シリアゲムシ目シリアゲムシ科の昆虫は、【ホソマダラシリアゲ】と何回か遭遇していますが、今回は、翅の黒い模様が特徴的な【ヤマトシリアゲ】を捉えることができました。
【ヤマトシリアゲ】は、2億5000万年前のベルム期から生息していたシリアゲムシ目に属する、非常に起源の古い昆虫で、長い歴史を持つ昆虫という種の最初期から存在していたとされており、その証拠となる化石なども発見されています。
【ヤマトシリアゲ】の体の特徴は名前の通り、大きく反りあがった腹部でこの特徴から、シリアゲムシは英語で「スコーピオンフライ」と呼ばれていますが、この腹部が反りあがるという特徴を持っているのはオスだけです。
また、春の終わり頃から初夏にかけて現れるものは写真のように黒い体をしていますが、秋の始め頃にでるものは飴色になっており、一見すると違う種類のようにも見えます。
【ヤマトシリアゲ】は飛ぶ力の弱い昆虫ですが、成虫は雑食性でケムシなどの昆虫を捕食したり、死んだ虫や木苺など様々なものを餌とするなど幅広いモノを餌とできる事で、数億年という気が遠くなるような時間を生き抜いてきた要因なのかもしれません。
極端に長い脚の特徴でハエ目(双翅目)・糸角亜目・ガガンボ科の「ガガンボ」の仲間だとすぐにわかります。
「ガガンボ」は世界中に分布する昆虫であり、その種類数は15000種類以上とも言われています。 日本に生息する種類だけでも700種類以上と言われており、昆虫記として同定できているのは、(270) 【キイロホソガガンボ】 ・(840)【マダラガガンボ】・(907)【キリウジガガンボ】 の3種だけです。
同定できない「ガガンボ」も記録として多々登場していますが、本種は外観の特徴と翅の黒色模様で【キゴシガガンボ(黄腰大蚊】と同定しました。
ヒラヒラと舞うように飛ぶチョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シロチョウ科に分類される【モンシロチョウ】は、撮影に根気がいる蝶だと思います。止まるか止まらないかの見極めも(19)回目の登場ともなりますと、なんとなく飛び方でわかるようになりました。
今回は、わりと決まった周辺を徘徊していましたので、好機を狙って少しの間の我慢比べで、画面に収めることができました。
翅を閉じていますので、表側の黒い文様は見えていませんが、光線の加減で翅にうっすらと文様が浮き出ています。
プランターの花の周りを飛んでいました最初は「セグロカブラバチ」かなと思えた黒い昆虫、15ミリ程度と長い体長でしたので、我慢強く留まるのを待っていました。
プランターの縁に留まったところを何とか1枚撮影できました。初めてご対面する「ハチ」でしたが、同定のために複数枚取りたかったのですが、飛び去ってしまいました。
全長15ミリほど。細い体系からハチ目(膜翅目)クキバチ科だと判断。この科の「ハチ」は後胸の膜状部を欠く特異な形態をもつので、本科だけでクキバチ上科を形成しています。世界で約100種が知られ、日本には6属11種が分類されていますが、【クロバクキバチ】だと同定しました。
昆虫の記録写真としては、図鑑との対比もしやすくなりますので、どうしてもほぼ真上からの撮影が多くなります。
少し撮影の角度を変えてみますと、【マガリケムシヒキアブ】のように顔つきがよくわかります。
観てすぐ翅の特徴から シリアゲムシ目(長翅目) シリアゲムシ科【ホソマダラシリアゲ】だとわかり、図鑑との対比が不要でしたので、少し上から撮影してみました。
昆虫などの小動物の死がいや腐った植物を食べる口先が、確認できました。
夜行性のため葉の裏などに潜みじっとしていましたが、刺激を与えて動いてもらった【シブイロカヤキリ(渋色萱螽斯)】です、
バッタ目キリギリス科の昆虫で、和名はその名の通り渋色をした「カヤキリ」を意味しています。
体長(翅端まで)50㎜程度。 頭部は円錐形。口器は大きく発達し、顔面から大顎は黒色を帯び非常に目立ちます。 「クビキリギス」を寸詰まりにし、脚を短くした感じの体型で、褐色の地に黒点を散りばめます。 背面及び腹面は若干色が濃いようです。オスの前胸背面は後端に行くほど広がり、発音器も大きい。 メスの前胸背面はほぼ真っ直ぐです。
