小さい黄色い花を密集して咲かせる「メキシコマンネングサ」ですが、蜜や花粉が美味しいのでしょうか、「シマハナアブ」を一度撮影しています、今回は登場回数が多くなりましたが、 チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類される【ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)】がやはりお食事中でした。
「ジャノメチョウ」の種も、翅の蛇の目文の数で種が違いますので、見かけますと、変異種の個体かもしれず、つい撮影に集中してしまいます。
翅を閉じた姿を撮影できませんでしたが、表翅の蛇の目文から【ヒメウラナミジャノメ】と同定できました。
暖かくなって来ますと、昆虫との出会いが楽しみになってきます。身近な昆虫たちは、昆虫記シリーズとしてほぼ網羅していると思いますが、同じ種でもオスとメスがいますので、特に鱗翅目の蝶は顕著な違いがありますので、まだまだ楽しみは続きそうです。
今回は花の周りを飛行していました、ハエ目(双翅目)・ハナアブ科の【アシブトハナアブ】の「オス」と遭遇しました。「メス」と比較しますと、まず双翅目の特徴である、大きな複眼が接近していますので、この部分だけでも「オス」だと同定できますが、腹部が徐々に細くなっている形態でも判別できます。
体長15ミリ程度、腹部に1対の黄色い三角斑があり、胸部背には、2本の縦スジが見られます。後肢腿節がバッタ目(直翅目)を思わせるような太さで、その脛節は、内側に湾曲しています。
左側、翅に隠れて名称の由来となった太い後肢腿節が翅に隠れて見えていませんが、右側では、なんとか太い太ももが確認できると思います。
昨日は、チラチラと雪が待っていました神戸のお天気ですが、なんとそんな寒い中一匹の「蛾」と遭遇いたしました。
日本では鱗翅目(チョウ目)の昆虫が約3500種類知られていますが、俗に「チョウ」と呼ばれているのは250種類ほどで、他は「ガ」の仲間です。
「蛾」にもそれぞれ特徴があり、だいたどの科の「蛾」なのかは見当がつき種までたどり着くのですが、今回は整った姿ながら近種さえ分かりませんでした。
寒いこの時期に活動しているということでシャクガ科の「フユシャク」の仲間だと思います。前回 (875)の「カレハガ」 と同じく今回も同定できませんでした。今後のために記録として残しておきます。
岡山大大学院環境生命科学研究科の<宮竹貴久>教授(進化生態学)らのグループは、コーヒーなどに含まれる「カフェイン」が、昆虫の雄の求愛行動を活発化させることを突き止め、昨年9月、国際的な動物行動学専門誌に研究成果が掲載されています。
「 カフェイン」が昆虫の記憶や睡眠に影響を与えることは報告されていましたが、求愛に関する報告は初めてだといいます。
米や小麦を食べる ゴミムシダマシ科 ゴミムシダマシ属の体長4ミリほどの害虫【コクヌストモドキ】のつがい90組を3グループに分けて実験。雄に「カフェインを5%含有させた砂糖水」「カフェインを2%含有させた砂糖水」「砂糖水のみ」を与え、様子を30分間観察しています。
触角や前足で雌の体に触れるのが【コクヌストモドキ】の求愛行動です。「カフェイン」を摂取した2グループの雄は50秒ほどで求愛行動をしたのに対し、砂糖水のみの雄は200秒ほどだったといいます。
「カフェイン」は、花の位置を覚えるといった「ハチ」の記憶力を向上させるほか、「ショウジョウバエ」 の睡眠時間を減らすことなどが分かっています。
<宮竹>教授らは、「カフェイン」が神経伝達物質ドーパミンを活性化させ、行動を活発化させていると推測。「植物がなぜカフェインを作り出しているのか、という謎を解き明かす手掛かりになる成果。」としています。
(画像:神戸市立六甲アイランド高校自然科学研究部)
国内では未確認のバッタが、神戸市東灘区の六甲アイランドで見つかっています。日本の図鑑に載っていない珍しい外来種で、地元六甲アイランド高校の生徒らが発見しています。
バッタが確認されたのは昨年8月。市立六甲アイランド高校自然科学研究部の部員や教諭が、近くの野鳥園で水質調査を終えて帰る途中、道路脇の草むらの葉の上にいるのを見つけました。
体長約8センチで、鮮やかな緑色ですが、脚だけが赤色でした。国内でよく見られる「ショウリョウバッタ」などよりも大きく、顧問の<岩本哲人(てつじ)>教諭(65)がスマートフォンで写真を撮りましたが、逃げられてしまったといいます。
自然科学研究部の部員は、毎年同校に特別講義に来る生き物科学研究所(兵庫県尼崎市)の<横川忠司>博士(44)に写真を見せて相談。バッタ目バッタ科ツチイナゴ亜科の昆虫(学名・Chondracris rosea)で、東アジアを中心に分布している外来種のバッタだと判明しています。日本で分布していますバッタ目イナゴ科ツチイナゴ属の「ツチイナゴ」に比べますと肢が華奢な感じです。
さらに国内で確認されたのは初めてだとも分かり、「月刊むし」(むし社)の2021年1月号に<横川>博士と<岩本>教諭の研究論文が掲載されました。バッタの形態や発見した場所が神戸港コンテナヤードの近くだったことなどから「海外からのコンテナや船に紛れて侵入した可能性が高い」状況のほか、「生態系の破壊や農業被害の可能性があり、動向を注視すべき」などと警鐘を鳴らす内容も紹介されています。
