも昨年秋に確認されています。経緯は不明ですが、専門家は貨物船のコンテナなどに紛れ込んだ可能性が高いとみています。

「オオスズメバチ」と長年戦ってきた「日本のミツバチ」は、巣に侵入した天敵に対し、数百匹が一斉に群がって体や羽を動かすことで発生する熱により殺す防衛手段を持ちます。「オオスズメバチ」の致死温度(44-46℃)より高い46℃になり。一方、「オオスズメバチ」と対峙(たいじ)したことがない「西洋のミツバチ」は、対抗手段を持たず無防備で、短期間に駆逐されてしまう可能性が指摘されています。

凶暴な「オオスズメバチ」ですが、<百田尚樹>氏の 『風の中のマリア』 は、たった三十日の命でしかない彼女たちの生態を知る上でも貴重な昆虫学の本としても、楽しめる一冊でお勧めします。

#ハチ目 #ブログ #昆虫

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気になる「ナナホシテントウ」の模様

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気になる「ナナホシテントウ」の...
以前に紹介しました「リハビリ共同制作(27)の 「カーネーション」の花束 に、折り紙で作成された「ナナホシテントウ」が付け足されていました。

昆虫好きとしては、気になり翅の星の数を確認してみますと、なんと「8個」あるのに驚きました。

昆虫は一応「左右対称の形態ですので、4個ずつ何気なく書かれたようで、東部に近いひとつめの黒模様は左右の翅に渡る模様だとは、考えられなかったようです。

ちなみに、「テントウムシ」は、日本国内に約160種ほど分類されていますが、黒紋の星の数で呼ばれているのは、「ナナホシテントウ」 と、 「ニジュウヤホシテントウ」 だけです。

「テントウムシ」の多くは、<二紋型・四紋型・紅型・斑型> の範疇に収まる 【ナミテントウ】 という名称に一括されて呼ばれています。
#ブログ #昆虫

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ファルコン昆虫記(849)【シマハナアブ】

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ファルコン昆虫記(849)【シ...
黄色い 「メキシコマンネングサ」 の小さな花に吸蜜活動をしている、ホバリング中の【シマハナアブ(縞花虻)】を見つけました。

ハエ目(双翅目)ハエ亜目(短角亜目)ハナアブ科にぶんるいされ、体長12ミリていど、胸部に2本の灰城帯があり、腹部は濃い褐色の地に4本の白い縞模様があり、1対の木褐色の三角聞斑があるのが特徴です。この三角斑のはっきりした模様を持つのはオスで、雌はぼやけた感じですので、どうやら写真の【シマハナアブ】はメスのようです。

また「アブ」の仲間は、左右の複眼が接しているのがオスで、離れているのがメスだという識別ができます。

幼虫は水の中で腐植物を餌として成長しますので、長い呼吸器官をもっていますので、「オナガウジムシ」と呼ばれ、成虫は花の蜜を吸い、花粉を肢や胸部につけて運ぶ花粉の媒介者となり、リンゴやナシの授粉に利用されています。
#ハエ目 #ブログ #昆虫

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ファルコン昆虫記(847)【クワゴマダラヒトリ】の幼虫

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ファルコン昆虫記(847)【ク...
毛の密集した形状で背中に白い線がありましたので、近づくまではこの時期としては発生が早いかなと考えながら 【マイマイガ】の幼虫 かなと思ったのですが、チョウ目(鱗翅目)ヒトリガ科ヒトリガ亜科の【クワゴマダラヒトリ(桑胡麻斑灯蛾)】の幼虫でした。体長50ミリほどでしたので終齢幼虫だと思います。

和名通り「桑」に多く見受けられる種ですが、「クワ」のほか「ブドウ」,「カキ」,「ナシ」,「クリ」,「カンキツ」など多種類の植物の芽や葉を食害します。

体の地色は黒く、青光りするコブと茶色のコブがあり、背中に白い線が走り、黒と白色の毛が混じっています。

成虫の雌は白い翅ですが、雄は茶褐色から黒褐色をしており、大きな違いがある性的二形種です。
#チョウ目 #ブログ #幼虫 #昆虫

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ファルコン昆虫記(843)「ハサミムシ」

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ファルコン昆虫記(843)「ハ...
ハサミムシ(鋏虫、蠼螋)は、尾部にはさみ状の器官を持つハサミムシ目(革翅目)の昆虫の総称です。「ハサミムシ」は世界で1930種類以上、日本では40種類確認されているそうです。

庭などの石ころをひっくり返すと必ず見つけられた昆虫ですが、ここ最近は見かけなくなっていました。素早く動き回りますので、何とか写し撮ることが出来ましたが、細かい細部の確認まではできなくて種の同定までには至りませんでしたので、「ハサミムシ」としています。

ハサミムシ目の昆虫は、尾端に可動する角質の鋏を持っており、これがその名前の由来になっています。これは直翅目やゴキブリ目に顕著に見られる尾毛が発達したもので、捕食、天敵からの防衛、同種間及び異種間の闘争に使用されます。

写真の「ハサミムシ」の鋏は直線的ですので、雌の個体でなないかなと考えられます。
#ハサミムシ目 #ブログ #昆虫

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ファルコン昆虫記(842)同定できない(61)<アブ>

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ファルコン昆虫記(842)同定... ファルコン昆虫記(842)同定...
低空飛行をして止まったところを撮影できました。翅が2枚ということで、、ハエ・アブの「双翅目」だとすぐに同定できます。

きれいに翅の形と脈の模様まで判明できますので、いつも通り消去法にて少なくとも「科」までは辿りつこうとしてみましたが残念ながら<アブ>の種類まで同定できませんでした。

腹部が黒色と黄色の配色ではありませんので、【ホソヒメヒラタアブ】 や 【アシブトハナアブ】 ・ 【オオハナアブ】 などの「ハナアブ科」ではないのはすぐに分かります。「ミズアブ科」の 【ルリミズアブ】 や 【アメリカミズアブ】 系でもなく、腹部が翅より長い 【サキグロムシヒキ】 や 【ヒサマツムシヒキ】 でもなく、毛深い 【シオヤアブ】 の「ムシヒキアブ科」でもなく、「ツリアブ科」・「ツルギアブ科」と確認してみましたが、よく似た形態を探し出せず、同定を諦めてしまいました。

今後の資料にと、記録に残しておきます。
#ブログ #双翅目 #昆虫

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ファルコン昆虫記(841)【エサキモンキツノカメムシ】(2)

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ファルコン昆虫記(841)【エ...
網戸に止まっている体長12ミリ程度の小さな昆虫を見かけたとき、逆光でしたので「蛾」かなと思いましたが、よく見てますと背中に淡い黄色のハートマークがあり、カメムシ目(半翅目)ツノカメムシ科の【エサキモンキツノカメムシ】だと分かりました。

多くのカメムシを取り上げてきていますが、本種は前回(16)遭遇してから10年ぶりとなりました。逆光で細部が分かりにくいと思いますので、昔の写真 で特徴を確認してみてください。

このカメムシの最大の特徴は卵を産卵しますと、卵が孵化するまで、卵に覆いかぶさって守り続ける行動をとります。水生のカメムシの仲間にも同じように卵の世話をする「コオイムシ」や 「タガメ」 がいます。

活動期は5月から10月、ミズキ・ハゼノキ・サンショウなどの汁を、幼虫ともども餌としています。
#カメムシ目 #ブログ #昆虫

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