「カヤキリ」同様、バッタ目としては後ろ足は体の割に小さく、殆ど飛び跳ねません。「 カヤキリ」より小柄で、且つ身軽な為多少の飛翔能力を備えています。メスの 産卵管は腹部よりやや短く、羽の間に埋もれています。
「カヤキリ」よりも気性が荒く、頻繁に威嚇行動をとります。また手で持たなくても威嚇中は良く噛みついてくるので、注意が必要です。
ハチ目・アリ科・ヤマアリ亜科・オオアリ属の【クロオオアリ】ですが、働きアリは春から秋までよく活動していますのでよく見かけることになります。
働きアリは草木の上や地表で出会ったガの幼虫などの小昆虫を、大顎や蟻酸を含む毒液で殺して巣に持ち帰るほか、巣の周囲の行動圏内に落ちている昆虫の死骸なども巣穴に運びこみます。巣に運び込んだ獲物はそのまま貯蔵食料にするのではなく、食料庫の部屋に運び込んで働きアリが速やかに解体し、肉の部分を「アブラムシ」の糖分を多く含む排泄物〈甘露〉と同様に素嚢に収納します。
また、他種の「アリ」をかなり頻繁に狩って餌としていることが明らかにされています。今回、大きな顎でヤマアリ亜科クロヤマアリ属の「クロヤマアリ」をくわえ込み運んでいる働きアリと遭遇しました。自然界における弱肉強食の世界を垣間見ておりました。
網戸の隅にいた「ヒメバチ」を捉えることができました。「ヒメバチ」は、膜翅目(ハチ目)細腰亜目(ハチ亜目)ヒメバチ科に属する寄生蜂の総称で、昆虫の中でも特に巨大なグループであり、世界では約1,600属約25,000種が知られていますが、この種数は分類の遅れなどの理由で実際の多様性を反映しておらず、未記載種(新種)を含めた推定種数では60,000~100,000種に達すると考えられています。
ということで、写真だけの情報では、種までの同定はとてもできません。ここまでコメントを書き出したのですが、「ヒメバチ」と直感したのが正しいのかと心配してしまいました。間違っていたらごめんなさい。
多くの「ヒメバチ」は、メスが膜翅目、甲虫目、鱗翅目、双翅目など完全変態昆虫の幼虫や蛹、クモの成体や卵嚢などに産卵し、幼虫はそれらに捕食寄生します。植物組織内や繭内など何かに覆われた中にいる寄主に産卵するため、多くの「ヒメバチ」のメスは、腹端から突出した長い産卵管をもっています。
同じ寄生蜂としては、「ヒメコンボウヤセバチ」や「ジガバチ」・「ベッコウアメバチモドキ」などがいますが、どれも幼虫(芋虫・毛虫)を押さえつけるために、長い腹部が特徴的です。
ハチ目・アリ科・ヤマアリ亜科・オオアリ属に分類されるアリの【クロオオアリ(黒大蟻)】ですが、名称通り同属の「ムネアカオオアリ」と並んで日本列島に分布するアリの中では最大となる大型のアリで体長12ミリほどあります。
日本において普通種ですが、5 ~ 6月の雨が降ったあとのよく晴れた風の弱い日に、日中を過ぎたころから夕方にかけて巣から多数の雄アリと「雌アリ」が飛び出して「結婚飛行」を行い、交尾しますので、「女王蟻」をみたいのと、蟻に擬態した8本足の「アリグモ」ではないかなと、大型の蟻を見つけますと観察したくなります。
昆虫として頭部・胸部・腹部と確認できる形態で、素早く動きまわりますが、観ていて飽きません。
前回スイトピーの植え込みで、チョウ目(鱗翅目)ヤガ科ヨトウガ亜科の【キバラモクメキリガ】の幼虫を見つけましたので、その後が気になり出向いてみました。周辺を探し回りましたが、見つけることができずに諦めかけたとき、ポトリと茎から地面に落ちたものがあり、よくみますと【キバラモクメキリガ】の終齢幼虫が丸まっていました。
せんだって見つけた幼虫のその後なのか、別個体なのかは分かりませんが、白い気門線の上部が濃い赤茶色、株が明るいレンガ色という二色の色違いか面白い形態でした。脚が見えている内側が頭部のようです。
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