伊藤さんが放ち、台湾西部の澎湖県で見つかった「アサギマダラ」(画像:許さん提供)
チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類される 「アサギマダラ」 は、長距離を移動するチョウとして知られています。長崎バイオパークの<伊藤雅男>副園長が昨年10月に佐世保市から放った1匹が、約1400キロ離れた台湾西部の離島、澎湖県で捕獲されています。<伊藤>さんが放った「アサギマダラ」が台湾で見つかったのは9匹目になります。
<伊藤>さんによりますと、昨年10月20日に佐世保の弘法岳で放った121匹中の1匹だそうです。約1カ月後の11月17日に現地の研究家、<許自由>さんが捕獲しています。
「アサギマダラ」は羽を広げた長さが約10センチの大型のチョウで日本や台湾、韓国などに生息。春に北上し、秋に南下します。
<伊藤>さんは1997年から「アサギマダラ」の羽に印を付けて、飛行ルートを探る調査を始め、これまでに8万匹以上を県内各地から放っています。秋の南下で台湾に渡ったチョウはマーキングから1カ月前後に見つかる例が多いといいます。奄美や沖縄本島など琉球諸島での捕獲もあり、<伊藤>さんは「長崎から直接台湾へ行くのか、それとも、島々を経て渡るのか。ルートの解明につながれば」と期待されています。
鹿児島大などの研究チームは25日、鹿児島県から沖縄県にかけて広がる南西諸島で見つかった2種の「ゴキブリ」が新種と判明したと発表しています。
国内での新種発見は35年ぶりで、多様性の解明に一歩近づいたとしています。日本動物学会が発行する25日付の学会誌(電子版)に掲載されました。
鹿児島大農学部の<坂巻祥孝准>教授が2005年、鹿児島県・宇治群島の家島で初めて採集。青みがかった光沢のある羽に鮮やかな三つのオレンジの紋が入った種を「アカボシルリゴキブリ」、紫色の腹部と羽の薄いオレンジ色の帯模様が特徴の種を「ウスオビルリゴキブリ」と命名しています。いずれも体長12~14.5ミリ。
現在、日本産ゴキブリは57種が知られており、今回2種を新種として記載したため、合計59種となりました。
このうち、人家の中に出現するのは、1割程度であり、それ以外のゴキブリは、森の朽ち木や洞窟などに生息して、朽ち木などの有機物を食べて生活しており、人間とはほとんど関わりのない生活をしています。
成虫のまま越冬する前回(874)の 「ツチイナゴ」 に続き、寒い時期ですが、またも網戸に止まる昆虫をとらえることが出来ました。一目見てチョウ目(鱗翅目)カレハガ科に属する蛾の総称として「カレハガ(枯葉蛾)」の一種だと同定できる姿なのですが、種名までの確定はできませんでした。
カレハガ科の 成虫は、止まっていると一見枯葉のように見える種が多いのですが、本種は「葉」というよりも「幹」に擬態した容姿と色合いですので、また発生時期も重ね合わせて、「ウスズミカレハガ亜科」の仲間ではないかなとみています。
8日、俳優の<長谷川博己>が主演を務めるNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(日曜後8・00)は、第31話が放送されました。
「朝倉義景」(ユースケ・サンタマリア)と戦った「織田信長」(染谷将太)の撤退戦「金ケ崎の退き口」(1570年、元亀元年)が描かれ、番組中の「木下藤吉郎」セリフにオサムシ科の昆虫「マイマイカブリ」が登場し、驚きました。
俳優の<佐々木蔵之介>演じる「木下藤吉郎」が、退却戦の殿を志願。「藤吉郎」は「明智光秀」(長谷川博己)に妹を亡くした身の上話をした後、「ご存じか?この虫には、羽がある。しかし、こやつは使い方を知らぬ。飛ぶことを知らんのです。この狭い地べたをはい回って、一生を終える。この虫はわしじゃ」と捕まえた虫を自身になぞらえ「わしにも羽はある!わしは飛ばぬ虫で終わりたくない」と手柄がほしいと土下座し、お願いした場面に「マイマイカブリ」が登場しています。
「マイマイカブリ(蝸牛被)」は、コウチュウ目(鞘翅目)オサムシ科オサムシ亜科に分類される昆虫の1種。成虫の体、特に頭部が前後に細長い大型のオサムシです。日本の固有種で、地域変異が大きく、多くの亜種に分化しており、 左右の前翅は羽化後にそのまま融合してしまい開くことができません。さらに後翅も糸状に退化しているため 飛ぶことができない昆虫 ですが、この 元亀元年の時代に飛べない昆虫としての一般認識があったのかと疑問に思える場面でした。
網戸に止まり日向ぼっこをしていますバッタ目イナゴ科ツチイナゴ属の【ツチイナゴ】の成虫と遭遇しました。
この時期にと思われますが、成虫の活動時期は10月から12月です。日本国内唯一の成虫で越冬するバッタです。
幼虫の時期を過ごす夏には木々の緑が生い茂っていますので 体色は保護色として緑色 をしていますが、成虫で越冬する冬の時期には、枯葉などの 茶色 となります。
背中には黄白色の筋が頭部から尾部まで走っていて、複眼の下の黒い涙型の模様や全身に細かい毛が生えているなどの特徴があります。
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